3月11日(土)、山形県上山市の蔵王ライザワールドにて、2023スカイスノージャパンシリーズ(SSJS)第2戦として「蔵王スカイラン・スカイスノー」が開催されました。SSJSは日本スカイランニング協会が主管する冬季の雪上山岳ランニングのサーキットであり、全5戦中4戦の獲得ポイントでシリーズランキングが決定します。

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夕日を浴びながら雪上を駆けるスノーランナー ※大会スタッフ提供写真

大会当日は晴天に恵まれ、美しい夕日を浴びながらのスタートとなりました。蔵王スカイラン・スカイスノー(ロング・エリート部門)のコースは、距離9kmで累積標高差は1000m。1周3kmのコースを3周周回します。男子優勝はスカイスノー初参戦となった埼玉県の上田瑠偉(Ueda Ruy)、女子優勝は八海山に続き2連勝を飾った神奈川県の齋藤磨実(Saito Mami)でした。男子2位は2022全日本王者である新潟県の小幡利春(Obata Toshiharu)、男子3位は2023SSJS初参戦の福井県の宮川朋史(Miyagawa Tomofumi)。女子2位は2022SSJS女王の新潟県の小幡莉子(Obata Riko)、女子3位は2022東北選手権1位の宮城県の櫻本恵津子(Sakuramoto Etsuko)でした。

軽やかに雪上を駆け登る上田 ©菅松敏紀

男子優勝の上田は、初体験のレースの中で技術を会得し、最後の1周は18分台の最短タイムを叩き出しました。

”今回、周回コースで1周1周が学びの場だったかなと思います。トレイルを走るよりは、雪上は力の入れ具合といった点で、より技術が必要なレースと思いました。春夏の山を走るよりは、下りの技術は要らないですが、登りという点で技術が必要な競技かなと思いました。すごい楽しく走ることができたので、雪の中を走るという夏季シーズンと違う魅力があるので、ぜひ皆さんも挑戦してほしいなと思います。”

日没後の雪上を駆け下る齋藤 ©菅松敏紀

女子優勝の齋藤は、蔵王のレースについて次のように振り返りました。

”1周目からとてもきつくて大変でしたが、2周目でやっとリズムがとれて、山頂では夕日が見れて、とても楽しく走らせていただきました。登りでは足がズルズルと滑る雪質だったので、一歩一歩踏み固めて頂上まで行き、下りは滑るのを利用して速く下ることができたと思います。”

男女トップ3 左から櫻本・小幡・齋藤・上田・小幡・宮川 ©菅松敏紀

2023 SSJS 第2戦 男女トップ5

MEN

1. 上田 瑠偉 埼玉県 0:57:46
2. 小幡 利春 新潟県 1:02:31
3. 宮川 朋史 福井県 1:02:48
4. 高村 純太 新潟県 1:03:32
5. 石田 寛雄 新潟県 1:13:11

WOMEN

1. 齋籐 磨実 神奈川県 1:25:02
2. 小幡 莉子 新潟県 1:43:10
3. 櫻本 恵津子 宮城県 1:48:02

全リザルト

非日常を体験できる蔵王。9月には本大会(山岳)が開催される ※大会スタッフ提供写真

2023SSJSの次戦は3月18日に宮城県大崎市で開催されるスカイスノー鬼首、の東北地方での公式戦となります。また、4月1-2日には群馬県嬬恋村にて2023全日本選手権として嬬恋スカイランSKYSNOWが開催されます。雪山登山をルーツにもつスカイスノー。各大会、ビギナー向けのコースもありますので、ぜひご体験ください!!

蔵王スカイラン

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