10月1-2日に長野県山ノ内町で開催された2022全日本ユーススカイランニング選手権大会の結果についてお知らせします。同選手権は2023ユース世界選手権の代表選考会として位置づけられており、今年度より新規大会の竜王スカイランに会場を移して実施されました。世界選手権と同様に、バーティカルスカイレースの2種目で実施され、ユースA(15-16歳)、ユースB(17-18歳)、ユースC(19-20歳)、アンダー23(21-23歳)の4つの年代別部門のトップ3にメダルが授与されました。

1日目 バーティカル/VERTICAL

1日目のバーティカル距離4.5km標高差1000mを一気に駆け登る日本屈指の急峻なコースで実施されました。”ユース世代全体”では、男子では群馬県の松本祥汰(Matsumoto Shota)がトップ、続いて京都府の近江竜之介(Omi Ryunosuke)と、2022ユース世界選手権を経験した最年長部門の2名が実力をみせました。3番手は地元長野県の岸本莞爾(Kishimoto Kanji)でした。岸本は最年少のユースA部門の中学3年生であり、8月に嬬恋で開催されたジュニア交流大会でも優勝した実力があります。

女子では、長野県の小林華蓮(Kobayashi Karen)がトップでフィニッシュ。続いて、埼玉県の佐俣明香莉(Samata Akari)、3番手には京都府の冨田にこ(Tomita Niko)が入りました。小林はユースB部門、佐俣はアンダー23部門、冨田はユースA部門であり、2022ユース世界選手権を経験した各部門のトップ選手が上位に入りました。

男子トップの松本 ©竜王スカイラン/KTF 撮影:室伏那儀
ユース世代女子トップの小林 ©竜王スカイラン/KTF 撮影:室伏那儀
バーティカル入賞者 ©竜王スカイラン/KTF 撮影:室伏那儀

全日本ユーススカイランニング選手権バーティカル リザルト

アンダー23 WOMEN
1. 佐俣 明香莉 サマタ アカリ 埼玉県 00:51:49
2. 本郷 沙穂 ホンゴウ サホ 岡山県 00:58:19

ユースB
1. 小林 華蓮 コバヤシ カレン 長野県 00:51:24

ユースA
1. 冨田 にこ トミタ ニコ 京都府 00:53:02
2. 小幡 莉子 オバタ リコ 新潟県 00:53:53
3. 小林 寧音 コバヤシ ネオン 長野県 00:56:02
4. 齋藤 夢海 サイトウ ユウミ 神奈川県 01:02:01

アンダー23 MEN
1. 松本 祥汰 マツモト ショウタ 群馬県 00:37:47
2. 近江 竜之介 オウミ リュウノスケ 京都府 00:39:26
3. 清水 琢馬 シミズ タクマ 群馬県 00:47:41
4. 萩原 悠己 ハギワラ ハルキ 群馬県 00:49:39
5. 石川 諒 イシカワ リョウ 宮城県 00:52:28
6. 松島 帆 マツシマ イヅル 奈良県 00:58:33

ユースC MEN
1. 近江 仁之介 オウミ ジンノスケ 京都府 00:44:25

ユースB MEN
1. 日下 泰造 クサカ タイゾウ 群馬県 00:44:06
2. 橋詰 泰弥 ハシヅメ ヒロヤ 静岡県 00:48:15
3. 直江 城太朗 ナオエ ジョウタロウ 東京都 00:48:40
4. 滝澤 漣 タキザワ レン 長野県 00:50:39

ユースA MEN
1. 岸本 莞爾 キシモト カンジ 長野県 00:41:21
2. 服部 真仁 ハットリ マヒト 長野県 00:46:04
3. 山岸 大志 ヤマギシ タイシ 神奈川県 00:46:04
4. 渋谷 鉄心 シブヤ テッシン 群馬県 00:49:35

2日目 スカイ/SKY

2日目のスカイはISFの指針をもとに年代別で2つのレースが実施となりました。アンダー23&ユースCは距離20km/±1700mのSKYコース。ユースB&ユースAは距離9km/±800mのSHORTコースです。

SKYコース、男子では京都府の近江竜之介(Omi Ryunosuke)が2位以降を大きく突き放しての圧勝。2番手に群馬県の清水琢馬(Shimizu Takuma)、3番手に宮城県の石川諒(Ishikawa Ryo)が入りました。女子はトップで埼玉県の佐俣明香莉(Samata Akari)、2番手に岡山県の本郷沙穂(Hongo Saho)でした。

SHORTコース、男子ではユースAの長野県の岸本莞爾(Kishimoto Kanji)がトップでフィニッシュ。2番手にユースAの長野県の服部真仁(Hattori Mahito)、3番手にユースBの静岡県の橋詰泰弥(Hashizume Hiroya)が入りました。 女子はユースAの新潟県の小幡莉子(Obata Riko)がトップでフィニッシュ。2番手に長野県の小林華蓮(Kobayashi Karen)、3番手に京都府の冨田にこ(Tomita Niko)が入りました。

急坂でもペース良く駆け登る アンダー23の近江  ©竜王スカイラン/KTF 撮影:室伏那儀
アンダー23の佐俣 快晴の暑いレースとなった  ©竜王スカイラン/KTF 撮影:室伏那儀
ユースAの岸本(右)と服部(左)  ©竜王スカイラン/KTF 撮影:室伏那儀
ユースAの小幡 ©竜王スカイラン/KTF 撮影:室伏那儀
スカイ&コンバインド 入賞者

全日本ユーススカイランニング選手権スカイ リザルト

アンダー23 WOMEN
1. 佐俣 明香莉 サマタ アカリ 埼玉県 02:43:11
2. 本郷 沙穂 ホンゴウ サホ 岡山県 03:14:50

ユースB WOMEN
1. 小林 華蓮 コバヤシ カレン 長野県 01:09:44

ユースA WOMEN
1. 小幡 莉子 オバタ リコ 新潟県 01:06:38
2. 冨田 にこ トミタ ニコ 京都府 01:11:29
3. 小林 寧音 コバヤシ ネオン 長野県 01:12:15
4. 齋藤 夢海 サイトウ ユウミ 神奈川県 01:14:20

アンダー23 MEN
1 近江 竜之介 オウミ リュウノスケ 京都府 02:02:16
2 清水 琢馬 シミズ タクマ 群馬県 02:17:29
3 石川 諒 イシカワ リョウ 宮城県 02:28:23
4 松島 帆 マツシマ イヅル 奈良県 02:36:47
5 萩原 悠己 ハギワラ ハルキ 群馬県 02:40:02
6 松原 由樹 マツバラ ユウキ 兵庫県 03:03:29
7 伊藤 太一 イトウ タイチ 東京都 03:03:47

ユースB MEN
1 橋詰 泰弥 ハシヅメ ヒロヤ 静岡県 00:58:05
2 日下 泰造 クサカ タイゾウ 群馬県 00:59:12
3 直江 城太朗 ナオエ ジョウタロウ 東京都 00:59:50
4 滝澤 漣 タキザワ レン 長野県 01:03:38

ユースA MEN
1 岸本 莞爾 キシモト カンジ 長野県 00:52:51
2 服部 真仁 ハットリ マヒト 長野県 00:53:30
3 山岸 大志 ヤマギシ タイシ 神奈川県 00:59:08
4 山本 生吹 ヤマモト イブキ 長野県 01:07:41

健闘を讃え合うユース選手たち  ©竜王スカイラン/KTF 撮影:室伏那儀

なお、バーティカルとスカイの合計で競われるコンバインド(複合)は次の通りでした。コンバインドは1位の選手のタイムを100として算出されます。

全日本ユーススカイランニング選手権大会コンバインド リザルト

結果以上に印象に残ったのがスカイランニングを通して同世代で交流する姿でした。まさにスポーツを通して人間力を高め合う、スポーツの最も大事な部分であります。竜王スカイランの各コースの距離設定は発達段階上でもユース世代に相応しい舞台であり、同時にロープウェイで応援も楽しめる一般的なスカイランニングとしても適したものでした。今後の大会の発展が楽しみでもあります。大会運営に携わったスタッフの皆様に御礼申し上げます。

絶景広がる竜王のフィールドと若きスカイランナー ©竜王スカイラン/KTF 撮影:室伏那儀

なお、2023ユース世界選手権は2023年8月上旬にイタリア・グランサッソで開催される予定です。今回のユース選手権の結果をもとに、日本代表メンバーであるナショナルチームが組織されます。

2023ユーススカイランニング世界選手権-日本代表選考要項


2022全日本ユーススカイランニング選手権大会

竜王スカイラン