10月14日(土)、群馬県片品村にて開催される「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」は、全7戦で構成されるバーティカルシリーズの最終戦となります。総合部門と40代以上のマスターズ部門、シリーズランキングをかけて最終戦に相応しいスカイランナーが尾瀬の地に集結します。同時にジュニアシリーズ戦も開催され、260余名が爽やかな秋空を目指して駆け登ります。

斜度40度の急傾斜を駆け上がる ?SHORLY SUDOH
斜度40度の急傾斜を駆け上がる「尾瀬」の名物コース ?SHORLY SUDOH

バーティカルシリーズ最終戦の上位対決で注目されるのが、マウンテンランニングの世界王者のアメリカ人、ジョセフ・グレイ(Joseph Gray)とバーティカルの皇帝である宮原徹(Toru Miyahara)との対決です。マウンテンランニングとはIAAF(国際陸上連盟)とWMRA(世界マウンテンランニング協会)が主管する陸上競技の一種であり、ランニングに適した山岳や丘陵を舞台にスピードを競う国際的な競技になります。ジョセフ・グレイは2016年にブルガリアで開催された世界選手権の王者であり、宮原ともアメリカの山岳レース「パイクスピーク」で競い合ったことがあります。

皇帝・宮原がアジアのエースとしての意地を見せるか ?Ueda vertical race
皇帝・宮原がアジアのエースとしての意地を見せるか ?Ueda vertical race

宮原の他にも、エキスパート男子の部には、宮原に次いでシリーズランキング暫定2位の吉野大和(Yamato Yoshino)、同3位の永里剛城(Goki Nagasato)、同4位の近江竜之介(Ryunosuke Ohmi)、同5位の新牛込崇史(Takashi Shinushigome)、同6位の今井洋二(Yoji Imai)、同7位の藤飛翔(Tsubasa Fuji)、同8位の浦野正紀(Masanori Urano)、同9位の宮川朋史(Tomofumi Miyagawa)が出場予定です。最終的なシリーズランキングは最終戦が終わるまでわからない大混戦となっています。

上田バーティカルから6連勝中の吉住 ?Ueda vertical race
上田バーティカルから6連勝中の吉住 ?Ueda vertical race

女子では、2017シリーズ女王を既に決めている吉住友里(Yuri Yoshizumi)がシリーズ7連勝達成なるかということが注目されます。吉住は獲得したウィナービブをお世話になった人にプレゼントしているとのこと。歴史的な快挙に期待したいところですが、吉住も油断できない強豪なライバル選手が多数参戦します。シリーズランキング暫定2位の滝澤空良(Sora Takizawa)、同3位の須藤吉仕子(Kishiko Suto)、同4位の高村まゆみ(Mayumi Takamura)、同5位のルブラス恵美里(Emiri Ruburasu)、同9位の小川ミーナ(Mina Ogawa)が出場予定です。

マスターズの対決にも注目が集まる ?Ueda vertical race
マスターズの対決にも注目が集まる ?Ueda vertical race

40代・50代・60代の年代別でポイントを競うマスターズシリーズも最終戦となり、総合ランキングと同様に注目が集まります。男子、60代は暫定トップの宮下弘文(Hirofumi Miyashita)と同2位の光村泰宏(Yasuhiro Mitsumura)の2人の対決。50代は暫定トップの内田正直(Masanao Uchida)、同2位の岩楯岳一(Takahito Iwadate)、同4位の山本隆二(Ryuji Yamamoto)。40代は暫定トップの今井洋二(Yoji Imai)、同2位の浦野正紀(Masanori Urano)、同3位の田中耕造(Kozo Tanaka)、同4位のルブラス・エルワン(Eruwan Ruburasu)が出場予定です。

須藤はシリーズ全戦に出場して年代別では6連勝中 ?Ueda vertical race
須藤はシリーズ全戦に出場して年代別では6連勝中 ?Ueda vertical race

女子、60代は須藤吉仕子(Kishiko Suto)のカテゴリ別で7連勝がかかります。50代は暫定トップの高村まゆみ(Mayumi Takamura)、同2位の関戸明子(Akiko Sekido)、同3位の光村さとみ(Satomi Mitsumura)。40代は暫定トップの岩楯志帆(Shiho Iwadate)を追う、同2位の小川ミーナ(Mina Ogawa)、同5位の関根恵子(Keiko Sekine)が出場予定です。

マスターズシリーズはJSA登録者でポイントが競われ、シリーズチャンピオンにはウィナービブが授与されます。

ユース世代の活躍も応援したい ?Ueda vertical race
来年のユース世界選手権に向けて、ユース世代の活躍にも注目が集まる ?Ueda vertical race

なお、今回の尾瀬岩鞍バーティカルキロメーターは2018ユース世界選手権の代表選考レースにも位置付けられています(2018ユース世界選手権・代表選考会)。小学生から60歳代までが秋空に駆け上がる「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」。スタートは10月14日(土)の10:30~インターバル方式で行われます。

尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター 公式ホームページ

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