5月20日(土)、愛知県名古屋市の中部電力MIRAI TOWERにおいてStairclimbing Japan Circuit(SJC)名古屋大会が開催されました。2023SJCは名古屋大会、大阪大会(11月予定)、そして、最終戦(未発表)の全3戦で構成されます。開幕戦となった名古屋の空を制したのは、男子は初タイトル獲得となった高村純太(Takamura Junta/新潟県/ECHIGO SKY CLUB)、女子は2022日本チャンピオンの立石ゆう子(Tateishi Yuko/埼玉県)でした。

中部電力MIRAI TOWER ©SJC/MEETING
SJCエリートは夜のタワーを駆け登った ©SJC/MEETING

名古屋大会の舞台は栄のシンボルタワー中部電力ミライタワー(旧 名古屋テレビ塔)。日本初のテレビ電波塔であり、日本で初めて階段駆け上がり競争が公式に開催された日本における”ステアクライミング・発祥の地”ともいえるタワーです。レースのコースは高さ90m(階段数415段)を駆けあがり、展望台スカイデッキでフィニッシュ。2022シーズンの結果より選出された2023 SJC エリートの33名(男子21名・女子12名)をはじめ、一般エントリーも含めると500名超のステアクライマーが名古屋の空に駆け登りました。

讃え合う選手たち。中央は優勝した高村 ©SJC/MEETING

男子の優勝争いは1秒以内の大接戦となりました。優勝した高村純太と2位の矢島昭輝(Yajima Shoki/愛知県)とのタイム差は0.86秒差でした。これは階段4~5段分の差となります。高村は嬉しいSJC初勝利。昨年優勝の渡辺良治(Watanabe Ryoji)がもつ大会記録に1秒差に迫った好タイムでした。2022年2位の矢島は地元開催の大会でしっかり実力を発揮しました。3位は小山孝明(Koyama Takaaki/東京都/富士空界)でした。海外レースでも上位に入る経験のある小山はSJCでは初のトップ3入りとなります。

スタート前、集中する立石 ©SJC/MEETING

女子は立石ゆう子が2位に7秒差をつけ圧勝。自身の記録を2秒更新する新記録でした。2位以下は接戦となりました。2位には沢田愛里(Sawada Airi/北海道)、3位には4位と0.14秒差(階段1段分の僅差)で地元の長谷川由理(Hasegawa Yuri/愛知県)が滑り込みました。立石は2022年より負けなしの国内公式戦4連勝。沢田は3大会連続の2位。長谷川は初のトップ3入りとなります。

SJCエリートたち ©SJC/MEETING
トップ3の選手たち ©SJC/MEETING

SJC開幕戦・名古屋大会 トップ10

WOMEN
1 立石 ゆう子(埼玉県)02:32.27【新記録】
2 沢田 愛里(北海道)02:39.43
3 長谷川 由理(愛知県)02:41.44
4 サンドホファー・リン(愛知県)02:41.58
5 國本 智世(東京都)02:44.47
6 原田 知華子(東京都)02:44.53
7 本郷 沙穂(岡山県)02:50.56
8 坂本 綾(埼玉県/富士空界)02:50.89
9 小池 未絵奈(埼玉県)02:53.06
10 須藤 理絵(神奈川県)02:59.06

MEN
1 高村 純太(新潟県/ECHIGO SKY CLUB)01:42.22
2 矢島 昭輝(愛知県)01:43.08
3 小山 孝明(東京都/富士空界)01:46.01
4 加藤 浩(神奈川県/SC丹沢秦野)01:46.51
5 佐藤 あきら(愛知県)01:48.48
6 涌嶋 優(静岡県/富士空界)01:51.25
7 鈴木 一馬(愛知県)01:54.61
8 中川 貴晴(東京都)01:54.72
9 緒方 航(愛知県)01:58.42
10 藤田 真幸(埼玉県/富士空界)02:01.38

【参考】2022・名古屋大会 優勝タイム
MEN 渡辺 良治 01:41.34
WOMEN 立石 ゆう子 02:34.55

SJC名古屋大会

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