手探りで始まったコロナ禍でも夏山シーズンが終わり、秋山シーズンとなりました。高山帯では9月中旬~11月上旬の約2ヶ月程の間(積雪前)と考えるといいでしょう。コロナ禍での対応に目がいきがちであった一方で、クマとの遭遇事故や目撃報告が例年よりも多いように思います。クマの生息域でスカイランニングを楽しむ場合は、クマと遭遇してしまった時の対処法を事前に確認(一般財団法人日本熊森協会(http://kumamori.org/index.php?cID=584)し、必要に応じてクマ鈴を携行したり、クマの活動が活発になる明け方や夕暮れ時は特に周りの様子に注意を払ったりなどの対策を取りましょう。
コロナ禍であってもなくても山特有のリスクはいつもと同じように存在します。基礎体力だけでなく、知識・判断力・技術力があるからこそ安全に登山ができる、ということを念頭に秋山を楽しみましょう。
【新型コロナウイルス感染状況下での行動規範】
- 自己の命を守る(自己の感染と重症化を防止する)
- 他者の命を守る(他者を感染リスクから遠ざけ、重症化を防止する)
- 救急・医療態勢に負荷をかけない(遭難しない、ケガをしない)
上記を守るため、以下を遵守した山行が必要です。
- 遭難のリスクが高い「未踏のルート」は行かず、熟知しているルートを辿る。
- 山のグレード(例:信州山のグレーディング)を参考にして自分の体力・技術に見合った計画(十分に余裕のあるグレードを選ぶ)を立てる。
- 登山をする際は、必ず計画書を出す(絶対に忘れない!)。
- 多人数の山行はしない。
- 水や食料等は現地調達ではなく、自宅で準備をしていく。
- 地域をまたいだ移動(山行)にはしない。※移動自粛が出ている場合
なお、基本的な注意点等は以下リンク先をご覧ください