次世代のスカイランナーの育成と交流を目的に、JSAでは上信・北陸エリアのジュニア向け山岳レースを「ジュニアシリーズ」として位置づけております。2018シーズンも以下の6大会を公認大会としてジュニア世代(小学生・中学生)やファミリー層へ山岳を駆け抜けるスカイランニングの楽しさを伝えていきます。また、9月下旬に群馬県嬬恋村で開催されるアサマ2000スカイレースの際に「ジュニアアカデミーin高峰高原」を開催します。これはジュニア世代(小学生・中学生)に、ユース世代が登山のマナーやスカイランニングの楽しさを伝授する2日間の体験会となります。
第1戦 5月 3日 長野県 上田バーティカルレース
小学生:3km+700m
中学生:3km+700m・5km+1000m
第2戦 5月27日 長野県 たかやしろトレイルランニングレース
小学生:1.5km±50m・3km±100m
中学生:12km±900m
第3戦 6月17日 富山県 立山山麓トレイルラン
小学生:2-3km±100m・5km±630m
中学生:5km±630m・14km±1350m
第4戦 8月19日 群馬県 THE岩櫃城忍び登山
小学生:3km±200m
中学生:5km±500m
第5戦 9月30日 群馬県・長野県 アサマ2000スカイレース
小学生:3km±200m
中学生:12km±800m
■ジュニアアカデミー(9月29-30日)※詳細発表は後日
第6戦 10月14日 群馬県 尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター
小学生:1km±100m・2km±200m
中学生:3km+700m・5km+1000m
■対象レースの技術的難易度は小学生は初級(★)、中学生は初中級(★★)以下に設定されています
JSA公認大会の技術的難易度について
第1戦は、5月3日(祝)に長野県上田市で開催される「上田バーティカルレース」です。上田市街地の大星神社から上田市のシンボルの太郎山(たろうやま・標高1164m)の山頂まで駆け登ります。小学生が参加できるのは標高差700mの真田幸村コースになります。スタートはひとりずつのインターバルスタートとなります。中学生も参加できるのは基本は真田幸村コースになりますが、過去に経験した場合はエリートの猿飛佐助コースにも出場できます(猿飛佐助コースはスカイランナージャパンシリーズ第2戦にも位置付けられています)。ゴールデンウィークということもあり、ファミリーでの参加も多い賑やかな大会です。
第2戦は、5月27日(日)に長野県木島平村で開催される「たかやしろトレイルランニングレース」です。中学生対象のレースは、午前中に行われる12kmの部門であり、木島平村のシンボルである高社山(こうしゃさん・1352m)の山頂まで一気に駆け登り、山麓まで駆け下る”ショートスカイレース”となります。小学生のレースは午後に開催されます。低学年・中学年・高学年の3部門が実施され、スキー場ゲレンデ周辺の特設コースを周回します。出場者にはクロスカントリースキーのアスリートも多く、ジュニアながらハイレベルな今年で12回目を迎える大会です。日本におけるジュニア向け山岳レースの象徴といえる大会でもあります。
第3戦は、6月17日(日)に富山県富山市で開催される「立山山麓トレイルラン」です。立山(たてやま・標高3015m)の麓に広がるスキー場を舞台に、北陸地方を代表する急峻な山岳レースとして知られる同大会。今年からキッズ部門が新設されてさらに多くの山岳ランナーに門戸が開かれます。小学生は周回コースであるキッズ部門、もしくは、5kmの部門に参加できます。中学生は5kmの部門、もしくは、累積標高差1350mを誇る”ショートスカイレース”である14kmの部門に参加できます(ビギナーの場合はキッズ部門にも参加できます)。レベルに応じて選べるコース選択肢が増えたことから、さらにファミリー層も楽しめる大会となります。
第4戦は、8月19日(日)に群馬県東吾妻町で開催される「THE岩櫃城 忍び登山」です。今年で4回目を迎える同大会は、東吾妻町のシンボルであり真田家の居城があった岩櫃山(いわびつやま・標高802m)の山麓を舞台とした本格的な山岳レースです。地域の忍者の祭りである”岩櫃城忍びの乱”というフェスティバルの一環として開催されており、レースでも忍者のコスプレをしたジュニア選手も参加しています。小学生は岩櫃城跡を巡る3km、中学生は鎖場の登りもある5kmの部門となります。夏休み中ということもあって、地元の子供たちはもちろん、首都圏のファミリーの参加も多い大会です。
第5戦は、9月30日(日)に群馬県嬬恋村・長野県小諸市の高峰高原で開催される「アサマ2000スカイレース」です。標高2000mの高所で開催される唯一のジュニアレースであり、今年で7回目を迎えます。中学生対象の山岳の部(12km)は、篭ノ登山(かごのとやま・標高2228m)の山頂を踏む本格的なスカイランニングとなります。小学生対象のレースはスキー場のゲレンデを利用した特設コースであり、応援するのも楽しいコースに設定されています。今年はユース世代がジュニア世代へと山のマナーやスカイランニングの楽しさを伝える1泊2日の「ジュニアアカデミーin高峰高原」も実施されます(詳細は後日発表します)。
第6戦は、10月14日(日)に群馬県片品村で開催される「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」です。毎年、ジャパンシリーズ(バーティカル)の最終戦として、多数のトップアスリートが集結する尾瀬岩鞍ですが、ジュニアシリーズの最終戦としても地元の片品村の子供たちを中心に大いに盛り上がっています。中学生対象のレースは3kmで標高差700mを駆け登るチャレンジコースとなります(※エキスパートコースは検討中)。小学生はスキー場のゲレンデを活用したキッズスカイレースであり、たかやしろと同様、低学年・中学年・高学年の3部門が実施されます。例年、小学生部門の先導役を務めるのはバーティカルのチャンピオンたちであり、子供たちはトップアスリートの背中を追いかける経験をすることができます。見事な紅葉の山をファミリーで楽しめる人気の大会です。
2015シーズンより続くジュニアシリーズですが、参加者の中にはユース世代のアスリートへと成長している選手もみられるようになりました。また、スキーや陸上競技など、他のスポーツでも活躍している選手も少なくありません。大自然を舞台に山岳を駆け抜けるスカイランニングが、日本の子どもたちの健やかな成長につながることを願っております。