2021シーズンにJSAは、1年間の延期を経て7月にスペインで開催された「2020スカイランニング世界選手権」、8月にイタリアで開催された「2021ユーススカイランニング世界選手権」の2つの国際公認大会に合計13名の選手を含む日本代表選手団を派遣しました。世界選手権基金では多くの方々にご支援をいただきました。ご支援いただいた合計金額は755,000円となります。心より御礼申し上げます。この度、世界に挑んだ日本代表選手たちの感想文について冊子にまとめ、ご支援いただいた方々へお送りさせていただいました。当ホームページでもPDFにて無料公開いたします。ぜひお読みいただいて、各選手が自分自身の表現で綴ったスカイランニングの魅力を知って頂ければ幸いです。

2021スカイランニング日本代表参戦記(PDF) ダウンロード

2021シーズンにおける世界のスカイランニングの実績は大きな価値があるものでした。ISF(国際スカイランニング連盟)は、アウトドアランニング界において唯一、2つの世界選手権を開催した国際的な競技団体となりました。現在、GAISF(国際スポーツ団体連合)加盟に向けての働きかけを行っており、中長期計画の下でIOCとパイプのある運営メンバーを加えて組織体制を刷新していくこところです。GAISFへの加盟が実現すれば、他のスポーツに従属しない「独立したスポーツ」としてスカイランニングが世界のスポーツ界で承認されることとなり、ワールドゲームスオリンピックへの道が切り開かれることとなります。この世界の動向は、日本国内においても日本スポーツ協会等の公的な団体へ当協会が加盟するための布石となります。いずれにせよ、2030年までには、発展途上であったが故に複数の団体が乱立してきたアウトドアランニング界における、最終的な『構図』が定まってくるでしょう。

国際色豊かな開会式となった世界選手権。最前列中央がISF代表のマリーノ氏 ©JSA

2022シーズンのJSAは、2月にスペインで開催される「2022スカイスノー世界選手権」、7月にアンドラで開催される「2022ユーススカイランニング世界選手権」、9月にイタリアで開催される「2022スカイランニング世界選手権」の3つの国際公認大会への選手派遣を予定しております。記念すべき第1回目の世界選手権となるスカイスノー(SKYSNOW)は、冬季の欧州で盛んに開催されていたマイクロクランポンを着用しての雪上ランニングレースをISFルールの下に統合した新種目であります。

SKYSNOWのイメージ(ISF提供)

日本国内においても、世界の動向と合致する形に全日本選手権等の第1種公認競技会がリニューアルされる2022シーズンとなります。その新しい方針は年内に発表され、レースカレンダーは2022年1月に発表されます。

ISF General Assembly – skyrunning is reaching for new heights