12月16日(土)に群馬県桐生市で2023 V GAMES JAPANの最終戦として「吾妻山登山競走」が開催されました。第1回目の開催となる同レースは桐生市のシンボルの山岳である吾妻山山頂を目指す、距離2.2km標高差350mを駆け登るスプリントレースです。レースでは乾碩(Inui Suguru/埼玉県)大掛莉奈(Ogake Rina/愛知県)が優勝。年間獲得ポイントで競うV GAMES JAPAN 、初代チャンピオンの栄光を掴んだのは乾碩齋藤磨実(Saito Mami/神奈川県)でした。

桐生市街の西宮神社をスタート ©吾妻山登山競走

V GAMES JAPAN は本年より開始となった日本独自のバーティカルのサーキットです。スカイランニングの競技規則をもとに100年以上前から日本独自に発展してきた登山競走の文化を取り入れ、それを未来へ発展・継承するためのサーキットであります。初年となる今年は全9戦が日本各地で行われ、4戦の合計ポイントでシリーズランキングが確定します。第1回目となる吾妻山登山競走。大会当日は朝まで雨でしたが、レース時間帯は晴れ間も出て、12月にしては暑い気候となりました。

優勝した乾の駆け登り ©吾妻山登山競走
2位の吉野 ©吾妻山登山競走
3位の山口 ©吾妻山登山競走

新たなレースのスタート方式は、4~5名でのウェーブスタートでした。市街地に位置し商売繁盛の神様を祀る西宮神社の境内をスタート。500m程のロード区間を経て急峻な岩場を含む吾妻山登山道に取り付きます。優勝した乾は男子の最終組でしたが、ひとり15分台を叩き出す圧巻のパフォーマンスで駆け登りました。15分43秒という数字が吾妻山の歴史に刻まれることとなります。2位は吾妻山をホームマウンテンとする吉野大和(Yoshino Yamato/群馬県/Kiryu Sky 481)、3位には2023全日本王者の山口大河(Yamaguchi Taiga/東京都/TEAM☆SKY KYOTO)が入りました。年間ランキングでは乾碩が1位、山口大河が2位、宮川朋史(Miyagawa Tomofumi/福井県)が3位という結果でした。

最終戦で優勝した大掛 ©吾妻山登山競走
2位の齋藤と4位の大掛 ©吾妻山登山競走
3位の沢田 ©吾妻山登山競走

女子は大掛莉奈が唯一19分台を叩き出しての優勝。現役中学生としては史上初のJSAタイトル獲得となります。約1分差で2位には齋藤磨実、3位には沢田愛里(Sawada Airi/北海道)と実力ある選手が入りました。競技時間の短いスプリントレースであることで、女子では若い世代の活躍が目立ちました。4位の大掛柚奈(Ogake Yuna/愛知県)、5位の山田柚野(Yamada Yuno/長野県)、8位の齋藤夢海(Saito Yumi/神奈川県)は中学生でありながらトップ10に入りました。年間ランキングでは齋藤磨実が1位、大掛莉奈が2位、大掛柚奈が3位という結果でした。

最終戦トップ3 左から齋藤、吉野、大掛、乾、沢田、山口 ©吾妻山登山競走

V GAMES JAPAN 最終戦「吾妻山」トップ10

MEN
1 乾 碩(埼玉県)15:43
2 吉野 大和(群馬県/Kiryu Sky 481)16:11
3 山口 大河(東京都)16:13
4 宮川 朋史(福井県)16:42
5 藤 飛翔(長野県)16:50
6 岡 翔琉(大阪府/TEAM☆SKY KYOTO)16:58
7 牛田 美樹(群馬県/KIRYU SKY 481)16:59
8 河崎 鷹丸(東京都)17:48
9 直江 城太朗(東京都)17:52
10 我妻 嘉仁(宮城県)18:13
10 齋藤 拓也(東京都)18:13

WOMEN
1 大掛 莉奈(愛知県)19:59
2 齋籐 磨実(神奈川県)20:47
3 沢田 愛里(北海道)21:05
4 大掛 柚奈(愛知県)21:11
5 山田 柚野(長野県)21:38
6 立石 ゆう子(埼玉県/SC丹沢秦野)21:40
7 小林 華蓮(長野県)22:58
8 齋藤 夢海(神奈川県)23:12
9 須藤 吉仕子(長野県/SKYNINJA)23:47
10 後藤 雅枝(宮城県)24:14

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2023 V GAMES JAPAN ランキング

初代 V GAMES JAPANチャンピオン ©吾妻山登山競走
女子トップ10 ©吾妻山登山競走
男子トップ10 ©吾妻山登山競走

MEN
1.乾 碩(埼玉県)599pt
2.山口 大河(東京都/TEAM☆SKY KYOTO)552pt
3.宮川 朋史(福井県)552pt
4.牛田 美樹(群馬県/KIRYU SKY 481)409pt
5.岡 翔琉(大阪府/TEAM☆SKY KYOTO)381pt
6.藤 飛翔(長野県)349pt
7.相良 孔太(長野県/SKYNINJA)294pt
8.今井 洋二(長野県/SKYNINJA)290pt
9.畑中 俊彦(東京都)274pt
10.岡部 泉太郎(埼玉県)272pt

WOMEN
1.齋藤 磨実(神奈川県)590pt
2.大掛 莉奈(愛知県)515pt
3.大掛 柚奈(愛知県)454pt
4.小林 華蓮(長野県)445pt
5.山田 柚野(長野県)380pt
6.沢田 愛里(北海道)352pt
7.齋藤 夢海(神奈川県)344pt
8.廣田 頼美(富山県)316pt
9.相原 千尋(香川県)301pt
10.秋山 穂乃果(長野県)300pt

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マスターズトップ3 ©吾妻山登山競走

40代以上のマスターズランキングでは、64歳以上の内田正直(Uchida Masanao/長野県/SKYNINJA)須藤吉仕子(Suto Kishiko/長野県/SKYNINJA)はじめ、以下のベテランスカイランナー達がチャンピオンビブを獲得しました。

2023 V GAMES JAPAN マスターズチャンピオン
O64W 須藤吉仕子(長野県/SKYNINJA)500pt
O64M 内田 正直(SKYNINJA/長野県)350pt
O56M 野田 洋一(長野県/守屋山快速登山クラブ)384pt
O48W 廣田 頼美(富山県)464pt
O48M 今井 洋二(長野県/SKYNINJA)500pt
O40W 齋藤 磨実(神奈川県)500pt
O40M 宮川 朋史(福井県)500pt

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2024 V GAMES JAPAN 予告

全9戦での実施となった2023 V GAMES JAPANは多くの関係者の皆様のご尽力あり成功裏に終えることができました。各大会を支えてくださったスタッフの皆様、JSAパートナーの皆様、そして、熱い情熱をもってスタート地点に立ったスカイランナー達に心より御礼申し上げます。2年目となる 2024 V GAMES JAPANのカレンダーの発表は2024年3月1日を予定しています。日本各地に聳える美しい山々。その「頂」を目指す精神を胸に。2024年も駆け登っていきましょう。Less cloud.more sky!!

V GAMES JAPAN 公式ページ

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