6月2日(日)、アメリカ・ニューヨークで開催されたVWC(バーティカル・ワールド・サーキット)第5戦で、渡辺良治(Watanabe Ryoji)が悲願のVWC初勝利を飾りました。女子部門では立石ゆう子(Tateishi Yuko)が2位に入賞。日本勢が大活躍した国際大会となりました。

悲願の初勝利の栄光をつかんだ。ニューヨークの階段王・WATANABE!! ©VWC
悲願の初勝利の栄光をつかんだ。ニューヨークの階段王・WATANABE!! ©VWC

ニューヨークで最も高い超高層ビルを舞台にした「T2Tタワークライム( T2T Tower Climb)」は、2226段、102階、標高差382メートルを駆け登ります。9.11テロに立ち向かった消防士やレスキュー隊の方々を追悼する大会でもあります。渡辺は12分37秒の驚異的なスピードで駆け登り、参加者1000名の最速タイムを叩き出しました。


渡辺のレース振り返り
スタートはなんと夜明けの午前5時。テロの影響で超厳重なセキュリティのせいでパスポートをアームホルダーに入れて走ることに。これが超曲者で重いし、自分の腕が細すぎたからか何度もずり落ちて、一度床に落ちてしまうこともあり、あまりの煩わしさにフォームと精神が乱されましたが、ない頭をフル回転。そうだ、脹脛につければイケるのでは?。60階付近でタイムと体力を失うのを覚悟で急いで足に付け替えました。とりあえずそこからはパスポートの心配は無くなりましたが、完全にペースを狂わされ、70階あたりで足から腕、腰まで全て売り切れ状態。そこからは記憶も曖昧ですが、何故か94階の次の階数表示が100階というある意味ラッキーもありなんとか意識を保ってゴールできました。ゴール後は本当に気持ち悪すぎて、トイレで嘔吐…。リアルに吐くまで追い込んだのは今回が初めてでしたが、ここまでしないと世界では勝てないんだと思い知らされました。


上位入賞したエリート選手たち。渡邊、立石は世界の強豪アスリートである ©VWC
上位入賞したエリート選手たち ©VWC

61565527_1229354790575660_5193425783753801728_n

渡辺と立石。世界的アスリートの戦いは続く!! ©VWC
渡辺と立石。世界的アスリートの戦いは続く!! ©VWC
2019VWC(バーティカルワールドサーキット)は世界11の主要都市で開催される。都市の最高峰に駆け登る都市型スカイランニング。
2019VWC(バーティカルワールドサーキット)は世界11の主要都市で開催される。都市の最高峰に駆け登る都市型スカイランニング。

2019VWCは世界の主要都市にて全11戦で開催されます。11月10日(日)には、第10戦としてハルカススカイランが大阪で開催されます。ハルカススカイランのVWCエリート部門のスタートラインに立つ日本人選手は、JSAが主管する予選シリーズのランキングで決まります(詳しくはこちらをご覧ください)。ますます熱くなるバーティカルランニングに挑戦してみましょう!!


T2T Tower Climb 2019 results

Men
1. Ryoji Watanabe (JPN) – 12’37”

2. Emanuele Manzi (ITA) – 12’48”
3. Ignacio Cardona (ESP) – 13’22”
4. Omar Bekkali (BEL) – 14’10”
5. Antonio Soler (ESP) – 14’15”

Women
1. Laura Manninen (FIN) – 15’02″
2. Yuko Tateishi (JPN) – 16’11”
3. Shari Klarfeld (USA) – 16’37”
4. Stephanie Hucko (USA) – 16’43″
5. Rosalyn Russell (PHI) – 16’52”

T2T website

Full ranking


VWC(バーティカル・ワールド・サーキット)

2019kikin

_0053614