2016ULTRA頂上決定戦!
10月22日、長野県山ノ内町にて2016日本選手権(ULTRA)「志賀高原エクストリームトレイル」が開催されました。本大会は、12月に香港で開催される2016アジア選手権の代表選考会も兼ねて行われました。横手山スキー場をスタート・ゴールとする標高2000m超の高原を舞台とした山岳レースで、横手山(2307m)、焼額山(2009m)を踏破する距離54km、±2850mのコース設定です。
男子は小川壮太(Sota Ogawa)が第1エイド(18km)手前より先頭集団を抜け出し、2位以下を寄せ付けない安定したリードを保ちました。水平方向への走力を求められるコース設定に「きつかった」との言葉もありましたが、高難度の山岳で競われるエクストリームシリーズで世界ランキング5位の小川のレース運びは日本王者に相応しいものでした。2位の三浦裕一(Yuichi Miura)はロングレースの経験が少ないながらも、前半から積極的なレース運びをしました。登り基調の終盤9kmではペースアップをし、底力をみせました。男子3位の町田知宏(Tomohiro Machida)は50km超のレースは初挑戦でしたが、粘りをみせ、レース終盤、第4エイド通過後に3位となり、そのままゴールとなりました。スカイランニングチームの仲間である4位の佐藤圭介(Keisuke Sato)との攻防が、町田の“力登”に功を奏したともいえるでしょう。
女子は丹羽薫(Kaori Niwa)がレース序盤、横手山のゲレンデ登りからリードし、終始トップを守る安定したペースで日本選手権王者となりました。2016シーズン、世界選手権日本代表として世界と戦った丹羽は、日本でも圧倒的強さを見せました。女子2位の浅原かおり(Kaori Asahara)はSKYシリーズ第2戦「菅平スカイライントレイル」で優勝する実力を持ち、50km以上のロングレースでも結果を残しました。女子3位には丸山朋子(Tomoko Maruyama)が善戦し、ランクインしました。
2016日本選手権ウルトラカテゴリーの王者となった小川壮太、丹羽薫は2016シーズン初のウィナービブを獲得しました。なお、王者の2名は12月に香港で開催される2016アジア選手権、及び、来年の2017アジア選手権の日本代表に内定となります。
ULTRA日本選手権 上位リザルト
男子トップ5
1 小川壮太/Sota Ogawa(Salomon) 5:43:57
2 三浦裕一/Yuichi Miura(montrail / MountainHardwear) 5:50:26
3 町田知宏/Tomohiro Machida 6:01:53
4 佐藤圭介/Keisuke Sato 6:06:49
5 伊藤康/Kou Ito 6:13:38
女子トップ5
1 丹羽薫/Kaori Niwa(Salomon) 7:24:25
2 浅原かおり/Kaori Asahara 7:50:38
3 丸山朋子/Tomoko Maruyama 8:29:07
4 長谷川桃子/Momoko Hasegawa 8:56:18
5 山本愛/Megumi Yamamoto 9:02:59
PHOTO by Sho Fujimaki