東京バーティカルの舞台は日本200名山・大岳山。ゴール地点の山頂からは富士山を望める ©TOKYO VERTICAL RACE

12月27日(日)、東京都檜原村にて2020スカイランニング関東選手権(VK部門)「東京バーティカルレース」が開催され、東京都の市毛富士雄(Ichige Fujio)と石川県の池神 悠希(Ikegami Yuki)が優勝しました。大岳山(おおたけさん/標高1266m)の山頂に駆け登る、南関東で唯一の山岳バーティカルレースである同大会は、本来であれば6月に開催されるはずでした。しかし、コロナ禍のために延期となり、規模を大幅に縮小した形で2020シーズン最後のJSA公式戦として開催されました。

大岳神社の鳥居がスタート地点。オオカミ信仰の残る神社の参道がコースである ©TOKYO VERTICAL RACE

女子で優勝した池神は、2019年の東日本選手権(SKY部門)で3位に入った関東の実力者ですが、今回のVK部門で初のタイトル獲得を達成しました。今回の池神の活躍は、2020シーズンの交流戦や日本選手権の公式戦に出場して、着々とスカイランニングの経験を積んでいった成果といえます。2位には東京の又井ゆうこ(Matai Yuko)、3位には茨城の冨澤いずみ(Tomizawa Izumi)が入りました。なお、関東以外の選手も含めた総合では、北海道選手権女王の沢田愛里(Sawada Airi/北海道)が優勝、2位にはVK日本代表の高橋友理奈(Takahashi Yurina/宮城)が入りました。

女子で優勝した池神。笑顔のゴールシーン ©TOKYO VERTICAL RACE
総合優勝の沢田。天塩岳・烏帽子のバーティカル公式戦でも優勝。飛躍の1年だった。 ©TOKYO VERTICAL RACE

男子では、11月に滋賀県で開催された「びわ湖」で2位と活躍した、東京都の市毛富士雄が33分代の好記録で圧勝。関東に若きチャンピオンが誕生しました。市毛は陸上競技で鍛えたスピードと身軽さを活かし、スカイランニングで今後の飛躍が大いに期待できる選手といえます。関東2位には山梨県の高校1年生、宮下環(Miyahsita Tamaki)が入りました。様々な山岳スポーツに取り組む宮下ですが、今後の成長が楽しみな若手選手のひとりです。関東3位には神奈川の草薙眞一郎(Kusanagi Shiniciro)がランクイン。嬉しい初入賞となりました。なお、総合2位には長野県の丸山将真(Maruyama Shoma)、総合4位には静岡県の大槻 雅一(Totsuki Masakazu)が入りました。

左から、2位宮下・1位市毛、3位草薙 ©TOKYO VERTICAL RACE
3位草薙の駆け登り ©TOKYO VERTICAL RACE

関東選手権(VK部門)トップ5

MEN
1.市毛 富士雄(Ichige Fujio)東京 33:49 ※関東1位
2.丸山 将真(Maruyama Shoma)長野 36:02
3.宮下 環(Miyahista Tamaki)山梨 36:31 ※関東2位
4.大槻 雅一(Totsuki Masakazu) 静岡 36:38
5.草薙 眞一郎(Kuasanagi Shinichiro)神奈川 36:45 ※関東3位

女子
1.沢田 愛里(Sawada Airi)北海道 40:23
2.高橋 友理奈(Takahashi Yurina)宮城 42:31
3.池神 悠希(Ikegami Yuki)東京 43:31 ※関東1位
4.又井 ゆうこ(Matai Yuko)東京 46:06 ※関東2位
5.冨澤 いずみ(Tomizawa Izumi)茨城 47:11 ※関東3位

女子総合トップ3 左から高橋・沢田・池神
男子総合トップ3 左から丸山・市毛・宮下

2020スカイランニング地域選手権

Tokyo Vertical Race in Hinohara