12月18日(土)、新潟県南魚沼市の六日町八海山スキー場にて、2023スカイスノージャパンシリーズ(SSJS)開幕戦として「八海山スカイスノー」が開催されました。SSJSは日本スカイランニング協会が主管する冬季の雪上山岳ランニングのサーキットであり、4月までの全5戦中4戦の獲得ポイントでシリーズランキングが決定します。

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南魚沼市(六日町)を一望する八海山スキー場の急斜面を駆け登るコース設定 ©八海山スカイスノー

大会当日は冬型の気圧配置となり、フィニッシュ地点はマイナス5度で強風が吹く過酷な条件となりました。安全のため距離は当初の直登コースから変更になり、一部う回路を使用した、4km/+800mのバーティカルとなりました。記念すべき第1回目の八海山スカイスノー。男子優勝は地元南魚沼市の高村純太(Takamura Junta)、女子優勝はスカイスノーの参戦は2回目となる神奈川県の齋藤磨実(Saito Mami)でした。男子2位は長野県の藤飛翔(Fuji Tsubasa)、男子3位は静岡県の涌嶋優(Wakushima Suguru)。女子2位は長野県の須藤吉仕子(Suto Kishiko)、女子3位は神奈川県の齋藤夢海(Saito Yuumi)でした。

序盤からのリードを守った男子優勝の高村 ©八海山スカイスノー

男子優勝の高村は第1回目の八海山スカイスノーを次のように振りかえります。

”地元開催ということで、(自分が所属する)新潟スカイクラブの皆さんもスタッフとして参加していただいていたので、優勝を目標にいきました。第1戦を勝てたので、小幡さん(小幡利春選手=八海山スカイスノーでは主催者として大会運営に携わった)と競り合って、ジャパンシリーズ上位1・2位争いをしたいなと思っています。雪山は美しく、天気が良いときは素晴らしい景色も見えますし、過酷ですが(スカイスノーは)本当に楽しい競技です。クラシックも下り坂は爽快なので、まだ経験したことのない方はぜひ挑戦してみてください”

女子優勝の齋藤。夏の山岳に続き強さを見せた ©八海山スカイスノー

女子優勝の齋藤は夏季のスカイランニングの強豪選手ですが、2回目の参戦となったスカイスノーで初優勝を飾りました。

”コースが一部変更になって、林道を走ることになり、その林道区間のおかげで最後の急斜面を思ったより楽に登れました。先行する方が足場をつくってくれて、私が通るときには階段になっていたので登りやすかった。夏に比べれば寒いですが、走り始めてしまえば汗をかくので、夏と変わらず景色が良いので楽しみながら登りました”

地元のゆるキャラ、こめつぐ君と一緒に ©八海山スカイスノー

2023 SSJS 開幕戦 男女トップ5

MEN

1. 高村 純太新潟県 0:41:43
2. 藤 ⾶翔 ⻑野県 0:42:50
3. 涌嶋 優 静岡県 0:43:04
4. 秋葉 悠 静岡県 0:46:00
5. 相良 孔太 ⻑野県 0:46:35

WOMEN

1. 齋藤 磨実 神奈川県 0:49:04
2. 須藤 吉仕⼦ ⻑野県 0:53:07
3. 齋藤 夢海 神奈川県 0:53:36
4. 岩楯 志帆 東京都 0:55:56
5. 渡辺 亜咲 福島県 1:03:00

全リザルト

子供たちも含め、第1回大会にして130名が参加した八海山スカイスノー。中越・魚沼エリアのポテンシャルは高い ©八海山スカイスノー

2023SSJSの次戦は3月11日に山形県上山市で開催される蔵王スカイランSKYSNOW、3月18日に宮城県大崎市で開催されるスカイスノー鬼首、の東北地方での公式戦となります。両レース共に下り坂もあるクラシック(CLASSIC)という種目であり、蔵王はヘッドライト必携の夕刻~夜間開催のレースとなります。雪山登山をルーツにもつスカイスノー。各大会、ビギナー向けのコースもありますので、ぜひご体験ください!!

八海山スカイスノー

2023 SKYSNOW JAPAN SERIES