6月9日(土)、長野県上田市の菅平高原でスカイスピード日本選手権「サナダバーティカル100」が開催されました。スカイスピードは標高差100mを一気に駆け登るスカイランニングのスプリント種目。予選から決勝までの勝ち抜き戦となります。太郎ゲレンデの特設された大会コースは距離300m・平均傾斜は33%となります。昨年に続き2回目の開催となった今年は、全国から86名のスカイランナーが集結し、ハイレベルな戦いとなりました。

女子は小中学生を含む15名が参加しました。今年は敗者復活戦を行ったため、予選敗退の場合でも全員が最低2回は駆け登りました。予選、敗者復活戦、準決勝を経て決勝戦が行われ、見事2018女王に輝いたのは、立石ゆう子(Yuko Tateishi)。先日開催された2018日本選手権(ULTRA)でもチャンピオンとなった立石は、他を寄せ付けぬ圧巻の駆け登りを見せ「今年1番勝ちたかった大会で優勝できて本当にうれしい」と喜びを語りました。

2位には稲毛日菜子(Hinako Inage)がランクインし粟ヶ岳VK同様、駆け登り種目での強さをみせました。3位には岩楯志帆(Shiho Iwadate)、4位には須藤吉仕子(Kishiko Suto)と続き、女子スカイランニング界を牽引してきた二人が結果を残しました。5位には若きアスリートルブラス恵美里(Emilie Lebras)、6位には初挑戦の戸田麻美(Asami Toda)がランクインしました。

女子ファイナリスト。 @Fields
女子ファイナリスト。若きアスリートとレジェンドたちが熱き戦いを繰り広げた ©Fields

男子は71名が挑戦しました。予選・敗者復活戦・準々決勝・準決勝・決勝での勝ち抜き戦でランキングが決定されました。王者となったのは、Vertical World Circuitで世界ランキングナンバーワンを目指す“階段王”の渡辺良治(Ryoji Watanabe)。予選からの3回戦は周囲のアスリートをけん制しながらも余力を残しておき、決勝では昨年王者の貫禄を見せつける力強い駆け登りで他を寄せ付けず、見事連覇を達成しました。「普段の狭い苦しい階段練習から解放されて、今日は優勝することができて最高です」と喜びを語りました。

空を駆け登った先には栄光が待っている
空を駆け登った先には栄光が待っている
優勝し、愛息子と喜びを分かち合う渡辺 @Fields
優勝し、愛息子と喜びを分かち合う渡辺 ©Fields

2位には八田康裕(Yasuhiro Hatta)が入り昨年4位からの大躍進を見せました。3位の和田陽太(Yota wada)は最後まで力強い登りをみせ見事トップスリーにランクイン。4位には長田豪史(Goshi Osada)が入り昨年の2位に続きスカイスピードで結果を残しました。5位には尾崎弘和(Hirokazu Osaki)、6位には佐藤雄太郎(Yutaro Sato)がランクインし、オリエンテーリングを主戦場とするアスリートの強さが光りました。

男女トップ3にはJSAよりトロフィーが授与された
男女トップ3にはJSAよりトロフィーが授与された ©Fields
スカイスピードは観客とアスリートが一体となる
観客とアスリートが一体となるスカイスピード。決勝戦の熱気と盛り上がりは最高潮。

スカイスピードは2012年にスペインで開催されたスカイゲームス(SKYGAMES=スカイランニングのオリンピック的なイベント)で正式種目に採用されていた種目です。現在は世界シリーズなどは無い状況ですが、スカイランニングが盛んな各地域で独自に開催されています。今年は小中学生の参加も増え、ジュニア世代からチャレンジできるスカイスピードは、今後のバーティカル種目の発展に伴い注目されてくるスプリント種目であるといえます。標高差が小さい地域でも開催が可能なスカイスピード。“空へ向けて駆け登る”というスカイランニングの世界観を、エンターテイメントとして広く一般に伝える可能性のある種目だといえるでしょう。

スカイスピード日本選手権「サナダバーティカル100」トップ6(ファイナリスト)

女子
1.立石ゆう子 / Yuko Tateishi
2.稲毛日菜子/ Hinako Inage
3.岩楯志帆 / Shiho Iwadate
4.須藤吉仕子 / Kishiko Suto
5.ルブラス恵美里 /Emilie Lebras
6.戸田麻美/ Asami Toda

男子
1. 渡辺良治 / Ryoji Watanabe
2. 八田康裕 / Yasuhiro Hatta
3. 和田陽太 / Yota Wada
4. 長田豪史 / Goshi Osada
5. 尾崎弘和/ Hirokazu Osaki
6. 佐藤雄太郎/ Yutaro Sato

大会ホームページ

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