いよいよ長野県山ノ内町の志賀高原と滋賀県大津市のびわ湖バレイにおいて2024全日本スカイランニング選手権大会が今週末から来週末にかけて開催されます。3種目合計で176名(スカイウルトラ:41名、バーティカル:68名、スカイ:67名)、JSA登録12チームが参戦します。そのうち、23歳以下のユース対象者は2種目合計で53名、40歳以上のマスターズ対象者は3種目合計で82名となります。
2024全日本スカイランニング選手権(詳細ページ)
10月20日(日)に長野県山ノ内町で開催される志賀高原エクストリームトレイルはスカイウルトラ種目の対象レースとなります。同レースは2016年より過去5度にわたって、全日本選手権の舞台となりました。日本最大のスキーエリアとして名高い志賀高原とその最高所である横手山(最高標高2307m)を舞台に、距離55km/±2850mのコースが設定されています。総合トップ3、及び、マスターズの各年代トップ3の選手に対してメダルが授与されます。
10月26-27日(土・日)に滋賀県大津市で開催されるびわ湖バレイスカイランはバーティカル種目とスカイ種目の対象レースとなります。日本三百名山の蓬莱山(標高1174m)を舞台に、バーティカル種目は距離4.3km/+900m、スカイ種目は距離22km/±2200m(ユースA・B部門はショートコースで距離13.5km/±1300)のコースが設定されています。バーティカルとスカイの2種目を合わせたコンバインドのランキングも決定されます。各総合トップ3、及び、ユースとマスターズの年代別トップ3の選手。そして、3種目の合計獲得ポイントトップ3のチームに対してメダルが授与されます。
2023全日本選手権は2025ユース世界選手権(開催未定ですが2025アジア選手権・マスターズ世界選手権)の代表選考会を兼ねています。まさに世界のSKYとつながる名山の空に向かって駆け登ります。今季における“日本最高峰”に相応しいスカイランナーたちが“SHIGA(志賀&滋賀)”の地に勢揃いします。
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スカイウルトラ / バーティカル / スカイ
JSA代表理事の松本大(Dai Matsumoto)は2024全日本選手権について次のようにコメントしています。
まず初めに。大会関係者及びJSA加盟団体の皆様のご尽力に心より感謝申し上げます。
2024年は4月にポルトガルで開催されたマスターズ世界選手権、6月にモンテネグロで開催されたユース世界選手権、9月にスペインで開催された世界選手権、それぞれの部門で日本勢の”躍進”が目立った1年となりました。この背景には、日本国内において全日本選手権を柱に選手同士が切磋琢磨し、実力を高め合う環境が整いつつあることが挙げられるでしょう。今回で10回目を迎える全日本選手権は”まさに世界の空とつながる日本最高峰の舞台”として成長してきました。
今回、VERTICAL種目とSKY種目については、西日本エリアで初開催となります。先日は岡山県鏡野町で中国地方初となるスカイレースが地元クラブの有志により開催されました。これまでは東日本エリアがスカイランニングの中心地でしたが、個々の選手やクラブチームの力により伝播し、日本各地で故郷の頂に駆け登る文化が醸成されてきています。舞台となる”びわ湖バレイ”が位置する関西圏からはこれまでも世界で活躍する選手たちが数多く排出されています。今回の全日本選手権も、新しい時代のスターが誕生する大会となることでしょう。
最後に、昨年と同じ文章になりますが、我々の思いをもう一度伝えます。全日本選手権は年に1度の祭典ですが、その土台となるのが各地の団体により受け継がれている大小様々なイベントになります。昨年より全日本選手権にチーム表彰を加えたことは『日本各地でのクラブチーム発足を促進していく』という我々の意志を表したものになります。受け皿となる団体の発展の先に個々人の輝きがあることは、100のクラブを抱えるイタリアと、1000のクラブを抱えるスペインが証明しています。今回の全日本選手権は個々の輝きと共にチームの輝きにも是非ご注目ください。
JSAでは公式SNSにて現地より速報を発信してまいります。スカイランナーたちの活躍にご注目ください!!