朝日を受ける地域の名峰・烏帽子岳(標高2066m)©EBOSHI SKYRUN

11月1日(日)、長野県東御市にて2020スカイランニング北信越選手権(SKY部門)「EBOSHI SKYRUN(烏帽子スカイラン)」が開催されました。舞台は地域の名峰である信州百名山の「烏帽子岳」(標高2066m)。地域住民の手により数十年ぶりに復活した登山道を利用した初開催のスカイレースに長野県内外から約200名が出場しました。北信越在住者による北信越選手権では、地元の長野県勢がメダルを独占しました。

得意のスピードレースで優勝した小田切 ©EBOSHI SKYRUN
ゴール直後、笑顔の田中 ©EBOSHI SKYRUN

本来であれば(コロナ禍が無ければ)ジャパンシリーズの第4戦の「烏帽子」ということもあり、強豪選手が多数参戦し、ハイレベルな高速レースが展開されました。総合では今年から長野県に移住した田中真紀(Tanaka Maki)が北信越選手権の女王に輝きました。田中は2018年の関東選手権以来、2度目の地域選手権タイトルの獲得です。2位には宮坂康子(Miyasaka Yasuko)、3位には須藤吉仕子(Suto Kishiko)が入りました。なお、大会総合(北信越以外の選手も含む)では、2020スカイランニング日本選手権チャンピオンの上田絢加(Ueda Ayaka)が優勝、オリエンテーリング日本代表の稲毛日菜子(Inage Hinako)が2位、スカイランニングユース日本代表の佐俣明香莉(Samata Akari)が3位でした。

2位の宮坂。2000m級の稜線で笑顔 ©EBOSHI SKYRUN
3位の須藤。最後の石段を駆け登る ©EBOSHI SKYRUN

男子は、長野県のエースである小田切将真(Otagiri Shoma)が総合でも優勝し、初の地域選手権のタイトルを獲得しました。北信越選手権2位には金澤拓則(Kanazawa Hironori) 、3位には保倉敏樹(Hokura Toshiki)。2020年からスカイランニングを始めた新人選手が頭角を現しました。なお、総合の2位には小田切と7秒差と大健闘した二俣真(Futamata Shin)、3位には小牧弘季(Komaki Hiroki)。オリエンテーリングで活躍する若手がスカイランニングでも実力を発揮しました。

2位の金澤。真剣な表情で山頂を目指す ©EBOSHI SKYRUN
3位の保倉。実に楽しそう ©EBOSHI SKYRUN

なお、前日のVK部門も合わせて、EBOSHI SKYRUNはスカイランニング長野シリーズでの第2・3戦でもありました。長野シリーズは初の地域シリーズとして長野県スカイランニング協会(NASA)が主管して開催されています。最終戦は11月29日の鹿島槍スーパーバーティカルとなり、このレースはVK種目の北信越選手権にも位置づけられています。地域単位でのスカイランニングの仕組みづくりが長野県から始まっています。

2020スカイランニング北信越選手権(SKY部門)リザルト

北信越トップ3.左から宮坂、田中、須藤 ©EBOSHI SKYRUN

WOMEN
1.上田 絢加(Ueda Ayaka)東京都 2:40:14
2.稲毛 日菜子(Inage Hinako)神奈川県 2:46:03
3.佐俣 明香莉(Samata Akari)神奈川県 2:49:23
4.田中 真紀(Tanaka Maki)長野県 2:55:07 ※北信越1位
5.宮坂 康子(Miyasaka Yasuko)長野県 2:58:33 ※北信越2位
6.須藤 吉仕子(Suto Kishiko)長野県 3:08:38 ※北信越3位

北信越男子トップ3.左から金澤、小田切、保倉 ©EBOSHI SKYRUN

MEN
1.小田切 将真(Otagiri Shoma)長野県 2:13:58 ※北信越1位
2.二俣 真(Futamata Shin)京都府 2:14:05
3.小牧 弘季(Kamaki Hiroki)茨城県 2:19:43
4.金澤 拓則(Kanazawa Hironori)長野県 2:20:01 ※北信越2位
5.鈴木 龍弥(Suzuki Ryuya)群馬県 2:20:12
6.保倉 敏樹(Hokura Toshiki)長野県 2:21:28 ※北信越3位

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2020地域選手権