いよいよ群馬県嬬恋村・パルコール嬬恋リゾートにおいて第3回目となる2024全日本スカイスノー選手権大会が開催されます。2種目合計で69名(バーティカル:34名、クラシック:35名)、JSA登録5チームが参戦します。そのうち、23歳以下のユース対象者は2種目合計で26名となります。

2024全日本スカイスノー選手権(詳細ページ)

2023年大会のスタートシーン ©嬬恋スカイラン

マイクロクランポンを装着して雪上を駆けるスカイスノー(スノーランニング)は、冬季の欧州では盛んに開催されているアウトドアランニングのジャンルになります。1月にイタリアで開催された冬季マスターズゲームズの正式競技にも採用され、3月には第2回目となるスカイスノー世界選手権が開催され6名の日本代表が参加してきました。ポピュラーな冬季スポーツとして定着し始めているのが欧州の状況です。全日本選手権では、ISF(国際スカイランニング連盟)が定める競技規則に則り、駆け登り種目であるバーティカルと、ダウンヒルも含むクラシックの2種目が開催され、両種目を合わせたコンバインド(複合)も含めると、3つのタイトルで日本チャンピオンが決定されます。

2024スカイスノー世界選手権-日本は団体7位—

3月にイタリアで開催されたスカイスノー世界選手権・バーティカルの動画(美しい雪上ナイトバーティカルです)
3月にイタリアで開催されたスカイスノー世界選手権・クラシック(是非ご覧あれ!)

日本代表としてスカイスノー世界選手権に参戦し、スカイスノー委員としても日本での普及に尽力する小幡利春(Obata Toshiharu)齋藤磨実(Saito Mami)は、2024シーズンの最終戦を迎え次のように述べています。

小幡利春:
いよいよ全日本選手権。今シーズンは少雪により、八海山はシリーズ戦にならならかったり、セントメリーは大会中止。嬬恋も開催が不安でしたがまさかの全面雪上でのレース!スキー場を走れる喜びと雪上をかけ走る爽快感、そして山頂などからの景色やレースの雰囲気を皆さん一緒に思いっきり楽しみましょう!

齋藤磨実:
スカイスノーシリーズの締くくり。全日本選手権。例年雪不足が心配されるなか今年は沢山あるとの事で良かった。先月の世界選手権前に痛めた具合もあり、決して万全ではありませんが、出るからには次の世代の選手の壁になれるように全力で頑張ります。応援宜しくお願いします。

JSA代表理事の松本大(Dai Matsumoto)は2024全日本スカイスノー選手権について次のようにコメントしています。

スカイスノーは雪が覆う高所山岳を駆け登ったスカイランニングの原点であり、雪の斜面を攻略できるスキルをもつことはスカイランニングのみならず山岳スポーツの楽しさそのものであります。いまだ夏季種目の”裏番組”のようにこのジャンルを捉え、挑戦を敬遠する選手も少なくないのが日本国内の現状ですが、これは2010年代以前の古い考え方です。2020年代、冬季種目は夏季種目に遜色ない”花形スポーツ”として急成長しています。この事実から目を逸らしていては、この国のスポーツ文化は成長できません。今回、世界のトレンドに敏感なユース世代の選手数が増えたことが大きな成果といえます。親御さんたちのご理解とご協力あってのものですが、季節を問わず山岳に挑むスピリットを継承する、次世代スカイランナーたちが着々と育っていることに大きな喜びを覚えます。

モンテローザスカイマラソンはスカイランニングの原点。コースの大部分は雪上(是非ご覧くあれ!)

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