スカイランニングの世界的なサーキットであるスカイランナーワールドシリーズで日本人が今年も活躍しました。10月8日にスペイン・バスク地方で開催されたシリーズ最終戦スカイマスターズゴルベイア・スジエン(GORBEIA SUZIEN)で、藤飛翔(Fuji Tsubasa)が10位に入りました。年間ポイントで争うシリーズランキングは惜しくも11位でしたが、ハイレベルな最終戦での入賞は高く評価されるべき結果です。なお、藤は8月にスイスで開催されたシリーズ第8戦マッターホルン・ウルトラクス(MATTERHORN ULTRAKS)でも9位入賞していました。

ハイライト動画
最終戦のライブ配信動画
山頂(大会最高地点)を通過する藤 ©briansharpcreates

ワールドシリーズ最終戦のフィニッシュラインを切った藤飛翔のコメント

”最終戦スカイマスターズにて10位入賞を果たすことが出来ました。応援ありがとうございました!
スカイランナーワールドシリーズ参戦は私の大きな憧れでした。本シーズンは4戦のみの参戦でしたが、その舞台に立って勝つためのイメージは少し違っていました。単純に強くなれば見れる世界というだけではなく、沢山の方々の支えなしには叶わないし、これまでと違って必要だったり不必要なコト・モノが多くありました。そして、年間で戦うには心技体が持たない時期もありました。仲間や家族や応援してくれる方々がいないと、辿り着くことの出来ない、とても遠い最終戦のゴールなんだなと垣間見ることができました。
でもそんな難しいことではなくて、やっぱり自分が「スカイをやりたい!」と強く思うパッションが1番大事で、それをくれた日本のスカイランナー達には感謝しています。一緒にお山に登ってくださった諸先輩方や仲間たち、本当にありがとうございました!お陰様で憧れに近づけました。
これからも一緒にスカイランニングを沢山楽しんで伝えていきたいです!”

SKYMASTERSの表彰ステージに日本人が乗るのは2019年の上田瑠偉以来2人目  ©briansharpcreates

なお、2022スカイランナーワールドシリーズのチャンピオンは男子はスペインのニコラス・モリナ(NICOLAS MOLINA)、女子はカナダのリンゼイ・ウェブスター(LINDSAY WEBSTER)でした。また、日本勢ではシリーズランキング女子16位に高村貴子(Takamura Takako)がランクインしています。高村は7月にアンドラで開催されたスカイレースコマペドローサ(Skyrace Comapedrosa)で5位に入っていました。また、シリーズ戦単発の結果となりますが、上田瑠偉(Ueda Ruy)が8月のマッターホルンで2位、近江竜之介(Omi Ryunosuke)が6月のホーホッケニヒで10位、マッターホルンで7位に入っています。

Gorbeia Suzien SkyMasters Results

Overall Season Ranking Women

Overall Season Ranking Men

世界公式戦 歴代優秀選手(2005年~)※日本人入賞者一覧