スカイランニングの本場・イタリアの青空にむかって駆け登れ！
７月２９日（金）、イタリアのグランサッソにて第１回目のとなる「ユース世界選手権（グランサッソ・スカイレース）」が開幕しました。初日はひとつめの種目としてVERTICAL KILOMETER®（バーティカル・キロメーター／＋１０００ｍ／３．５ｋｍ）が開催されました。中間地点には斜度５０度の急傾斜があったり、登山道を外れて直線的に草地を駆け登ったりと、日本国内では設定が難しい難易度の高いコースです。標高２１００ｍのゴール地点は森林限界を超える雄大なパノラマが広がっており、本場のスカイランニングを体験するには最高のフィールドといえます。
日本からは５月のユース日本選手権（上田バーティカルレース）の結果から決まった日本代表６名と希望者の５名、合計１１名の若きスカイランナーが出場しました。その他、イタリア・スペイン・チェコ・ポルトガル・アンドラ・スイス・南アフリカから５０名を超えるユース選手がグランサッソの地に集結しました。中には先週スペインで開催された世界選手権で表彰台に立った世界トップレベルの選手も混ざっており「世界選手権」という名に相応しいハイレベルなレースとなりました。
U23男子では世界選手権第３位の実力者であるHannes Perkmann（イタリア）が35:46で優勝。上田瑠偉はトップに+2分半の3位、鈴木龍弥9位、藤飛翔10位、吉野大和が11位。 U23女子は世界戦で活躍するPaula Cabrerizo（スペイン）が41:59で優勝、+16分半で高村貴子が4位。ユースA(16-17歳)で5位に松本良介、6位に星野誉貴、8位に林健太朗。ユースB(18-19歳)で菊川惠太が15位、女子5位に池田華子。 なお一般参加者も合わせた総合順位で上田瑠偉は男子4位でした。
予想以上の急傾斜に苦戦し厳しい現実を突きつけられた日本チームの面々。ですが、ゴール後の感想は「苦しい、けど楽しい」と悔しさも混ざった充実した表情をみせていました。スピード登山の原点ともいえるVERTICALの魅力に若きスカイランナーたちは実体験を通して気づいたようです。レース後は各国の選手とも積極的に交流をしている姿が印象的でした。若き世代同士の国際交流もユース世界選手権に参加することの大きな目的となります。
ユース世界選手権は休養日を１日はさみ、７月２９日（日）に２種目目のSKYRACE®（スカイレース／２１．６ｋｍ／±２２２６）が開催されます。バーティカルと合わせてのコンバインドの表彰もあります。引き続き日本チームへの応援をよろしくお願いします！！
U23（21-23歳）男子
1. 35:46.0 PERKMANN HANNES（イタリア）※総合１位
2. 37:02.7 CARDONA COLL ORIOL（スペイン）※総合２位
3. 38:14.0 上田瑠偉／UEDA RUY（日本）※総合４位
4. 38:20.2 LICHY TOMAS（チェコ）
5. 41:53.4 HANI EDDJ（イタリア）
9. 45:14.6 鈴木龍弥／SUZUKI RYUYA（日本）
10. 46:18.2 藤 飛翔／FUJI TSUBASA（日本）
11. 49:26.7 吉野大和／YOSHINO YAMATO（日本）
U23（21-23歳）女子
1. 41:59.9 CABRERIZO CUEVAS PAULA（スペイン）※総合１位
2. 55:23.8 KOZNAROVA BARBORA（チェコ）※総合３位
3. 56:40.5 FASSONE ENRICA（イタリア）
4. 58:24.7 高村貴子／TAKAMURA TAKAKO（日本）
ユースB（18-20歳）男子
1. 37:11.2 MARGARIT SOLA JAN（スペイン）※総合３位
2. 39:52.0 GARCAA HURTADO CALOS（スペイン）
3. 41:18.4 TRASERRA PUJOL MERC（スペイン）
4. 41:49.0 FELICETTI DANIELE（イタリア）
5. 42:19.0 DELORENZI ROBERTO（スイス）
15. 48:42.0 菊川惠太／KIKUGAWA KEITA（日本）
ユースB（18-20歳）女子
1. 53:34.6 AGUILAR BRUCH LAIA（スペイン）※総合２位
2. 56:10.3 BERINGUES BRUNET MARAA（スペイン）
3. 58:42.3 FELICETTI GIORGIA（イタリア）
4. 1h01:15.5 CORAZZA LAURA（イタリア）
5. 1h09:33.8 池田華子／IKEDA KAKO（日本）
ユースA（16-17歳）男子
1. 41:02.8 BARTI SOAC ISAAC （スペイン）
2. 41:05.1 KOZLOVSKY VLADIMIR （チェコ）
3. 41:31.4 MOLINA AUGUSTIN NICOLAS（スペイン）
4. 44:05.2 ARNAU SOLDEVIA BUSQUEST（ポルトガル）
5. 44:45.5 松本良介／MATSUMOTO RYOSUKE（日本）
6. 46:17.9 星野誉貴／HOSHINO YOSHIKI（日本）
8. 47:48.5 林健太郎／HAYASHI KENTARO（日本）
photo by Sho Fujimaki
