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サミット・チャレンジ to 塔ノ岳

最高峰の頂(SUMMIT)へ、谷や海から、街や村から、どれだけ短い時間で登ることができるだろうか。登山者であればもつであろう、自然なロジックから生まれた快速登山が「スカイランニング」というスポーツです。THE SUMMIT CHALLENGE(サミット・チャレンジ)は「日帰り型快速登山」であるスカイランニングを体験するイベントです。タイムを競うレースではありません。競技ではない、本来のスカイランニングを体験する機会です。そして、それは現代型の登山から失われつつある、登山の原点を知ることにもつながります。

JSAでは普及強化員会を中心に、2020年より各クラブチームや都道府県協会との協力のもと、日本各地でサミット・チャレンジを企画していく予定です。スキルの向上はもとより、登山スタイルのひとつとしてのスカイランニング、そして、快速登山者としてのスカイランナーという概念を普及していく為の事業となります。そのプレイベントとして今回は神奈川県の名峰である丹沢・塔ノ岳へ、山麓の渋沢駅を起点にして駆け登ります。山中では標高差500mおきに配置されたスタッフが通過確認や給食・給水などの安全支援を行います。11月30日(土)、晩秋・初冬の塔ノ岳へ駆け登りましょう。

標高差1550m、距離22km。渋沢駅から塔ノ岳の往復はISFが定めるスカイランニングの世界基準を満たす。関東屈指の壮大な山岳ルートだ。
標高差1550m、距離22km。渋沢駅から塔ノ岳の往復はISFが定めるスカイランニングの世界基準を満たす。関東屈指の壮大な山岳ルートだ。

サミット・チャレンジ to 塔ノ岳 プログラム

・企画 JSA普及強化委員会
・運営 SC丹沢秦野

■プログラム

○コース
① SKYコース(中上級)
・渋沢駅(一般道、大倉尾根経由)塔ノ岳山頂 往復
・距離約22km 標高差約1,550m
②FUNコース(初中級)
・渋沢駅⇔大倉バス停をバス利用
・大倉バス停⇔塔ノ岳は自分の足で移動
※大倉バス停付近、堀山の家、塔ノ岳山頂にエイド設置予定

○スケジュール
08:30 小田急線渋沢駅 集合
08:45 ブリーフィング
09:00 スタート
11:00 堀山の家 関門
12:00 塔ノ岳山頂 関門
15:00 ゴール制限時刻

○参加資格
・JSA登録者、もしくは、SC丹沢秦野クラブ会員
※山岳保険加入済であること
※18歳以下は保護者同伴

○参加費
・1,000円(安全支援スタッフ費) ※現地受付にて支払い

○定員
・最大30名

○必携品
・携帯電話、行動食、防風・防寒ジャケット
※その他必要と思われるものは各自で判断し持参願います。

○注意点(当企画・山域について)
・当企画は登山力強化のための研修会という位置づけで実施されるものです。
・登山者の一員としてのルール・マナーを守りましょう。
・例年11月下旬は紅葉の時期と重なる為、大倉尾根は多くの登山者の方で賑わいます。
・登山道ですれ違う場合は道を譲り合いましょう。
・追い抜き、追い越しの際は挨拶や感謝の声をかけるよう配慮をしましょう。

○その他
・雨天決行、荒天中止 ※中止時は前日21時までに連絡致します。
・荷物預かり有、更衣室、シャワー等はありません。

■参加申し込み

・以下メールアドレスまで直接申込願います。

sctanzawahadano@gmail.com

① 氏名
② 携帯電話番号 ※開催当日つながる連絡先を記載願います
③ 住所
④ 生年月日
⑤ 緊急連絡先 (氏名・電話番号)

・確認後、SC丹沢秦野の担当よりメール返信させて頂きます。

塔ノ岳は秦野市民の山でもある。紅葉と景色と語らいを楽しみながら登ろう。
塔ノ岳は秦野市民の山でもある。紅葉と景色と語らいを楽しみながら登ろう。

サミット・チャレンジで学ぶ3つの原点

1.(哲学)登山ルートの原点
本来の登山口は山麓や中腹につくられた駐車場ではなく、人々の住む街でした。街の中心の駅や、街の鎮守である神社から、遠くに聳える頂を仰ぎ見ることから、登山の物語はスタートしました。サミット・チャレンジは、マイカーもバスも無かった時代のクラシックな登山ルートを自分の足で辿る登山です。山の頂に立った時の達成感、街に無事下山して戻って来た時の安堵感、山そのものの偉大さ・素晴らしさ。その原点に気づく機会とします。

2.(安全)登山装備の原点
スカイランニングは装備の重量を削ぎ落とす(無駄を省く)ことで軽快に登ることを可能にした登山の形です。近年は登山装備自体の軽量化が進んできましたが、それでも安全のために重量を削ぎ落とすという考え方は、難易度の高い山岳になればなるほど今も重要なスキルとなります。そもそも、登山の歴史はそれを安全・快適にするための装備の工夫の歴史でもありました。登山装備ひとつひとつの役割を考え、快速登山者としての視点から安全&快適登山のスキルを磨く機会とします。

3.(仲間)登山技術の原点
昨今の登山は個人山行が主流になりつつあります。アウトドア専門店が増え、インターネットで情報も仕入れることができるようになったことで、かつてよりも山岳会の存在意義が薄れていると思います。しかし、積み重ねられた登山スキルの伝承は、幅広い年齢層に開かれた団体があり、仲間と共に登る機会があるからこそ可能なものです。また、同じ山に登る仲間と語り合うことこそ登山の醍醐味でもあります。サミット・チャレンジは、個人ペースでありながら同じ登山計画をもつグループ登山でもあります。年長者が年少者へ、経験者が初心者へ快速登山のスキルを伝授する機会とします。

競技とは違う場における世代を超えたスカイランナーの交流の機会にしたい。
競技とは違う場における世代を超えたスカイランナーの交流の機会にしたい。