梅雨が明けると本格的な夏山シーズンとなります。今年は新型コロナウイルスの影響下での夏山シーズンとなります。一方で、コロナ禍であってもなくても夏山特有のリスクはいつもと同じように存在します。基礎体力だけでなく、知識・判断力・技術力があるからこそ安全に登山ができる、ということを念頭に夏山を楽しみましょう。
2020年の夏山シーズンはコロナウイルスや群発地震などの影響で、各山域で平年と違う状況になっています。例えば中央・南アルプスへの登山口が位置する長野県伊那市は今シーズンの登山自粛を呼びかけていますし、北アルプスでも今シーズンは営業しないことを決断した山小屋もあります。どの山域に行くにしても、登山口への交通手段、登山道の状態、山小屋の営業状況など、いつも以上にしっかりと情報収集を行い、慎重に判断をして行ってください。
【新型コロナウイルス感染状況下での行動規範】
- 自己の命を守る(自己の感染と重症化を防止する)
- 他者の命を守る(他者を感染リスクから遠ざけ、重症化を防止する)
- 救急・医療態勢に負荷をかけない(遭難しない、ケガをしない)
上記を守るため、以下を遵守した山行が必要です。
- 遭難のリスクが高い「未踏のルート」は行かず、熟知しているルートを辿る。
- 山のグレード(例:信州山のグレーディング)を参考にして自分の体力・技術に見合った計画(十分に余裕のあるグレードを選ぶ)を立てる。
- 登山をする際は、必ず計画書を出す(絶対に忘れない!)。
- 地域をまたいだ移動(山行)にはしない。※移動自粛が出ている場合
- 水や食料等は現地調達ではなく、自宅で準備をしていく。
- 多人数の山行はしない。
なお、基本的な注意点等は以下リンク先をご覧ください