都市の最高峰を駆け登る「バーティカルランニング」の世界戦
日本人選手が大活躍!渡辺と立石が3位入賞!

VWCエリートの出場者たち(日本人は9名が出場) ©Sporting Republic
VWCエリートの出場者たち(日本人は9名が出場) ©Sporting Republic

11月10日(日)、大阪市にて2019VWC最終戦としてハルカススカイラン(Harkas Skyrun)が開催されました。VWC戦となるVWCエリート部門には9名の日本人が出場。渡辺良治(Watanabe Ryoji)立石ゆう子(Tateishi Yuko)が3位に入賞し、2019VWCランキングでも3位となる快挙を達成しました。渡辺は3年連続、立石は2年連続の世界3位となります。

2019VWC(バーティカルワールドサーキット)は世界11の主要都市で開催される。都市の最高峰に駆け登る都市型スカイランニング。
2019VWC(バーティカルワールドサーキット)

※VWC=バーティカル・ワールド・サーキットの略称。世界の主要都市の超高層ビルを駆け登る「バーティカルランニング」の世界シリーズ戦。バーティカルランニングは、スカイランニングの種目のひとつ(都市型種目)。2019VWCは世界10都市で開催。12月の香港大会が中止となったため、今回の大阪大会が最終戦となった。

男子トップ3。左から渡辺、ボーン、ロボジンスキー ©Sporting Republic
激闘の男子トップ3。左から渡辺、ボーン、ロボジンスキー ©Sporting Republic
出し切った。3位の渡辺 ©Sporting Republic
ゴール後、倒れ込む。3位の渡辺 ©Sporting Republic

男子は暫定ランキング2位で最終戦を迎えた渡辺良治に注目が集まりました。渡辺は大阪で勝てば2019VWCチャンピオンに決定という大一番となった勝負でしたが、格上のマーク・ボーン(Mark Borne)ピーター・ロボジンスキー(Piotr Lobodzinski)には及ばず、3位でフィニッシュ。年間ランキングでは、ピーター・ロボジンスキーが1位を守り抜き、6度目となる世界王者の栄冠を手にしました。VWCランキングの2位にはマーク・ボーンが上がり、渡辺は3年連続の3位となりました。ロボジンスキーを頂点とする、世界の”3強時代”が今年も続いたことになります。なお、今大会の4位には加藤聡(Kato Satoshi)が好タイムでフィニッシュしました。

女子トップ3。左から、マンニネン、ウォルサム、立石 ©Sporting Republic
喜びの女子トップ3。左から、マンニネン、ウォルサム、立石 ©Sporting Republic
圧勝のスージー・ウォルサム ©Sporting Republic
圧勝の世界女王、スージー・ウォルサム ©Sporting Republic

女子は今シーズン負けなしの世界女王であるスージー・ウォルサム(Suzy Walsham)が圧倒的な力の差を見せつけて、8度目となるVWC女王の栄冠を手にしました。2位には実力者のひとりであるラウラ・マンニネン(Laura Manninen)が入り、3位に立石ゆう子がフィニッシュしました。立石は逆転でVWCランキング3位に上昇。最終戦での3位入賞は、立石の世界的バーティカルランナーの仲間入りを決定づけたレースになったといえます。2年連続で年間表彰台に立つという快挙を日本人女子で初めて成し遂げました。なお、4位には東京タワー階段競走のチャンピオンである髙橋美恵(Takahashi Mie)が入りました。

シリーズチャンピオンとなったロボジンスキーとウォルサム ©Sporting Republic
シリーズチャンピオンとなったロボジンスキーとウォルサム ©Sporting Republic

都市型スカイランニング種目として着々と国内外で成長しているバーティカルランニング。2020VWCのカレンダーが発表されたら当サイトでも紹介いたします。国内でも、今年と同様に「VWCエリート部門」の舞台に立つ日本人アスリートを選出する予選シリーズを2020年も実施する予定です。山岳と都市の両方で、目の前に聳える「最高峰」に駆け登る文化・チャレンジ精神を日本でも広げていきましょう!!日本一の超高層ビルを駆け登るハルカススカイランに挑んだ1500名のバーティカルランナーたち全員に大きな拍手を!!

Harukas Skyrun results

Men

  1. Mark Bourne (AUS) – 8’29”
  2. Piotr Lobodzinski (POL) – 8’43”
  3. Ryoji Watanabe (JPN) – 9’02”
  4. Kato Satoshi (JPN) – 9’19”
  5. Liang Liang He (CHN) – 9’41”

Women
1. Suzy Walsham (AUS) – 10’18”
2. Laura Manninen (FIN) – 11’07”
3. Yuko Tateishi (JPN) – 11’30”
4. Mie Takahashi (JPN) – 12’02”
5. Sarah Frost (GBR) -–12’05”

2019 Vertical World Circuit® final ranking

Men
1. Piotr Lobodzinski (POL) – 567 points
2. Mark Bourne (AUS) – 561 points
3. Ryoji Watanabe (JPN) – 539.5 points
4. Emanuele Manzi (ITA) – 454 points
5. Omar Bekkali (BEL) – 420

Women
1. Suzy Walsham (AUS) – 600 points
2. Laura Manninen (FIN) – 533 points
3. Yuko Tateishi (JPN) – 461.5 points
4. Sarah Frost (GBR) – 452.5 points
5. Cristina Bonacina (ITA) – 359 points

Full VWC rankings (updating)

Race website(ハルカススカイランホームページ)

It’s a record for Bourne – Lobodzinski and Walsham are world champions(英文レポート)