5月4日、長野県上田市にて2023年度JSA総会が4年ぶりに対面形式で実施されました。また、総会後には設立10周年パーティーが実施され、過去10年を振り返るとともに、次の10年に向けての英気を養いました。総会では「定款」の変更が承認され、JSAは公的に認められる真の中央競技団体を目指すセカンドステージへ進みます。

JSA10周年万歳!

総会では、事業や予算等の6つの議案について意見交換がなされた後、全て承認されました。その中でも最も重要な議案が「定款」変更についての議案でした。定款とは「会社の憲法」とも呼ばれる組織運営のルールをまとめたものですが、これまでの定款はJSA 発足時に定められたものであり、現在の JSA の実態に合致しない部分がありました。変更が承認された新定款は2023年度を移行準備期間とし2024年度(2024年4月1日)施行となります。

2024年度からの主な変更点

会員の種別 ※現行2種(正会員・未成年の準会員)から次の4種に変更
①当法人の目的に賛同し事業を推進する柱となる「正会員」=総会の議決権をもつ ※主に加盟団体の代表者
②当法人が行うサービスの提供・利用を主とする「一般会員」
③当法人の事業を賛助するため入会した「賛助会員」
④当法人に功労のあった「名誉会員」
(※現在の社員は自己の実態と合致する種別を①~③から選択していただく)

役員
・理事の定数を増やす(5~15名)
・顧問および参与のポストを設ける

>>定款の変更部分について(詳細)

JSA代表理事の松本大(Matsumoto Dai)からは定款変更の意図について次の説明がありました。”今回の定款変更は、支部・加盟団体を増強するシステムへの移行となり、JSAが日本スポーツ協会やJOCへの加盟に向けて本格始動していくための布石となります。つまりは、日本においてスカイランニングの価値を上げ、競技者・愛好者たちを支える環境・待遇を向上していくことにこそ目的があります。また、スポーツマネージメントの見識ある専門家を外部からも招聘していきます。役員の拡充は、JSAが単なる愛好者団体から、公的に認められる真の中央競技団体へとステップアップしていくために必要な課程となります”

JSA代表理事・松本 大

JSA総会では新たに顧問に就任する群馬大学名誉教授・山西哲郎(Yamanishi Tetsuro)先生が紹介されました。山西先生からは、日本スポーツ協会の加盟に向けて支部を設立していく必要性、また、スポーツについての知識・見識を深めていくことの大切さについて、まずはご指摘いただきました。スポーツ及びランニング界の第1戦でご活躍されてきた山西先生にお力添えいただき、様々な人々が交流する世界的スポーツとしてのスカイランニングの価値を日本国内でも高めてまいります。

JSA顧問に就任した群馬大学名誉教授・山西哲郎先生

JSA設立10周年記念パーティーではJSAオフィシャルタイムキーパー/トップパートナーNORQAIN JAPAN CEO・濱鍜健治(Hamaka Kenji)さんよりご挨拶を頂きました。300年以上受け継がれてきたスイスの独自の文化を守り抜く使命感をもって立ち上がったのがノルケインと、100年以上受け継がれてきた日本独自の登山競走文化を受け継ぐスカイランニング。共通する目標をもつ両者は、共感しあいながら、長期的なパートナーとして高め合ってまいります。

JSAオフィシャルタイムキーパー/トップパートナーNORQAIN・濱鍜 健治さん

JSAのひとつひとつの事業、そして、頂を目指すスカイランナーひとりひとりの挑戦が、故郷の空を世界の空とつなぎ、日本の登山競走文化を未来へと継承していきます。今後ともJSAをよろしくお願いいたします。雲外蒼天・共登至高/Less cloud.Mere Sky!