11月24日(土)にイギリスのロンドンで開催されたバーティカルランニングの世界シリーズ戦VWC/バーティカル・ワールド・サーキット第8戦」において、小山孝明(Takaaki Koyama)立石ゆう子(Yuko Tateishi)がともに3位入賞を果たしました。小山は第7戦「ハルカススカイラン」での悔しさを糧に、VWC初入賞という見事な結果を残しました。立石ゆう子は25%のボーナスポイントが付与される今大会において、VWCランキング暫定4位から2位へと浮上しました。VWC戦は、12月2日に開催される「香港」でフィナーレを迎えることとなり、男子暫定ランキング2位の渡辺良治の活躍にも期待がかかります。2018_VWC_VISUAL_web

VWCは世界各地の大都市の超高層ビルを駆け登る、バーティカルランニング(都市型スカイランニング)の世界シリーズ戦です。2018シーズンは世界9都市で開催され、ロンドン大会の正式名称はThe Broadgate Tower Run Up となります。高さ161m、35階まで877段と、シリーズ戦では最短の高低差となる今大会には、17カ国から300名が参加しました。

20秒ごとのウェブスタート©benlumleyphoto.co.uk
20秒ごとのウェブスタート、優勝したサラ・フロスト ©benlumleyphoto.co.uk

小山は、11月4日に開催されたVWC第7戦「ハルカススカイラン」での雪辱を果たすべく、万全の準備を整えて臨みました。今大会では、世界の階段王を目指す渡辺良治が不在の中、優勝も視野に入れ挑んだ小山。周囲のペースに乱されることなく、想定タイム以上のペースでレースを押し進め、トップから12秒差の4分14秒でゴール。見事3位入賞を果たしました。バーティカルランニングでの結果を残し、今後の目標への手ごたえをつかんだ様子でした。

ゴール後倒れこむ小山©benlumleyphoto.co.uk
ゴール後倒れこむ小山 ©benlumleyphoto.co.uk

女子は、優勝のサラ・フロストSarah Frost)が自身の持つコースレコードを破り5分4秒で連覇を果たしました。立石はトップのサラから遅れることわずか5秒、5分9秒の僅差で3位となり世界レベルの実力を見せました。「師匠である渡辺良治選手が不在のなか、小山選手とともに3位入賞することができて、日本代表の意地を見せることができた」と喜びの言葉が聞かれました。

狙うは「優勝」。スタートする立石 ©benlumleyphoto.co.uk
「優勝」を視野に入れ臨んだ立石 ©benlumleyphoto.co.uk
左から2位マーク・ハワード、1位イグナシオ・カルドナ、3位小山孝明 ©benlumleyphoto.co.uk
左から2位マーク・ハワード、1位イグナシオ・カルドナ、3位小山孝明 ©benlumleyphoto.co.uk
左から3位立石ゆう子、1位、2位©benlumleyphoto.co.uk
左から3位立石ゆう子、1位サラ・フロスト、2位マリア・ベルトラン ©benlumleyphoto.co.uk

VWCは最終戦の地、香港SHKP Vertical Run for Charity- Race to Hong Kong ICC で、12月2日にいよいよフィナーレを迎えます。最終戦では、50%のボーナスポイントが付与されますが、男女ともに不動の強さを見せる暫定ランキング1位の男子ピーター・ロボジンスキー(Piotr Lobodzinski)と女子スージー・ウォルサム(Suzy Walsham)に、暫定ランキング2位の渡辺良治と立石ゆう子がどこまで詰め寄ることができるか。最終戦でも、日本人選手の活躍から目が離せません。

The Broadgate Tower Run Up results
Men

1. Ignacio Cardona (ESP) – 4’02
2. Mark Howard (GBR) – 4’07”
3. Takaaki Koyama (JPN) – 4’14”
4. Antonio Soler (ESP) – 4’18”
5.Mikel Besora (ESP) – 4’26”

Women

1. Sarah Frost (GBR) – 5’04”
2. Maria Beltran (ESP) – 5’05”
3. Yuko Tateishi (JPN) – 5’09”
4. Susie Drinkwater (GBR) – 5’11”
5. Rosalyn Russell (PHI) – 5’26”

Race details

2018 Vertical World Circuit Ranking

大会レポート(VWC公式/英文)