VK最終戦は上田と吉住が優勝!シリーズチャンピオンは宮原と吉住!

11月23日(土)、滋賀県大津市にて2019スカイランナージャパンシリーズ最終戦「びわ湖バレイスカイラン」が開幕しました。1日目に開催されたバーティカルキロメーター(VK)では上田瑠偉と吉住友里が優勝。4月の粟ヶ岳バーティカルキロメーターから始まった2019バーティカルシリーズの年間チャンピオンの座は宮原徹(Miyahara Toru)吉住友里(Yoshizumi Yuri)が勝ち取りました。

エリート資格をもった選手のみが出場したグランド・ファイナル ©びわ湖バレイスカイラン
エリート資格をもった選手のみが出場したグランド・ファイナル ©びわ湖バレイスカイラン

第5回目の開催となるびわ湖バレイVKには、過去最多となる200名超が参加しました。シリーズ最終戦の対象となったエリート部門には、エリート資格を得た強豪選手だけが出場(シリーズポイント獲得者のみ)。距離4.3kmで標高差900mを駆け登る関西随一のVKコースでハイレベルな戦いが繰り広げられました。

優勝した上田瑠偉 ©びわ湖バレイスカイラン
優勝した上田瑠偉のゴールシーン ©びわ湖バレイスカイラン
16秒差で2位の宮原徹 ©びわ湖バレイスカイラン
16秒差で2位の宮原徹 ©びわ湖バレイスカイラン
3位の新牛込崇史 ©びわ湖バレイスカイラン
3位の新牛込崇史 ©びわ湖バレイスカイラン
男子トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン
男子トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン

優勝した上田瑠偉はスカイランナーワールドシリーズ・2019世界王者の強さを日本でみせてくれました。2位の宮原徹とのタイム差は15秒差でしたが、レース内容は終始上田のペースで展開されました。急峻な斜面では上田が突き放し、緩やかな区間で宮原が追いつく展開。「カーブではインを攻める上田のコースどりについていくのがやっとだった」と、”VKの皇帝”として君臨してきた宮原にもいわせるレース展開でした。3位には実力者である新牛込崇史(Shinushigome Takashi)が入りました。シリーズランキングでは、宮原が4年連続の1位という快挙を達成。2位には新牛込崇史。3位には今季VKシリーズで上位に入り続けてきた藤飛翔(Fuji Tsubasa)が入りました。

今季3勝目の吉住 ©びわ湖バレイスカイラン
今季3勝目の吉住 ©びわ湖バレイスカイラン
堂々2位の高橋 ©びわ湖バレイスカイラン
堂々2位の高橋 ©びわ湖バレイスカイラン
3位の高村、ゴール後倒れ込む ©びわ湖バレイスカイラン
3位の高村、ゴール後倒れ込む ©びわ湖バレイスカイラン
女子トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン
女子トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン

女子はVKWC(バーティカルキロメーターワールドサーキット)で今季世界2位の快挙を成し遂げた吉住友里が、怪我からに復帰戦でしたが、2位以下と大差をつけての圧勝。3回目のシリーズ女王の栄冠を手にしました。2位には今季からシリーズに参戦を始めた高橋友理奈(Takahashi Yurina)が3位以下との差をつけての堂々のゴール。2019ユース選手権(※びわ湖VKは尾瀬VKの代替)のチャンピオンとなりました。3位には高村貴子(Takamura Takako)がランクイン。シリーズランキングでは、今回の女子トップ3となり、吉住が1位、高村が2位、高橋が3位という結果でした。

男女トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン
男女トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン

びわ湖バレイスカイラン・バーティカルキロメーター/2019日本選手権(VK) トップ5

WOMEN
1.吉住 友里(Yoshizumi Yuri/富士空界)42:21
2.高橋 友理奈(Takahashi Yurina/オリエンティア軍団)44:00
3.高村 貴子(Takamura Takako/SKYNINJA)45:58
4.木下 久美(Kinoshita Kumi/TEAM☆SKY KYOTO)46:16
5.立石 ゆう子(Tateishi Yuko/SC丹沢秦野)47:31

MEN
1.上田 瑠偉(Ueda Ruy)32:45
2.宮原 徹(Miyahara Toru/富士空界)33:01
3.新牛込 崇史(Shinushigome Takashi/富士空界)34:37
4.山口 大河(Yamaguchi Taiga)35:12
5.宮川 朋史(Miyagawa Tomofumi)36:32

Full Ranking

2019バーティカルシリーズ、トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン
2019バーティカルシリーズ、トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン

2019スカイランナージャパンシリーズ(VKシリーズ)トップ5

WOMEN
1.吉住 友里(Yoshizumi Yuri/富士空界)400pt
2.高村 貴子(Takamura Takako/SKYNINJA)332pt
3.高橋 友理奈(Takahashi Yurina/オリエンティア軍団)322pt
4.立石 ゆう子(Tateishi Yuko/SC丹沢秦野)286pt
5.木下 久美(Kinoshita Kumi/TEAM☆SKY KYOTO)252pt

MEN
1.宮原 徹(Miyahara Toru/富士空界)376pt
2.新牛込 崇史(Shinushigome Takashi/富士空界)332pt
3.藤 飛翔(Fuji Tsubasa)260pt
4.宮川 朋史(Miyagawa Tomofumi)242pt
5.小幡 利春(Obata Toshiharu)200pt

Full Ranking

マスターズ表彰(40代・50代・60代) ©びわ湖バレイスカイラン
マスターズ表彰(40代・50代・60代) ©びわ湖バレイスカイラン

2019スカイランナージャパンシリーズ(VKシリーズ)マスターズ(年代別)

60 WOMEN
1.須藤 吉仕子(Suto Kishiko/SKYNINJA)100pt
2.高村 まゆみ(Takamura Mayumi)20pt

60 MEN
1.宮下 弘文(Miyashita Hirohumi)100pt
2.内田 正直(Uchida Masanao/SKYNINJA)90pt
3.田島 篤(Tajima Atsushi)16pt

50 WOMEN
1.木下 久美(Kinoshita Kumi/TEAM☆SKY KYOTO)100pt
2.名村 洋子(Namura Yoko)85pt
3.関戸 明子(Sekido Akiko)25pt

50 MEN
1.山田 勝久(Yamada Katsuhisa)90pt
2.岩楯 岳一(Iwadate Takehito/SC丹沢秦野)75pt
3.布施 洋(Fuse Hiroshi)64pt

40 WOMEN
1.井上 海埜理(Inoue Minori)95pt
2.石渡 保子(Ishiwatari Yasuko)72pt
3.大松 知恵(Omatsu Chie)50pt

40 MEN
1.小幡 利春(Obata Toshiharu)100pt
2.今井 洋二(Imai Yoji/SKYNINJA)80pt
3.横山 忠男(Yokoyama Tadao)77pt

Full Ranking

ユース日本選手権(代替レース)の表彰、左から安ケ平、若林、高橋、山口、小林、服部 ©びわ湖バレイスカイラン
ユース日本選手権(代替レース)の表彰、左から安ケ平、若林、高橋、山口、小林、服部 ©びわ湖バレイスカイラン

今回のびわ湖VKは台風のために中止となった尾瀬VK(日本選手権)の代替レースとなったため、16歳以上23歳以下で競われるユース日本選手権としても開催されました。男子1位には総合でも4位となった京都府の山口大河(Yamaguchi Taiga)、2位には長野県の小林海仁(Kobayashi Kaito)、3位には千葉県の服部一輝(Hattori Kazuki)。女子1位は総合で2位の宮城県の高橋友理奈(Takahashi Yurina)、2位には京都府の若林綾(Wakabayashi Aya)、3位には北海道の安ケ平萌子(Yasugahira Moeko)が入りました。ユース世代にも層の厚さが出てきたと感じられたVKでした。

2019日本選手権(ユース)トップ5

WOMEN
1.高橋 友理奈(Takahashi Yurina/宮城)44:00
2.若林 綾(Wakabayashi Aya/京都)48:51
3.安ケ平 萌子(Yasugahira Moeko/北海道)49:20
4.滝澤 空良(Takizawa Sora/北海道)52:10
5.佐俣 明香莉(Samata Akari/神奈川)52:30

MEN
1.山口 大河(Yamaguchi Taiga/京都)35:12
2.小林 海仁(Kobayashi Kaito/長野)37:26
3.服部 一輝(Hattori Kazuki/千葉)38:30
4.高村 颯(Takamura Hayate/兵庫)39:32
5.小寺 啓允(Kodera Hiromasa/神奈川)39:44

Full Ranking

都道府県ランキング

MEDALCOUNT

なお、志賀高原でのSKY・ULTRA、そして、今回のびわ湖VKの獲得ポイントで競われる日本選手権・都道府県ランキングでは、東京都が1位、長野県が2位、静岡県が3位でした。30位以内の選手にポイントが付与されますが、2019年は28都道府県がポイントを獲得しました。また、12の都道府県がメダルを獲得しました。スカイランニングの全国的な普及が確認された2019日本選手権となったといえます。

2019日本選手権

びわ湖バレイスカイラン