10月14日(土)に群馬県片品村で開催される「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」2018ユース世界選手権の代表選考会と位置付けます。選考用コースはエキスパートコース(+1000m)、対象者は1995―2002年生まれのスカイランナーです。

Photo : SHORLY SUDOH
2016年に開催された尾瀬岩鞍VKの様子 ?SHORLY SUDOH

従来は5月に開催される「上田バーティカルレース」を指定していましたが、10月に選考会を前倒しにしたのは主に2つの理由があります。ひとつは、先日アンドラで行われたISFユース委員会の会合にて「大会側の準備の関係上、レース4カ月前までにチームリストを提出する」ことになったためです。もうひとつは、欧州のレースでは標高2500m以上の高所山岳が舞台であることにもかかわらず、選考会から本番まで数カ月の準備期間ではメンバーの山岳経験(高度順化など)が不足しているという選手強化上の反省点があります。

2017ユース世界選手権のスタートライン ?NAGI MUROFUSHI
2017ユース世界選手権のスタートライン ?NAGI MUROFUSHI

2018ユース世界選手権の代表選考について、以下が決定事項になります。

■2018ユース選手権
〇2018年夏季に欧州で開催(後日、ISFより詳細が発表される予定)

■参加資格
〇JSA登録者(大会時にJSA登録をしていない選手は年内にJSAへ登録すること)。
〇JSAが指定するユース世界選手権の代表選考会に出場し、制限時間内にゴールしている者。
〇1995-2002年(西暦)生まれの者。
・U23  1995-1997年生まれ
・ユースB 1998-2000年生まれ
・ユースA 2001-2002年生まれ
〇JSAが主催するユース練習会や合宿に継続的に参加できる者。

■代表選手数
〇代表選手(A代表:協会から遠征費の補助あり)は6名、その他、以下の枠内で希望者(B代表:遠征費は自己負担)の参加も可能とする。
・1カ国の選手数は最大18名
・1カテゴリの選手数は最大4名
〇代表選手(A代表)の男女比は男子4名、女子2名とする。
※特定のカテゴリに対象者がいない場合は別カテゴリの上位者を優先的に選出する。
【男子】
1人目.U23の上位1名
2人目.ユースBの上位1名
3人目.ユースAの上位1名
4人目.各カテゴリ2位の選手のうち最速タイムの1名
【女子】
1人目.U23の上位1名
2人目.ユースB/Aの上位1名
〇希望者(B代表)は最大で12名とする。
【男子】:A代表以外の上位者8名
【女子】:A代表以外の上位者4名
※特定のカテゴリが選手枠(4名)を上回る場合は、別カテゴリの上位者を優先する。
※代表及び希望者に辞退者がいた場合は記録順に権利を繰り上げる。
※選手枠が余る場合は、何らかの理由があり代表選考会に出場できなかった者にも門戸を開くこととする。


斜度40度の急傾斜を駆け上がる ?SHORLY SUDOH
斜度40度の急傾斜を駆け上がる ?SHORLY SUDOH

尾瀬岩鞍バーティカルキロメーターは、2017Salomonスカイランナージャパンシリーズ(バーティカル部門)の最終戦としても位置付けられ、国内の強豪選手が集結します。今年は特別ゲストにマウンテンランニング世界王者のジョセフ・グレイ(Joseph Gray/アメリカ)が出場します。数々のマウンテンランニングレースを制した世界的アスリートと“バーティカルの帝王”である宮原徹(TORU MIYAHARA)との対決にも注目です。また、大会後には2017ユース世界選手権報告会も開催予定です。翌日には関東地方の最高峰である日光白根山への登山ツアーも実施されます。ジュニアシリーズ戦やユース合宿も兼ねており、年代を超えて多くのスカイランナーが尾瀬の地に集うことになります。

尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター公式サイト

大会エントリーと問合せ(9月24日まで)