3月16日(土)群馬県桐生市にて2019 JSA 安全環境研修会(別称:クラブチームミーティング)」を実施しました。この研修会は各地のクラブチーム相互の情報や意見交換を行うとともに、JSAやクラブ運営に欠かせない安全ガイドラインについての再確認とあるべき姿について意見交換する場となりました。

群馬県山岳連盟指導委員会副委員長、対比地昇先生の講義
群馬県山岳連盟指導委員会副委員長、対比地昇先生の講義

桐生市街地のシェアスペースで行われた研修会。前半は群馬県山岳連盟指導委員会の対比地副委員長から、「山岳スポーツ指導者の心構え」という題名でご講演をいただきました。登山や山岳スポーツでは指導者は一緒に山に行かなければ指導することができない活動であるので「(指導者は)常に現役たれ」というとても大事な言葉をいただきました。指導者は安全面の配慮や非常時の対応方法について常に学ぶことが大事であるということも強調されていました。心構えについてご指導をいただいた前半に続き、後半では「読図」について解説をいただきました。様子を見ていると、地図に不慣れなメンバーもいたようなので、これが勉強をするきっかけになればと思います。

仏果スカイクラブチーム紹介
仏果スカイクラブチーム
丹沢秦野SC代表、竹原さん
丹沢秦野SC、竹原代表
新潟スカイクラブ 中西代表
新潟スカイクラブ 中西代表
桐生スカイクラブ。今回の研修会では運営に協力いただいた。
桐生スカイクラブ。今回の研修会では運営に協力いただいた。

後半は、当ミーティング参加のメンバーによるクラブチーム紹介とクラブ活動での安全対策や課題についてのお話し後に、桐生市のチャウス自然体験学校の代表を務める加藤正幸氏のファシリテートにより安全ガイドラインはどうあるべきか、についてグループワークを行いました。分かれた4チームそれぞれの切り口で現状の課題や具体的な改善案について貴重な意見を発表していただきました。安全環境委員会について整理をして、できることから一つずつ対応していきます。

JSA安全ガイドラインについてのクループワーク
JSA安全ガイドラインについてのクループワーク

グループワーク後に、昨年と同様に「アウトドアスポーツにおける安全管理体制について」のご講演をいただきました。体験活動の事故や怪我の発生を確率を低く抑えるための危険予知と、そのための事前~事後の対策、そして、対策を定期的に見直していくというリスクマネージメントの基本について学びました。

参考:ハインリッヒの法則
小さな異常(ヒヤリハット)300件 → 小さな事故 29件 → 重大な事故 1件
※小さな異常を発見することによって重大な事故を未然に防ぐことができる(発生確率の低減)

スポーツを広く社会に普及していくためには、地域に根差して活動するクラブチームの存在が欠かせませんが、普及活動の中にはルールやスポーツの普及と安全対策の普及がセットで為されて行かなくてはなりません。JSAでは競技委員会・安全環境委員会や他団体との連携のもと、クラブチームという単位を通しての安全指導の充実を今後も図っていきます。第2回目となるクラブチームミーティングは有意義なものになりました。会場の準備でご尽力いただいたKIRYU SKY481の皆さんをはじめ、遠路遥々、出席してくださった皆さんに厚く御礼申し上げます。