9月3・4日に山形県山形市蔵王温泉にて2022スカイランナージャパンシリーズ(以下、SJS)第3戦として開催された蔵王スカイラン(バーティカル・スカイレース)の大会結果についてお知らせします。SJSは日本スカイランニング協会が主管する国内最高峰の山岳ランニングのサーキットであり、2015年のプレシーズンから数えて8年目となります。

VKシリーズ第3戦 蔵王スカイラン・バーティカル

1日目に開催された蔵王スカイラン・バーティカル(5km/+800m)では、男子は齋藤拓也(Saito Takuya/東京都)、女子は池上悠希(Ikegami Yuki/神奈川県)が共にコースレコードで優勝しました。男子2位は乾 碩(Inui Suguru/埼玉県)、3位は田中聖人(Tanaka Masato/北海道)。女子2位は齋藤磨実(Saito Mami/神奈川県)、3位は相原千尋(Aibara Chihiro/香川県)でした。

蔵王スカイラン・バーティカル(5km/+800m)
2022優勝タイム
男子/MEN   齋藤 拓也 34:02 ※コースレコード
女子/WOMEN  池上 悠希 43:12 ※コースレコード(2連覇)

SJS初優勝の齋藤。フィニッシュシーン ©ZAO SKYRUN

齋藤は当レースよりSJSに参戦し初優勝。昨年の甲斐大貴の記録を10秒上回るコースレコードを樹立。マラソンを主戦場とし、富士登山競走5合目コースで優勝経験のある実力者である。

”今回バーティカルのレースは初めて出ました。先週の北海道マラソンの疲労もあったが、去年の甲斐選手の優勝タイムを目標に走ってみました。7月末の富士登山競走5合目コースで優勝したこともあったので、ある程度は走れるかなと思っていたが、思った通りの走りが出来た。今日は自分の適性をみてみるという意味で走ってみたが、今後のレースもある程度やれるかなという手ごたえを得ることができたので、頑張っていきたいと思います”

蔵王バーティカル連覇達成の池上。フィニッシュ後のざんげ坂を登る ©ZAO SKYRUN

池上は東京バーティカルに続き2022VKシリーズ2連勝。蔵王では昨年に続き2連覇。昨年の自身の記録を1分以上更新してのコースレコードを樹立。SJS戦では通算3勝目。

“今日のコースは自分の体とシンプルに戦うようなコースだったので、リズムを意識してしかり走り切ることができました。スカイランニングに会って数年ですが、最近は「駆け登る」ということと向き合う機会が多くて、どうやったら速く駆け登れるかということを探しながら競技をしていくことが楽しいです。今後もスカイランニングを皆さんと一緒に楽しめていけたら嬉しいです”

男子2位の乾 ©ZAO SKYRUN
男子3位の田中 ©ZAO SKYRUN
女子2位の齋藤 ©ZAO SKYRUN
女子3位の相原 ©ZAO SKYTUN
SKYシリーズ第3戦 蔵王スカイラン・スカイレース

2日目に開催された蔵王スカイラン・スカイレース(25km/±1900m)では、男子は山口大河(Yamaguchi Taiga/広島県)、女子は相原千尋(Aibara Chihiro/香川県)が共にSJS戦初優勝を飾りました。男子2位は松本祥汰(Matsumoto Shota/群馬県)、3位は小幡利春(Obata Toshiharu/新潟県)。女子2位は齋藤磨実(Saito Mami/神奈川県)、3位は岩楯志帆(Iwadate Shiho/東京都)でした。

蔵王スカイラン・スカイレース(25km/±1900m)※新コース
2022優勝タイム
男子/MEN   山口 大河 02:43:46
女子/WOMEN  相原 千尋 03:35:18

嬉しいSJS初優勝の山口 ©ZAO SKYRUN

24歳の山口はSJS戦で初優勝。序盤からのリードを一度も譲らずの完全勝利。今後の活躍が楽しみな若手選手。

”皆さんの熱気で晴れ渡って、お釜もきれいに見えて楽しめました。一度、ユース日本代表に選んでもらったことはあるがコロナで流れてしまって悔しい思いをしたので、もう一度、世界を目指して頑張っていきたいと思います”

女子優勝の相原。得意の登りで大差をつけた ©ZAO SKYRUN

相原は念願のSJS初優勝。中間のダウンヒルで齋藤に抜かされるものの登りで巻き返して大差での勝利。

”昨日のバーティカルは動きが良くなかったので、今日も動きが良くなくても落ち着いて走ろうということを決めていました。終始、リズムよく走ることはできましたが、下りで苦戦してしまったので、SKYで戦っていく為の課題として取り組んでいきたいと思います。シリーズ戦でタイトルをとることがひとつの目標だったのでそれを達成することができて嬉しいです”

男子2位の松本 ©ZAO SKYRUN
男子3位の小幡 ©ZAO SKYRUN
女子2位の齋藤 ©ZAO SKYRUN
女子3位の岩楯 ©ZAO SKYRUN
個人】SJSランキング・入賞者
VKシリーズ第3戦 蔵王スカイラン・バーティカル 入賞者

男子トップ10
1.齋藤 拓也 東京都
00:34:02
2.乾 碩 埼玉県
00:34:51
3.田中 聖土 北海道
00:35:24
4.河崎 鷹丸 東京都
00:37:45
5.高前 直幸 広島県
00:38:18
6.野村 拓夢 山形県
00:38:54
7.秋葉 直人 東京都
00:39:30
8.本郷 淳 岡山県
00:40:40
9.遠藤 健太 新潟県
00:40:47
10.畑中 俊彦 東京都
00:41:18

女子トップ10
1.池神 悠希 神奈川県
00:43:12
2.齋藤 磨実 神奈川県
00:44:09
3.相原 千尋 香川県
00:44:45
4.小幡 莉子 新潟県
00:47:11
5.山谷 佳代 北海道
00:47:58
6.本郷 沙穂 岡山県
00:49:19
7.須藤 吉仕子 長野県
00:49:49
8.岩楯 志帆 東京都
00:52:54
9.田口 倖菜 埼玉県
00:53:03
10.齋藤 夢海 神奈川県
00:54:21

年代別/マスターズ1位
M40.高前 直幸 広島県
00:38:18
M45.今井 洋二 長野県
00:41:27
M50.畑中 俊彦 東京都
00:41:18
M55.岩楯 岳一 東京都
00:50:21
M60.(該当者なし)
–:–:–
F40.齋藤 磨実 神奈川県
00:44:09
F50.岩楯 志帆 東京都
00:52:54
F60.須藤 吉仕子 長野県
00:49:49

SKYシリーズ第3戦 蔵王スカイラン・スカイレース 入賞者

男子トップ10
1.山口 大河 広島県
02:43:46
2.松本 祥汰 群馬県
02:51:05
3.小幡 利春 新潟県
02:51:49
4.加藤 浩 神奈川県
02:55:55
5.薬師寺 裕人 愛媛県
02:56:19
6.田中 聖土 北海道
02:58:24
7.荻野 秀昭 神奈川県
03:05:20
8. 遠藤 健太 新潟県
03:10:01
9.河崎 鷹丸 東京都
03:12:48
10.竹原 直矢 神奈川県
03:12:56

女子トップ10
1.相原 千尋 香川県
03:35:18
2.齋藤 磨実 神奈川県
03:43:36
3.岩楯 志帆 東京都
03:53:12
4.宮坂 康子 長野県
03:57:56
5.中山 就実 新潟県
04:13:42
6.須藤 吉仕子 長野県
04:25:31
7.泉 恵美 大阪府
04:42:23
8.渡辺 亜咲 福島県
05:16:04
9.石渡 保子 東京都
05:30:03

年代別/マスターズ1位
M40.小幡 利春 新潟県
02:51:49
M45.山口 幸博
03:36:03
M50.川崎 義孝 群馬県
03:24:42
M55.田村 実 東京都
03:49:19
M60.山本 隆二 埼玉県
04:09:32
F40.齋藤 磨実 神奈川県
03:43:36
F50.岩楯 志帆 東京都
03:53:12
F60.須藤 吉仕子 長野県
04:25:31

SJS次戦予告

SJSの次戦は10月29-30日に長野県上田市・東御市で開催される烏帽子スカイラン(バーティカル・スカイレース)です。標2000m級の頂上目指して駆け登るスカイランナーの躍動をお楽しみに!

烏帽子スカイラン(10月2日までエントリー可)


2022 Skyrunner® Japan Series

蔵王スカイラン