10月23日(日)に長野県山ノ内町で開催された2022全日本スカイランニング選手権大会(スカイウルトラ種目・スカイ種目)の結果についてお知らせします。同選手権は標高2000mを超える志賀高原エクストリームトレイルのコース(スカイウルトラ:54km/±2850m、スカイ:32km/±2000m)にて実施され、全国から集結したスカイランナーが日本一の座をかけて挑みました。

晩秋を迎えた志賀高原の山々 ©志賀高原エクストリームトレイル/KTF

志賀高原エクストリームトレイルは2014・2018・2019・2020・2021年と過去5回の全日本選手権の舞台となっております。高標高の低酸素と志賀高原特有のエクストリームなサーフェイスが日本のスカイランナーたちを強くしてきました。6回目となる今年の全日本選手権は10月1日にバーティカルが開催された竜王スカイランと合わせて長野県山ノ内町での開催となりました。

松本・秋山がバーティカル優勝ー全日本スカイランニング選手権ー

未明の横手山の急坂を駆け登るスカイランナーたち ©志賀高原エクストリームトレイル

日の出前の朝5時にスタートしたスカイウルトラ。男子は序盤から抜け出した小田切将真(Otagiri Shoma)が終始リードして、後続に20分以上の大差をつけての圧勝しました。男子2位には上正原真人(Kamishohara Masato)、男子3位には丸山将真(Maruyama Shoma)が入り、長野県勢が男子の表彰台。少数精鋭の一騎打ちとなった女子は香川県の相原千尋(Aibara Chihiro)が石川県の枝元香菜子(Edamoto Kanako)との勝負を制して優勝しました。

SKYULTRAハイライト番組は11月上旬に放送予定です! >>スカジャパTV

勢いよく飛び出したスカイのスタート ©志賀高原エクストリームトレイル

スカイウルトラの3時間後の朝8時にスタートしたスカイ。男子はトップ集団にいた群馬県の松本祥汰(Matsumoto SHota)が横手山で抜け出して、終始リードして優勝。2位には序盤のトップ集団を形成した福井県の宮川朋史(Miyagawa Tomofumi)、3位には東京都の笠木肇(Kasagi Hajime)が入りました。女子は長野県の秋山穂乃果(Akiyama Honoka)と、大阪府の楠田涼葉(Kusuda Suzuha)、歴代女王2名による激しいトップ争いとなりました。結果としては、後半に抜け出した秋山が優勝し2連覇を達成。2位に楠田。3位には東京都の上田絢加(Ueda Ayaka)が入りました。なお、バーティカルとスカイの結果を合わせたのコンバインド(複合)では、松本祥汰と秋山穂乃果が完全勝利を達成。今年のコンバインドチャンピオンとなり、両種目と合わせて3つの金メダルを獲得しました。

SKYハイライト番組は11月上旬に放送予定です! >>スカジャパTV

男子優勝の小田切将真 ©志賀高原エクストリームトレイル/KTF

スカイウルトラ男子優勝の小田切。念願の全日本初優勝で最高の笑顔のフィニッシュ。

“今日のレースはメンバーを見た時点から勝たないといけないと思っていたので、結果的に勝つことができて嬉しかったです。今まで表彰台には登れていたが、優勝には手が届かなかったので、ようやく勝てたという嬉しさと安堵感が相まって、今まで以上にすごく良い」ゴールでした。後半足が残っていなくって苦しい時間があったが、最後まで絞り切ってゴールできたので自分でも満足のいく走りができたと思っています。”

スカイウルトラ女子優勝の相原 ©志賀高原エクストリームトレイル/KTF

スカイウルトラ女子優勝の相原千尋も全日本初優勝。過去数年の経験を積み重ねてきて、2022シーズンで一気に飛躍した。

“前半は動きがあまりよくなかったが、中盤の一ノ瀬エイドから走れるトレイルということだったので、そこから絶対(ペースを)上げていこうと今日は決めていました。そこからはかなり動きのいい走りができたので、今日のレースに関しては納得できる走りができたかなと思います。”

スカイ男子優勝の松本 ©志賀高原エクストリームトレイル/KTF

スカイ男子優勝の松本祥汰はバーティカル含めて完全勝利。いまだユース世代であり今後のさらなる飛躍が楽しみだ。

“今日は例年に比べて天候も気温もサーフェイスもよく、絶好のタイムを狙える状況だった。3時間半を目標に走っていたが、最後にバテてしまい3時間30分ということで少し悔しい結果となった。例年、(このレースには)速い選手が出ていて毎年3時間30分切りの優勝タイムが基準となっているので、優勝したがタイム的には惜しいところがあるので、来年はタイムを縮めて優勝したいと思います。”

スカイ女子優勝の秋山 ©志賀高原エクストリームトレイル

スカイ女子優勝の秋山穂乃果は全日本2連覇達成。さらにはコンバインド完全勝利達成。

“毎年、高村貴子ちゃんと上田絢加ちゃんと楠田涼葉ちゃんとミドルに出ていて、毎回誰が勝つか分からないハラハラしたレースになっていて、今年も誰が勝つか分からない状態で競り合っていたが、たまたま今回は優勝することができた。毎年、これがなければ1年終われないってくらい志賀高原にかけているので、やっと終わったなという感じでほっとしています。”


メダリスト全員集合! ©志賀高原エクストリームトレイル/KTF

全日本スカイランニング選手権大会 スカイウルトラ トップ3

Men
1. 小田切 将真(Otagiri Shoma)長野県 5:58:43
2. 上正原 真人(Kamishohara Madsato)長野県 6:27:02
3. 丸山 将真(Maruyama Shoma)長野県 6:33:13

Women
1. 相原 千尋(Aibara Chihiro)香川県 7:25:28
2. 枝元 香菜子(Edamoto Kanako)石川県 8:17:02

スカイウルトラ表彰 ©志賀高原エクストリームトレイル/KTF

全日本スカイランニング選手権大会 スカイ トップ3

Men
1. 松本 祥汰(Matsumoto Shota)群馬県 3:33:44
2. 宮川 朋史(Miyagawa Tomofumi)福井県 3:43:00
3. 笠木 肇(Kasagi Hajime)東京都 3:43:45

Women
1. 秋山 穂乃果(Akiyama Honoka) 長野県 3:57:37
2. 楠田 涼葉(Kusuda Suzuha) 大阪府 4:02:49
3. 上田 絢加(Ueda Ayaka) 東京都 4:19:31

スカイ表彰 ©志賀高原エクストリームトレイル/KTF

全日本スカイランニング選手権大会 コンバインド トップ3

Men
1. 松本 祥汰(Matsumoto Shota)群馬県
2. 宮川 朋史(Miyagawa Tomofumi)福井県
3. 相良 孔太(Sagara Kota)長野県

Women
1. 秋山 穂乃果(Akiyama Honoka) 長野県
2. 佐俣 明香莉(Samata Akari) 埼玉県
3. 齋藤 磨実(Saito Mami)神奈川県

コンバインド表彰 ©志賀高原エクストリームトレイル/KTF

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2022全日本選手権の都道府県対抗では1位長野県、2位埼玉県、3位東京都という結果になりました。なお、2023全日本選手権は地域スポーツとしてのスカイランニングの振興を図るためクラブ対抗の表彰を行う予定です(=実質的な全日本クラブチーム選手権となります/新規クラブの登録は毎年4月上旬までとなります>>クラブ登録)。


2022全日本スカイランニング選手権大会

志賀高原エクストリームトレイル

ジャパンシリーズ&選手権の記録(2014年~)