10月14日(日)、群馬県片品村にて開催される「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」は、2019ユース世界選手権の代表選考も兼ねた2018ユース日本選手権としても位置付けられ、昨年の倍となる50名超のユース選手が標高差1000mの急斜面を駆け登ります。また、全5戦で構成される2018 Columbia Montrail Skyrunner® Japan Series(VERTICALシリーズ)の最終戦となり、総合部門と年代別部門において、300名超のバーティカルランナーが尾瀬の地に集結します。また、小学生や中学生を対象としたジュニアレースもシリーズ最終戦として開催されます。シリーズランキングをかけてたトップ選手たちも、バーティカル初体験となるビギナーたちも、小学生から70代までが爽やかな秋空を目指して山岳を駆け登る1日となります。

尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター公式ホームページ

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2018ユース日本選手権は、16~23歳までのスカイランナーが対象であり、翌年に開催されるユース世界選手権の代表選考会を兼ねています。未来を担う若きスカイランナーたちを待ち構えるのは斜度40度以上になるジャイアントウォール(巨人の壁)。まさに「世界への登竜門」となる急峻な登りに、過去最多となる50名以上のユース選手が挑みます。

2018スカイランニング日本選手権

2019ユース世界選手権―日本代表選手の選考方法について―

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2018 Columbia Montrail Skyrunner® Japan Series(VERTICALシリーズ)は、世界各国で開催されているスカイランニングの国別シリーズ戦(Skyrunner® National Series)の日本版となります。4月「粟ヶ岳」、5月の「上田」、6月の「びわ湖」、9月の「烏帽子」、そして「尾瀬」の全5戦のうちの4戦の獲得ポイントでシリーズ年間ランキングが決定されます。暫定では、男子1位に宮原徹(Toru Miyahara)、女子1位は立石ゆう子(Yuko Tateishi)となっています。

2018暫定ランキング(総合) 

最後の階段を駆け登る宮原。欧州のように賑やかな大歓声に迎えられた ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
今期も全VKレースに出場を続ける宮原。世界レベルの登りを日本でみせてくれる©BIWAKO VALLEY SKYRACE

2018シリーズでは、「総合」だけでなく20~60代の年代別である「マスターズ」のランキングも決定されます。60代男子は内田正直(Masanao Uchida)、女子は須藤吉仕子(Kihisko Suto)。50代男子は近江忠仁(Tadahito Ohmi)、女子は高村まゆみ(Mayumi Takamura)。40代男子は浦野正紀(Masanori Urano)今井洋二(Yoji Imai)、女子は岩楯志帆(Shiho Iwadate)。30代男子は宮原徹(Toru Miyahara)、女子は立石ゆう子(Yuko Tateishi)、10・20代男子は永里剛城(Goki Nagasato)高村貴子(Takako Takamura)が暫定1位となっています。なお、最終戦の結果を受けて、各年代のシリーズ第1位の選手にはチャンピオンビブが贈呈されます。

2018暫定ランキング(マスターズ)

マスターズのチャンピオンたち!! 左から内田、高村、宮下、須藤、小川、今井 ?Oze Iwakura VK
昨年のマスターズ・チャンピオンたち!! 左から内田、高村、宮下、須藤、小川、今井 ?Oze Iwakura VK

2018シリーズでは、JSA傘下のクラブチームに所属している選手の獲得ポイントを合計したチームランキングも算出しています。VERTICALとSKY CLASSICの両シリーズの総合ポイントの合計ポイントとなるため、「尾瀬」の翌週に開催されるSKYシリーズ最終戦「志賀高原エクストリームトレイル」で最終結果が出ます。暫定トップに、静岡県御殿場市の富士空界(FUJI SKY)、2位には関西のSKY TIGER(スカイタイガー)、3位には神奈川県秦野市のSC丹沢秦野となっています。

チームランキング

連覇は目の前。最後までスピードを緩めることのない吉住。
今期、富士山でのトレーニングを積んだ吉住友里(Yuri Yoshizumi)は富士空界の女子のエース選手である。

さらには、2018ジュニアシリーズの最終戦として中学生部門のバーティカルと小学生部門のミニスカイレースが開催されます。ジュニア世代とユース世代も含め、幅広い世代が集うスカイランニングの秋の祭典として、第4回目の「尾瀬」はますます注目が集まります。

子供たちにとっては大人のトップ選手を追いかけての山を駆け抜ける機会となる ©OZE VK
子供たちにとっては大人のトップ選手を追いかけての山を駆け抜ける機会となる ©OZE VK