2023シーズンのスカイランニング(山岳)公式戦が、5月3-4日に長野県上田市で開幕します。今年より、バーティカルは『V GAMES JAPAN』、スカイは『Skyrunner® Japan Series(SJS)』と2種のナショナルサーキットが実施されます。

小学生から70代まで全国各地から集まったスカイランナーが太郎山の山頂を目指す ©上田バーティカルレース

V GAMES JAPAN

記念すべき初開催となる『V GAMES JAPAN』は9大会のバーティカル(登山競走)で構成されます。日本独自のサーキットであり、開催地は長野県(上田、白馬、竜王、烏帽子)、山梨県(富士)、宮城県(鬼首)、愛媛県(四国中央)、滋賀県(びわ湖)、群馬県(桐生)となります。100年以上前から開催されてきた登山競走。その未来への継承をテーマに『山頂を目指して駆け登る文化』をさらに普及していくための柱となります。

V GAMES JAPAN 公式ページ

Skyrunner® Japan Series

2015年に始まり今年で9回目(2020年は中止)となる『Skyrunner® Japan Series(SJS)』は2023シーズンよりISF認定コースのみの世界レベルのサーキットとしてリニューアル開催されます。全3戦の結果によりシリーズランキングが決定します。長野県の「上田」、群馬県の「嬬恋」、滋賀県の「びわ湖」。3レースのみに絞られたことで、さらに選手層の厚いハイレベルなレースが展開されます。ランキングの上位者には賞金やJSAパートナー各社より褒賞が贈呈されます。

Skyrunner® Japan Series 公式ページ

JSAパートナー

SJSはISFが主管する『Skyrunner® World Series(SWS)』とリンクしており、第2戦「嬬恋」のトップ3の選手は10月28日にイタリア・リモーネで開催される最終戦『SKYMASTERS』の参加資格を得ることができます。SJSはISF加盟団体が主催する各国のサーキットであり、2023年はオーストリア・ブラジル・ブルガリア・フランス・日本・韓国・ノルウェー・イギリス&アイルランド、の8サーキットが組織されています。これらISFが認定する公式競技会のリザルトは今年より開始されるスカイランニングの世界ランキングシステムであるISFランキングにも反映されます(ISFランキングはISFカード(10€/年)を購入することで詳細なランキングを閲覧することができます)。

Skyrunenr® World Series 公式ページ

Skyrunner® National Series 紹介ページ

ISFランキング / ISFカード

アジア各国への普及・交流促進

コロナ禍で途切れていた選手交流も再開してきています。開幕戦となる「上田」には、欧米・アジア各国からのエントリーもありました。スカイランニングにおいてはアジア各国への普及が課題となっていましたが、2023シーズンは、韓国・中国・マレーシア・インドネシアにISFが認定するスカイランニング競技会が開催されます。2024シーズンにはJSAパートナーであるZENONEの提供により、中国で開催される江南スカイレースとの相互選手交流(SJSトップ3選手の招待を計画中)を予定しています。

ISF認定コース(アジア)