欧州で日本勢が大活躍です!6月3日(土)にオーストリアで開催されたスカイランナーワールドシリーズ第3戦「ホーホッケニヒスカイレース(Hochkönig Skyrace)」で、小田切将真(Otagiri Shoma/長野県)が見事3位に入賞しました。優勝したフランスの強豪選手、エステバン・オリベロ(Esteban Olivero)と約90秒差、2位とは約30秒差のフィニッシュであり、堂々たる3位入賞です。また、6位には藤飛翔(Fuji Tsubasa/長野県)が入り、トップ10に日本人2名が食い込みました。

レースのハイライト動画

ホーホケニヒスカイレースはオーストリアを代表するスカイランニング大会として、数年前からワールドシリーズ戦に入っている国際的な山岳レースです。昨年も近江竜之介(Omi Ryunosuke)が10位に入っていました。ホーホッケニヒとは「ハイキング」を意味するとのことですが、実際のコースは気軽なハイキングのイメージとは全く違います。距離34km/±1900m、ガレ場や雪渓を含むテクニカルで爽快なコース設定です。

アルプスを駆け登る小田切 ©

小田切将真は、2022世界選手権が初の海外遠征であり、ワールドシリーズ戦は初参戦でした。

sws初出場となったHochkönig skyraceで3位という成績をおさめることができました。まずは、参戦にあたり協力してくださった方々、応援してくださった方々に感謝申し上げます。ありがとうございます!
レースの中では攻める気持ちは持ちつつ、落ち着いて走れたことが良かったかなと思います。ラスト3キロぐらいまで先頭も見えていましたが、そこで追いかけられる力はなく力負けでした。まだまだ上には上がいる事も身をもって経験できたので更に上を目指してやっていきます!
山は街からも猛々しい山の連なりがキレイに見えていて、レースの中では自分が登っているはずなのに、山が迫って来ているような錯覚を起こすような雄々しさを感じました。上に行くにつれて、斜度も上がるので振り返ると自分が踏んできたルートからその先の街まで見渡せるような気持ちの良い景色が広がっていました。残雪も多く、斜度30度を超えるような斜面の雪上を駆け下りるのも気持ちよかったです!
大会は前日のセレモニー前から街全体がお祭りをやっている雰囲気で、国境や性別をこえた一体感が会場内に満ちていたように思います。レース中も会場も街も上位下位に関わらず選手1人1人へのリスペクトとお互いを称え合う雰囲気がとても心地よかったです!

中央が小田切、右が藤 (選手のSNSより)

6位の藤飛翔は欧州開催のワールドシリーズ戦の自己最高順位を更新。

まずは応援ありがとうございました。本遠征は精神的に充実したものになりました。
レース中は世界各国のスカイランナー達と一緒に登る時間がとても長く、完走の喜びを共に分かち合うことが出来、やりたかった事が叶いました。
一方で遠征前、乗り越えなければいけない幾つかの苦難があり、これまでのようなノリだけで頑張れた遠征とは全く異なりました。そんな弱気な自分を送り出してくれたのは、家族や日本の同志達の支えがあったからです。
おかげで全力の強がりが出来ました。そして運良く過去最高順位をいただけ、スカイマスターズへの参加も叶います。本当に皆様の支えのおかげで大きな一歩を踏み出すことが出来ました。これからも応援よろしくお願いいたします!

2023スカイランナーワールドシリーズは10月28日にイタリアで開催される最終戦「スカイマスターズ(THE SKY MASTERS)」を含め全13戦で構成される世界で最もテクニカルな山岳レースサーキットです。全4戦の獲得ポイントでランキングが決定し、トップ10までの選手が手にする賞金総額は100,000ユーロとなります。最終戦であるスカイマスターズへの参加権利は下記の通り。日本国内ではスカイランナージャパンシリーズ第2戦「嬬恋スカイラン」の男女トップ3選手も参加権利を得ることができます。

最終戦スカイマスターズの参加権利 一覧
Be in the top-10 (man or woman) of a SkyRace or Premier SkyRace
Complete at least 3 Skyrunner® World Series races from the current season (i.e. 2023).
Be in the top-3 (man or woman) of a nominated race in a Skyrunner® National Series country ➤嬬恋スカイラン
Be in the top-3 (man or woman) of the final ranking of a Skyrunner® National Series ➤最終戦が11月のため翌年に繰り越し
Finish top-3 (man or woman) in a Skyrunning Continental Championship
Finish top-3 (man or woman) in a Skyrunning World Championship

Skyrunner® World Series

Skyrunner® Japan Series