3月8日(土)、新潟県南魚沼市にて2025スカイスノージャパンシリーズ第2戦「八海山スカイスノー(Hakkaisan SkySnow)」が開催されました。名峰・八海山に位置する六日町八海山スキー場の急斜面(2.5km/+800m)を駆け登る100名超のスノーランナーが参加。男子は実力あるスカイランナーの宮川朋史(Miyagawa Tomofumi/福井県)、女子はユース世代の小林華蓮(Kobayashi Karen/石川県/古賀志山快速登山部)が接戦を制して優勝しました。

近年稀にみる豪雪となった今シーズンの八海山。3回目の開催となった今大会はアジアで史上初の雪上ナイトバーティカルレースとなりました。大会当日は天候や条件にも恵まれ、黄昏時の雪山と夜景をバックにスノーランナーたちが固く締まった急斜面を駆け登りました。
男子は終盤まで上位3名による接戦となりました。ラスト100m程で宮川朋史が抜け出して優勝。42歳のレジェンド・宮川が今季初優勝を飾りました。2位には今季ワールドシリーズを巡る実力者の藤飛翔(Fuji Tsubasa/長野県/Ssessionzz)が入りました。3位には地元南魚沼市の実力者である石田寛雄(Ishida Hiroo/新潟県/ECHIGO SKYCLUB)がお決まりのサムライ姿でフィニッシュしました。
優勝した宮川のコメント:
今回初めて直登の八海山の正規コースを完走できたことは嬉しく思いました。上についたときは景色も天気も良くて、世界選手権の時のような急登もあり、ナイトバーティカルは日本ではまだ珍しいですが、世界レベルの素晴らしい大会だと思いました。レース展開はトップ3は最後までもつれていましたが、最後の最後で急登りで粘ることができ、勝ち切れて良かったです。


女子は”バーティカル”の実力者が勢揃いしたハイレベルなレースとなりました。優勝したのは2024スカイスノー世界選手権を経験した小林華蓮。終盤は2位に差をつけて圧巻の勝利でした。2位には山岳バーティカル2024全日本女王の布施愛里(※旧姓は沢田/Fuse Airi/北海道)が、小林と僅差でフィニッシュ。3位には2024世界選手権バーティカル9位の実力者である池神悠希(Ikegami Yuki/神奈川県/SC丹沢秦野)が、雪上初体験ながら実力をみせました。
優勝した小林のコメント:
昨年イタリアで開催された世界選手権のバーティカルでは”自分が一番好きな斜度”を見つけることができました。こういう斜度が日本にもあるといいなと思っていましたが、八海山スカイスノーに初めて参加して、自分が好きな斜度を再び見つけることができてとても嬉しかったです。また来年も参加したいです。


SSJS 第2戦「八海山」TOP3

WOMEN
🥇小林 華蓮(石川/長野) 38:26
🥈布施 愛里(北海道) 39:08
🥉池神 悠希(神奈川) 40:41
MEN
🥇宮川 朋史(福井) 32:42
🥈藤 飛翔(長野) 32:50
🥉石田 寛雄(新潟) 33:05