10月23日(日)、宮崎県西米良村にてスカイシリーズ最終戦「西米良スカイランニングクエスト」が開催されました。累積標高差3000m、距離38km、西米良村の中心の村所駅をスタートして最高峰の市房山(1721m)に登頂して村まで戻ってくるスカイランニングの哲学を体現したコースです。「日本のゼガマ」ともいえる山間のワイルドなコース。途中には猟師や林業関係者しか通らない長大な尾根があり、鬱蒼とした森の中をルートファインディングしながら進みます。小雨の悪条件の中、約300名のスカイランナーが西日本一といわれる難コースに挑みました。
2016シリーズ最終戦ということで九州内外から強豪選手が集まったレースとなりました。男子は先日の尾瀬岩鞍バーティカルキロメーターで2位になった鹿児島・国分自衛隊の永里剛城(Goki Nagasato)が序盤からリード。後半は昨年の優勝者である牛田美樹(Miki Ushida)が追い上げるものの追撃を逃げ切り初のシリーズ戦タイトルを獲得しました。2位となった牛田は2年連続のシリーズ王者の栄冠を手にしました。3位には熊本の内野誠治(Seiji Uchino)が4位の東徹(Toru Higashi)との競り合いを制して初のシリーズ戦トップ3にランクイン。5位にはプレ大会も含めて3年連続出場の竹原直矢(Naoya Takehara)が入りました。女子は序盤からリードた星野由香理(Yukari Hoshino)が実力を発揮して大差で優勝。初のシリーズ女王にも輝きました。2位には若手の木村明日香(Asuka Kimura)、3位には昨年も3位になった石井陽子(Yoko Ishii)と九州勢がランクインしました。
「西米良」の結果より、2016スカイシリーズの年間ランキングも決定しました。最終戦で結果を残した牛田と星野は共に逆転で2016スカイシリーズのチャンピオンとなりました。男子2位には秋元佑介(Yusuke Akimoto)、3位には藤飛翔(Tsubasa Fuji)、若手の2人がランクインしました。女子2位には折戸小百合(Sayuri Orito)、3位にはバーティカルシリーズでも3位になった岩楯志帆(Shiho Iwadate)が入りました。星野以外の5名は今期のシリーズ戦のタイトル獲得はありませんでしたが、シーズンを通して常に上位にランクインする調整力でトップ3の栄冠を手にしました。なお、シリーズチャンピオンは2017アジア選手権日本代表に、シリーズランキング上位者(男子5位、女子3位まで)は2017年のJSA強化指定選手に選出されます。
SKYシリーズ最終戦
男子トップ5
1 永里剛城 / Goki Nagasato (国分自衛隊) 4:21
2 牛田美樹 / Miki Ushida (inov-8) 4:24
3 内野誠治 / Seiji Uchino 4:39
4 東徹 / Toru Higashi (ASICS) 4:50
5 竹原直矢 / Naoya Takehara 4:52
女子トップ5
1 星野由香理 / Yukari Hoshino (Altra) 5:56
2 木村明日香 / Asuka Kimura 6:24
3 石井陽子 / Yoko Ishii 6:50
4 白仁田理恵 / Rie Shiranita 6:56
5 橋口さおり / Saori Hashiguchi 7:29
2016SKYシリーズ最終順位
男子トップ3
1 牛田美樹 / Ushida Miki (inov-8) 261.0pt
2 秋元佑介 / Yusuke Akimoto (第一空挺団) 244.0pt
3 藤 飛翔 / Tsubasa Fuji 228.0pt