世界選手権最終日は中距離種目であるSKY(スカイ/42km/±2817m)が開催され、上田瑠偉(Ueda Ruy)が3位に入り銅メダルを獲得。その結果、1日目のVK(バーティカルキロメーター/3.3km/+1000m)とSKYを合わせたコンバインド(複合)で1位となり、2つ目の金メダルを獲得という快挙を成し遂げました。また、近江竜之介(Omi Ryunosuke)はSKYで8位に入賞し、コンバインドでは惜しくも4位。世界選手権初挑戦の19歳が大健闘しました。

3つの個人メダルを獲得! ©JSA
SKY8位と健闘した近江 ©JSA

男子は上田と近江の2名が15km地点まで先頭を引っ張りました。中盤以降の急峻でテクニカルな山岳区間で海外の強豪選手に抜かれるものの、上田は3位、近江は8位と、日本勢が1ケタ台に2名入る快挙を成し遂げました。優勝はスペインのマニュエル・メリラス(Manuel Merillas)、2位はスイスのクリスティアン・マティス(Christian Mathys)上正原真人(Kamishohara Masato)は23位でした。

緊張感と熱狂に満ちたスタート ©JSA
ゴール直後の上田 ©JSA
近江のゴールシーン ©JSA
上正原。次回は”神勝原”になるか? ©JSA

女子の優勝はチェコのマルセル・ヴァシノヴァ(Marcela Vašínová)。VKとSKY共に圧勝の完全勝利となりました。2位にはスペインのオイアナ・コルタザール (Oihana Kortazar)、3位にはスペインのマルタ・モリスト(Marta Molist)が入りました。日本勢女子は楠田涼葉(Kusuda Suzuha)が後半追い上げ11位と健闘。上田絢加(Ueda Ayaka)は20位でした。

ゴール後に祝杯(ゴール地点でビールはもらえる)をあげる楠田 ©JSA
中盤以降、腕の痺れがありながらも見事フィニッシュした上田 ©JSA

Results of the Buff Epic Trail 42K (SKY)
Men

1. Manuel Merillas (ESP) – 4h00’13”
2. Christian Mathys (SUI) – 4h06’46”
3. Ruy Ueda (JPN) – 4h10’51”
4. Zaid Ait Malek (ESP) – 4h18’23”
5. Mattia Tanara (ITA) – 4h18’42”
8. Omi Ryunosuke (JPN) – 4h27’23”
23. Masato Kamishohara (JPN) – 5h07’06”

Women
1. Marcela Vasinova (CZE) – 4h50’24”
2. Oihana Kortazar Aranzeta (ESP) – 4h57’48”
3. Marta Molist Codina (ESP) – 5h03’37”
4. Patricia Pineda Cornejo (ESP) – 5h03’36”
5. Emily Schmitz (USA) – 5h23’39”
11. Suzuha Kusuda (JPN) – 5h45’15”
20. Ueda Ayaka (JPN) – 6h26’46”

Full results

Full Medal count

国別ランキングでは日本は5位になりました。2016大会の3位、2018大会の4位より下がりましたが、フルメンバーでなかったにも関わらず世界の5本の指に入れたことは大健闘であったといえます(ISF事務局長曰く、日本は「強豪国」の一角として認識されています)。次回大会は来年(2022年)に開催されます。今大会のメダルセレモニーの終了が、次回大会への号砲です。日本代表チームへの応援を引き続きよろしくお願いいたします。

チーム表彰。シャンパンシャワーを浴びるマリーノISF会長。これぞ世界のスカイランニング・ファミリー ©JSA