6月13日(金)、ポルトガル・マデイラ島で開催された 2025 VK OPEN Championships 第4戦「サンタナ バーティカルキロメーター(Santana VK)」にて、乾碩(Inui Suguru/埼玉県)が優勝しました。VK OPENでの優勝は日本勢として初の快挙となります(※)。同バーティカルは、大西洋に浮かぶマデイラ島最高峰のエンクメアダ・アルタ(標高1785m)まで、距離4.8kmで標高差1003mというコース設定です。
※2021年に吉住友里(Yoshizumi Yuri/山梨県/富士空界)が年間チャンピオンとなりましたが、単発レースでは2位が最高位でした。

VK OPEN Championships
スカイランニングの駆け登り種目であるバーティカルの世界サーキット(2021年に開始)。ISF(国際スカイランニング連盟)が主催/主管。2025シーズンは欧州や南米で全8戦が開催され、2レース+最終戦の合計獲得ポイントでランキングが決定する(優勝すると100ポイントを獲得)。標高差2000m前後を駆け登る2VKはポイントが1.2倍。最終戦は2倍となる。日本勢では吉住友里(Yoshizumi Yuri/山梨県/富士空界)が2021年に初代女王に輝いた歴史がある。>>吉住友里が『VK OPEN Championships』で初代世界女王の快挙!
今季、VK OPENの年間上位を狙う乾は、開幕戦のブラジル大会では病気によりDNS、第3戦のアンドラ大会では12位。上位入賞を目標に第4戦に臨み、43分18秒の好記録で見事優勝しました(2位のポルトガルの選手とは58秒差)。以下、乾のコメントです。
今回このレースに出ようと思ったのは昨年12月に「V GAMES JAPAN」をシリーズ2連覇したことで、より高いレベルの大会に出たいと思いバーティカルのワールドシリーズである「VK OPEN」に出ようと思いました。 しかし、1月にブラジルで行われたバーティカル、本レース1週間前にアンドラで行われたバーティカルはどちらも思うような結果は得られませんでした。 そんな中迎えた本レースではなんとか結果を出したいと思い挑みました。ウェーブスタートだったため競うことなくいつも通り最初から最後まで全開で頂上まで追い込めました。 頂上では言葉は分からないですがとにかく祝福され優勝したのだと気付きました。 自分の力が世界に通用したことが何よりもうれしかったです。 今回の結果に奢ることなくバーティカルという競技を極めていきたいと思います。
