9月23日(日)、長野県上田市にて、バーティカルシリーズ第4戦「EBOSHIバーティカルキロメーター―烏帽子岳登山競走―」が開催されました。信州上田のシンボリックな山岳である烏帽子岳(標高2066m)の登山ルートを利用したコースは、国内のバーティカルキロメーターとしては最長となる+1200m/7.5km。第1回目の記念すべき大会を驚異的な記録で制したのは、春の太郎山でも優勝した宮原徹(Toru Miyahara)立石ゆう子(Yuko Tateishi)でした。

上田市街地から見て東方に高くそびえる烏帽子岳。これからの時期、紅葉で赤く染まる ©Eboshi VK
上田市街地から見て東方に高くそびえる烏帽子岳。これからの時期、紅葉で赤く染まる ©Eboshi VK

信州上田といえば、春の「上田バーティカルレース―太郎山登山競走―」が有名ですが、上田市民に愛される山岳として校歌の歌詞に多く出てくるのは、太郎山よりも高く聳える烏帽子岳になります。秋の信州上田のスカイランニングの祭典として企画された第1回目の大会のコースは、かつては学校遠足等で多くの登山者に利用されていたものの、あまりにも長大なために近年は利用者が少なくなったマイナーなルート。地元の山岳会の方々が整備をし続けて登山ルートは維持されてきましたが、バーティカルキロメーターの開催によって日の目を見ることになりました。

驚異的なスピードで山頂を目指す宮原 ©Eboshi VK
驚異的なスピードで山頂を目指す宮原 ©Eboshi VK

全国各地から140名が参加した今大会。男子は先日の世界選手権で7位に入った宮原徹(Toru Miyahara)が53分26秒という驚異的な記録で優勝しました(このコースのレコードは1時間1分)。「自分が得意とする走りやすいコースだった」という宮原。先週の世界選手権の疲れを全く感じさせない圧倒的なスピードで今季3勝目を飾りました。

2位の永里。コース終盤には急峻な岩場が待っている ©Eboshi VK
2位の永里。コース終盤には急峻な岩場が待っている ©Eboshi VK
3位の新牛込。気合のラストスパート ©Eboshi VK
3位の新牛込。気合のラストスパート ©Eboshi VK

2位には永里剛城(Goki Nagasato)が57分34秒、3位には新牛込崇(Takashi Shinushigome)が58分24秒でトップ3にランクイン。バーティカル日本代表の3名が実力を発揮して、前人未到の烏帽子岳1時間切りを達成しました。4位には若手のホープのひとりである藤飛翔(Tsubasa Fuji)、5位にはバーティカル上位常連の八田康裕(Yasuhiro Hatta)が入りました。

ゴール直前、笑顔になる立石。女王の貫禄が出てきた ©Eboshi VK
ゴール直前、笑顔になる立石。女王の貫禄が出てきた ©Eboshi VK

女子は、春の太郎山で初タイトルを獲得した立石ゆう子(Yuko Tateishi)が、男子を含めた総合でも上位に入る、1時間13分24秒の好タイムで、今季2勝目を飾りました。立石の記録は烏帽子岳における女子のコースレコードとして歴史に刻まれることになります。

2位にランクインした稲毛。スカイランニングでも期待の星だ ©Eboshi VK
2位にランクインした稲毛。スカイランニングでも期待の星だ ©Eboshi VK
孫がいるとは思えない。須藤はスカイランニング界の最強おばあちゃん ©Eboshi VK
孫がいるとは思えない。須藤はスカイランニング界の最強おばあちゃん ©Eboshi VK

2位にはオリエンテーリングの強豪選手である、稲毛日菜子(Hinako Inage)が1時間18分56秒、3位にはスカイランニング界のレジェンドである須藤吉仕子(Kishiko Suto)が1時間21分17秒でランクイン。4位には大阪府の錦織美智子(Michiko Nishikori)、5位には東京都の岩楯志帆(Shiho Iwadate)がランクイン。興味深いことに、女子トップ5は、20・30・40・50・60代の全ての年代のトップ選手が表彰台に上がることになりました。

360度、何も遮るもののない山頂。青空へ吸い込まれる感覚 ©Eboshi VK
360度、何も遮るもののない山頂。青空へ吸い込まれる感覚 ©Eboshi VK

地域のシンボルの山岳の山頂へと駆け登る。スカイランニングの原点がバーティカルにはあります。数十名~数百名の規模の大会が全国津々浦々で開催され、登山文化と登山ルートが次世代へと継承される。そのような日本国内の環境づくりをJSAや傘下のクラブチームは目指して活動しています。2018スカイランナージャパンシリーズは残すところ、バーティカル最終戦「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」とスカイクラシック最終戦「志賀高原エクストリームトレイル」となりました。10月の爽やかな秋空へ向かって、山頂目指して駆け登りましょう!!

男女トップ10!!チャンピオンに挟まれて10位に入った中学生のルブラス ©Eboshi VK
男女トップ10!!チャンピオンに挟まれて10位に入った中学生のルブラス ©Eboshi VK

2018 烏帽子VK 上位リザルト

男子トップ5
1. 宮原 徹 / Toru Miyahara 53:26
2. 永里 剛城 / Goki Nagasato 57:34
3. 新牛込 崇史 / Takashi Shinushigome 58:24
4. 藤 飛翔 / Tsubasa Fuji 1:00:33
5. 八田 康裕 / Yasuhiro Hatta 1:00:49

女子トップ5
1. 立石 ゆう子 / Yuko Tateishi 1:13:24
2. 稲毛 日菜子 / Hinako Inage 1:18:56
3. 須藤 吉仕子 / Kishiko Suto 1:21:17
4. 錦織 美智子 / Michiko Nishikori 1:26:13
5. 岩楯 志帆 / Shiho Iwadate 1:27:44

大会ホームページ

 


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