コンバインド(複合)で銅メダルを獲得した山田 ©Nagi Mueofushi
コンバインド(複合)で銅メダルを獲得した山田。眼下の山麓へ向かって駆け下る ©Nagi Murofushi

8月4日(日)、イタリア・グランサッソにてユース世界選手権(グランサッソ・スカイレース)の2つ目の種目であるSKYRACE(スカイレース)が開催されました。スカイレース単体でのメダル獲得はありませんでしたが、コンバインド(バーティカルとスカイレースの複合)において、U23(21-23歳)男子の山田 雄喜(Yamada Yuki)が銅メダルを獲得しました。上位4名の成績で競われる国別ランキングでは日本は11位という結果でした。

ISFレポート:New countries, new faces, new records – Spain tops the medal count

グランサッソ・スカイレースはスカイランニングの母国であるイタリアを代表するレースのひとつです。コースの大部分は森林限界を抜けたスカイランニング・フィールドであり、距離22kmで累積標高差±2226m(ユースAカテゴリは16kmの短縮コース)。2日前のバーティカルと同じルートをカンポ・インペラトーレ※まで駆け登り、イタリア半島最高峰であるグランサッソを横目に眺めつつ標高2533mの前衛のピークを踏み、再びカンポ・インペラトーレから山麓に戻ります。傾斜40度のガレた斜面やクライミング要素のある急峻な岩場も一部にあります。アルピ二ズムの色の濃い、まさに“イタリア版・登山競走”といえるレースです。
※カンポ・インペラトーレは第2次世界大戦時にムッソリーニが幽閉された場所として歴史的に有名である。1943年9月12日、ドイツ軍によってムッソリーニ救出作戦が決行された。

序盤は好位置につけた山田 ©Nagi Mueofushi
序盤は好位置につけた山田 ©Nagi Murofushi
VKの銀、複合の銅メダルを手にする山田 ©JSA
表彰式後、VKの銀、複合の銅メダルを手にする山田 ©JSA

コースの序盤は2日前のバーティカルと同じ標高差1000mの斜面をカンポ・インペラトーレまで駆け登ります。登りを得意とする山田は2位につける快調な出だしとなりました。しかし、膝を強打するアクシデントに見舞われ、順位を落とし、復路のカンポ・インペラトーレ通過時には6位。結果的には2時間42分21秒で9位でフィニッシュしましたが、バーティカルとスカイレースの複合で競うコンバインド部門で山田は銅メダルを獲得しました。
※コンバインド順位決定の計算方法:1位のタイムを「100」として、バーティカルとスカイレースの合計数が少ない順から順位を決定。

スカイランニングという名称は山岳を空に向かって駆け登ることからきている ©NAGI MUROFUSHI
スカイランニングという名称は山岳を空に向かって駆け登ることからきている。選手は加藤(前)と服部 ©Nagi Murofushi
最高地点から駆け下る服部 ©Nagi Mueofushi
最高地点から駆け下る服部 ©Nagi Murofushi

男子の総合優勝はスイスのロベルト・デロレンジ(ROBERTO DELORENZI)が2時間25分22秒の驚異的なタイムで優勝。日本勢は、YouthAカテゴリの大多和聖良(OTAWA SEIRA)が20位、YouthBカテゴリで服部一輝(HATTORI KAZUKI)が10位、加藤晟人(KATO AKIHITO)が11位、U23カテゴリで山田雄喜(YAMADA YUKI)が9位、小寺啓允(KODERA HIROMASA)が23位、杉山暢(SUGIYAMA ITARU)が31位。

イタリア半島最高峰を背景に駆け登る。選手は安ケ平 ©Nagi Mueofushi
イタリア半島最高峰を背景に駆け登る。選手は安ケ平 ©Nagi Murofushi
標高2500m級、急峻でテクニカルな山岳が舞台のスカイレース。選手はキャプテンの滝澤 ©Nagi Mueofushi
標高2500m級、急峻でテクニカルな山岳が舞台のスカイレース。選手はキャプテンの滝澤 ©Nagi Murofushi

女子の総合優勝は、アメリカのソフィア・サンチェス(SOFIA SANCHEZ)で3時間7分56秒。ソフィアは年齢的に若いユースBカテゴリだが年上のU23の選手を上回る快挙を達成。日本勢はU23カテゴリで、安ケ平萌子(YASUGAHIRA MOEKO)が10位、滝澤空良(TAKIZAWA SORA)が16位、山岸夏希(YAMAGISHI NATSUKI)が21位。

国別の結果として、メダル獲得数最多はスペイン(金5、銀4、銅5)。上位者4名のポイントで競われるチームランキングではスイスがトップ、スペインが2位、ノルウェーが3位、日本は11位。
2019 YOUTH WORLD CHAMPIONSHIPS – RANKING

毎年1.5倍のペースで選手層の厚くなっているユース世界選手権 ©Nagi Mueofushi
ユース世界選手権は、毎年およそ150%増のペースで選手層が厚くなり、選手レベルが高まっている ©Nagi Murofushi

2019ユース世界選手権(VK) リザルト

ユースA(16-17歳)女子 ※16kmの短縮コース
1. SOLLID Live(ノルウェー)2:23’16
2. NEMETH Luca(ハンガリー)2:26’33
3. DE BRUIN Luna(オランダ)2:28’35

ユースB(18-20歳)女子
1. SANCHEZ Sofia(アメリカ)3:07’56
2. ITURRIA ALZATE Ane(スペイン)3:17’29 
3. VEIGERTOVA Gabriela(チェコ)3:18’41

U23(21-23歳)女子
1. SCHMID Alessandra(スイス)3:08’52
2. BASSO Cecilia(イタリア)3:08’52
3. GALACZOVA Eva(チェコ)3:09’39
10. YASUGAHIRA Moeko(日本)3:25’23
16.TAKIZAWA Sora(日本)3:47’36
21.YAMAGISHI Natsuki(日本)4:24’53

ユースA(16-17歳)男子 ※16kmの短縮コース
1. SALVADORI Marco(イタリア)1:54’04
2. UGARTE ERIZ Aitor(スペイン)1:55’36
3. BAZ ARKOTZA Jon(スペイン)1:56’51
20. OTAWA Seira(日本)2:22’31

ユースB(18-20歳)男子
1. MOLINA AGUSTIN Nicolas(スペイン) 2:26’13
2. TANARA Mattia(イタリア)2:31’31
3. PEREZ ANGLES Albert(スペイン)2:33’38
10. HATTORI Kazuki(日本)2:48’56
11. KATO Akihito(日本)2:49’41

U23(21-23歳)男子
1. DELORENZI Roberto(スイス)2:25’22
2. OSANZ LABORDA Daniel(スペイン)2:27’20
3. BERTONCINI Mattia(イタリア)2:31’16
9. YAMADA Yuki(日本)2:42’21
23. KODERA Hiromasa(日本)3:01’58
31. SUGIYAMA Itaru(日本)3:12’05

チームランキング ※各国上位4名のポイントの合計
1. スイス 388点
2. スペイン 376点
3. ノルウェー 372点
4. イタリア 354点
5. アメリカ 332点
6. アンドラ 302点
7. ロシア 298点
8. チェコ 292点
9. ハンガリー 290点
10. スウェーデン 282点
11. 日本 268点
12. オランダ 248点
13. ポーランド 242点
14. デンマーク 220点
15. フランス 218点
16. ポルトガル 198点
17. ブルガリア 186点
18. ブラジル 180点
19. イギリス 172点
20. ギリシャ 156点
21. 韓国 124点
22. ベルギー 122点
23. スロベニア 100点
24. スロバキア 78点
25. ニュージーランド 26点
26. オーストラリア 8点

_00536142019ユース日本代表 応援をありがとうございました!

2019kikinユース世界選手権基金 ご協力をありがとうございました!


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