8月20日に群馬県嬬恋村でSkyrunner® Japan Series(SJS)の第2戦が開催されました。対象となった嬬恋スカイランのスカイ・リッジは距離40km、累積標高差2700m、最高標高2300mを誇る本格派山岳コースです。9月の全日本選手権前の重要レースとして全国の強豪選手が集った中、山口大河(Yamaguchi Taiga/東京都)と岩楯志帆(Iwadate Shiho/東京都)が勝利しました。
Skyrunner® Japan Series は全3戦開催されるスカイ/スカイウルトラ種目の国内サーキットであり、全3戦の獲得ポイントで年間ランキングが決定します。各国で開催されるナショナルシリーズのひとつであり、世界ランキング(ISFランキング)に結果が反映される、世界とつながる公式レースです。レース当日の朝は快晴となりましたが、強い日差しにより体調を崩す選手も現れる展開に。連日の降雨により路面はスリップしやすい過酷なコンディションでした。
男子は地元・嬬恋村出身の松本祥汰(Matsumoto Shota/群馬県)を先頭に、笠木 肇(Kasagi Hajime/東京都)と山口大河の3名がレースをリードする展開。昨年大会の優勝者である小幡利春(Obata Toshiharu/新潟県/ECHIGO SKY CLUB)ら年齢40代組がその後を追います。中盤で山口が抜け出し、笠木が追い、松本は後退。最終的には山口がコースレコードを20分程更新して優勝。2位に笠木。3位に小幡が食い込みました。
女子は楠田涼葉(Kusuda Suzuha/大阪府)がレースをリードし、岩楯志帆と齋籐磨実(Saito Mami/神奈川県)が続きます。レース終盤のダウンヒルで楠田が頭を打つアクシデントで減速。追いついた岩楯と齋藤が楠田を介抱。最終的には岩楯が1位、齋藤が2位でフィニッシュ。楠田は3位でフィニッシュ(検査の結果、熱中症と脳震盪と診断)。女子の完走者はエリート部門で10名のみ。嬬恋の本格的な山岳コースの設定に苦戦した選手が続出しました。
Skyrunner® Japan Series 第2戦「嬬恋」トップ10
WOMEN
1 岩楯 志帆(The Skywolf/東京都)06:08:38
2 齋籐 磨実(神奈川県)06:08:43
3 楠田 涼葉(TEAM☆SKY KYOTO/大阪府)06:23:36
4 小谷 奈穂(北海道)06:45:39
5 相原 千尋(香川県)06:55:04
6 宮坂 康子(守屋山快速登山クラブ/長野県)06:57:31
7 岩井 絵美(埼玉県)07:13:26
8 清水 明子(古賀志山快速登山部/栃木県)07:23:10
9 黒川 芳恵(古賀志山快速登山部/栃木県)08:12:39
10 小林 華蓮(長野県)08:44:37
MEN
1 山口 大河(東京都)04:38:22
2 笠木 肇(東京都)04:40:56
3 小幡 利春(ECHIGO SKY CLUB/新潟県)05:05:14
4 牛田 美樹(KIRYU SKY 481/群馬県)05:07:09
5 三浦 裕一(神奈川県)05:11:05
6 宮川 朋史(福井県)05:15:57
7 竹原 直矢(SC丹沢秦野/神奈川県)05:22:31
8 向井 孝次(愛知県)05:26:38
9 沖本 聖射(東京都)05:31:37
10 荒川 純(埼玉県) 05:33:01
コースレコード
男子/MEN 山口 大河 4:38:22 (2023) 【NEW!】
女子/WOMEN 秋山 穂乃果 5:22:18 (2022)
次戦予告
Skyrunner® Japan Seriesの次戦は11月19日に滋賀県大津市で開催するびわ湖バレイスカイランとなります。日本一の「びわ湖」の空で2023シリーズチャンピオンが決定します。
びわ湖バレイスカイラン ※エントリーは10月29日まで