今年で第6回目となる2020スカイランニング日本選手権が群馬県片品村にて開幕しました。SPEED、VK、SKY、ULTRAの4種目の王者を決する日本最高レベルの競技会は、第1週目が群馬県片品村(SPEED・VK)、第2週目が長野県山ノ内町(SKY・ULTRA)で開催されます。

第1日目(2020年10月10日)はスプリント種目である「SPEED(尾瀬岩鞍スカイスピード)」が実施されました。SPEED種目は昨年は台風のために中止となったため、2年ぶりの開催となります。尾瀬岩鞍スキーリゾート名物のジャイアントウォール(350m/+160m/最大傾斜40度)を一気に駆け登る登山力が試されるコース。少数精鋭ながら日本トップレベルに相応しい白熱したレースとなりました。

女子優勝の小林 ©尾瀬岩鞍スカイスピード
女子トップ3、上田、小林、須藤 ©JSA

女子で優勝したのは長野県の高校1年生の小林華蓮(KOBAYASHI KAREN)でした。小林は冬はクロスカントリースキーで鍛えている高い心肺能力を活かし、決勝でも2位以下を大きく引き離しての圧勝となりました。2位にはSKY部門で現・日本代表の上田絢加(Ueda Ayaka)、3位にはスカイランニング界のレジェンドである須藤吉仕子(Suto Kishiko)が入りました。若手の強豪を抑えて銅メダルを獲得した60代の須藤は、歴代最高齢のメダリストとなります。おめでとうございます!!

男子優勝の渡辺 ©尾瀬岩鞍スカイスピード
男子トップ3、鈴木、渡辺、加藤 ©JSA

選手層の厚い男子は大接戦となりました。優勝したのは2017・2018チャンピオンの渡辺良治(Ryoji Watanabe)でした。渡辺は予選は3位だったものの、決勝では世界レベルのバーティカルランニング(階段垂直マラソン)で高めた勝負力と登坂力で押し切り大接戦を制しました。2位には今シーズン頭角を現している鈴木龍弥(Suzuki Ryuya)、3位には2018世界選手権日本代表の加藤聡(Kato Satoshi)が入りました。

なお、日本選手権は都道府県対抗戦も兼ねています。SPEED種目を終えての暫定順位は、1位 東京都、2位 茨城県、3位 群馬県です。4種目の合計ポイントで都道府県のランキングが決定されます。

2020スカイランニング日本選手権(SPEED/スピード)トップ5

WOMEN
1.小林 華蓮(Kobayashi Karen)長野県 06:46
2.上田 絢加(Ueda Ayaka)東京都 07:15
3.須藤 吉仕子(Suto Kishiko)長野県 07:51
4.青木 莉楠(Aoki Rina)茨城県 08:26
5.黒澤 夏楠(Kurosawa Kana)茨城県 09:11
※決勝のタイムを掲載しています

MEN
1.渡辺 良治(Watanabe Ryoji)東京都 05:25
2.鈴木 龍弥(Suzuki Ryuya)群馬県 05:39
3.加藤 聡(Kato Satoshi)愛知県 05:41
4.高村 純太(Takamura Junta)新潟県 06:07
5.青木 純(Aoki Jun)茨城県 06:23
※決勝のタイムを記載しています

2020スカイランニング日本選手権

尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター