7月1日(土)、長野県長和町にて2017日本選手権(ULTRA)「inov-8 CUP 美ヶ原トレイルラン」が開催されました。本大会は、2018スカイランニング世界選手権の代表選考会も兼ねて行われました。大会当日は悪天候のため、前半部分の山岳区間がカット。和田宿まで林道などを往復する約75kmのコースへと変更されました。そのような条件の中、男子は東徹(Toru Higashi)、女子は星野由香理(Yukari Hoshino)が優勝し、2017ウルトラ日本王者の栄冠を手にしました。

午前4時に雨の中をスタートする選手たち ?Fields
午前4時、スタートする選手たち ?Fields

男子は優勝した東徹が序盤から先頭を進み、昨年のウルトラ日本王者である小川壮太(Sota Ogawa)大瀬和文(Kazufumi Ose)三浦裕一(Yuichi Miura)ら強豪選手が追う展開となります。中盤(折り返し地点)の和田宿では、トップの東に続いて、2分差の2位に大瀬、3分差の3位に小川と僅差でのスピード勝負が続きます。

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序盤からリードする東 ?Fields

後半になると、東が後続を引き離しにかかり、そのままリードを保って6時間44分でゴール。一昨年の2015日本選手権以来、2年ぶり2度目の日本王者の栄冠を手にしました。続いて2位でゴールしたのは追い上げを見せた矢嶋信(Makoto Yajima)でした。前半は7位で折り返しましたが、後半にペースを上げて東と8分差の6時間52分でゴールしました。3位には大瀬、4位には小川、5位に三浦と、序盤から上位をキープした選手がランクインしました。

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雨の中、上位をキープし続けた大瀬 ?Fields

女子はスピードのある岩村聖華 Seika Iwamuraが前半をリードして和田宿を折り返します。岩村と4分差で2位の星野由香理が追いかける展開となりました。星野は、後半にペースを落とした岩村に長門牧場で追いつき、そのままリードを広げて8時間43分でゴール。東と同様に、2年ぶり2回目のウルトラ女王の栄冠を手にしました。

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後半にトップに立った星野由香理 ?Fields

星野に続く2位には、終盤で岩村に追いついた浅原かおり(Kaori Asahara)が、星野と22分差の9時間5分で入りました。初のウルトラへの挑戦で健闘した岩村は3位に、4位には宮島亜希子(Akiko Miyajima)、 5位には三浦佐知子(Sachiko Miura)がランクインしました。

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悪路を進む2位の浅原かおり ?Fields

なお、今大会の男子上位3名、女子上位1名が2018世界選手権(ULTRA部門)の日本代表に内定となります。2018世界選手権の開催地は今夏に発表されます。SKY部門とVK部門については、7月28日に山梨県富士吉田市で開催される「富士登山競走」、及び、9月9・10日に山形県山形市で開催される「ZAO SKYRUNNING」が選考レースとなります。

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女子トップ3 左から浅原・星野・岩村 ?Fields
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男子トップ3 左から矢嶋・東・大瀬 ?Fields

ULTRA日本選手権 上位リザルト

男子トップ5
1. 東徹/Toru Higashi 6:44:50 ★2018日本代表(内定)
2. 矢嶋信/Makoto Yajima 6:52:58 ★2018日本代表(内定)
3. 大瀬和文/Kazufumi Ose 6:53:23 ★2018日本代表(内定)
4. 小川壮太/Sota Ogawa 7:01:23
5. 三浦裕一/Yuichi Miura 7:04:47

女子トップ5
1. 星野由香理/Yukari Hoshino 8:43:14 ★2018日本代表(内定)
2. 浅原かおり/Kaori Asahara 9:05:53
3. 岩村聖華/Seika Iwamura 9:12:19
4. 宮島亜希子/Akiko Miyajima 9:57:32
5. 三浦佐知子/Sachiko Miura 10:18:55

大会レポート詳細(Dogsorcaravan様)

大会リザルト

inov-8 CUP 美ヶ原トレイルラン 公式ホームページ