青空に聳えるススキに覆われた塩塚峰

11月1日(日)、愛媛県四国中央市にて2020スカイランニング中四国選手権(VK部門)「四国中央スカイラン」が開催されました。舞台は地域の名峰である「塩塚峰」(標高1043m)を駆け登る標高差850mのコース。四国唯一の公式戦には、中四国地方の実力者が集結しハイレベルなレースが展開されました。女子は広島県の相原、男子は香川県の武村が優勝し、両者ともにスカイランニングでの初タイトルを獲得しました。

優勝した相原と武村

女子では広島県の相原千尋(Aibara Chihiro)が2位以下を大きく引き離しての圧勝で、中四国選手権の女王の座に立ちました。相原の記録は昨年の吉住友里(Yoshizumi Yuri)のコースレコードを3分近く上回る、新記録です。相原は、先日長野県で開催された日本選手権(SKY部門)でも上位に入っており、今後の成長が楽しみな注目選手です。2位には岡山県の後藤涼子(Goto Ryoko)、3位には地元・愛媛県の二宮歩美(Ninomiya Ayumi)が入りました。

優勝した相原。ゴール前の追い込み
2位の後藤
3位の二宮

男子は、香川県の武村佳尚 (Takemura Yoshihisa) がハイレベルな戦いを制して初優勝を飾りました。武村のタイムは昨年の近江竜之介(Omi Ryunosuke)のコースレコード32分代には届かいないものの、歴代2位の好記録です。2位には岡山県のエースである吉井将晃 (Yoshii Masaaki) 、3位には昨年2位(昨年は西日本選手権)であった地元・愛媛県の薬師寺裕人(Yakushiji Yuto) が入りました。

優勝した武村。バーティカルの皇帝・宮原徹さんを彷彿とさせる涼しい表情
2位の吉井
3位の薬師寺

四国中央スカイランは四国地域で唯一のスカイランニング公式戦です。四国スカイランニング協会が発足予定であり、今後は日本トップレベルの急峻な地形を活かして、スカイランニングが盛んになってくることでしょう。同大会には小学生の部門も同時に開催されました。この地域からも日本を代表するスカイランナーが育つであろう可能性を感じた中四国選手権でした。

山頂目指して駆け登る小学生たち

2020スカイランニング中四国選手権(VK部門)リザルト

左から、後藤、相原、二宮

WOMEN
1.相原 千尋 (Aibara Chihiro)広島県 40:36
2.後藤 涼子 (Goto Ryoko)岡山県 44:12
3.二宮 歩美 (Ninomiya Ayumi)愛媛県 50:01
4.中村 香子 (Nakamura Kyoko)愛媛県 50:36
5.川井 幹子 (Kawai Mikiko)香川県 50:57

左から、吉井、武村、薬師寺

MEN
1.武村 佳尚 (Takemura Yoshihisa)香川県 34:19
2.吉井 将晃 (Yoshii Masaaki)岡山県 35:14
3.薬師寺 裕人 (Yakushiji Yuto)愛媛県 36:33
4.森下 誠実 (Morishita Masami)愛媛県 36:39
5.高前 直幸 (Takamae Naoyuki)広島県 36:51

四国中央スカイラン

2020地域選手権