11月8日にスペインで開催された、2025MERRELLスカイランナーワールドシリーズ(MSWS)最終戦のスカイマスターズ(THE SKYMASTERS)に、日本人として唯一、楠田涼葉(Kusuda Suzuha/TEAM☆SKY KYOTO/滋賀県)が参戦しました。最終戦で33位、シリーズランキングは19位。日本人女子選手としては2019年に年間10位となった髙村貴子(Takamura Takako/The skywolf/東京都)以来の挑戦となりました。
2025 Skyrunner® World Series
5月 UEDA SKYRACE(日本)3位
6月 MINOTAUR SKYRACE(カナダ) 開催中止
7月 TATRA SKYMARATHON(ポーランド) 6位
9月 GRIGNE SKYMARATHON(イタリア) 21位
10月 MOUNT KINABALU INTERNATIONAL CLIMBATHON(マレーシア)6位
11月 SKYMASTERS MARATO DELS DEMENTS (スペイン) 33位
年間ランキング 19位
スカイランナーワールドシリーズは世界で最も壮大なひとつのレースとみなすことができます。その最終戦のフィニッシュラインこそが真のフィニッシュラインであり、最後まで立ち続けることだけでも容易なものではありません。見事、世界最高峰のサーキットのフィニッシュを達成した楠田選手のコメントを以下に紹介いたします。
人生をかけた挑戦が終わりました。 目標にしていた成績には及びませんでしたが、それでも1年を通じて戦い抜けたことを幸せに感じてます。
この挑戦を通じて気づいたのが、『気持ちの持ち方一つで楽しいか・楽しくないかが変わる』ということです。これまで私は、完璧主義で他人軸な考え方をしてしまうことが多く、自分のできたことよりできないところに目が向いては「自分はだめだ…」「もっと○○しないと…」と苦しむことが多かったです。ただ、今回の挑戦では『見たい景色を見るために』をモットーに、「自分が楽しいと思えたらそれで良し」と自分軸で考えていくようにしていきました。そうすることで、どんなに苦しいレースであっても、美しい景色に目を向け、楽しみを見つけながら、笑顔で駆け登り・駆け下ることができました。
様々な苦労や困難もありましたが、それらを遥かに上回る素晴らしい経験をすることができたので、挑戦して良かったと心から思います。また、挑戦すると決めて一歩踏み出したのは自分ですが、挑戦を達成できたのは、大勢の方の支えがあったおかげです。日本では様々な方が応援やサポートをしてくれましたし、現地でもたくさんの方が助けてくれました。素晴らしい経験ができたのも、大会を開催してくれる運営の方々がいたからです。支えてくれた方々への感謝の気持ちを忘れず、自分自身も誰かの支えとなれるように、これからより一層心がけながら生きていきたいと思います。
最後に、私から伝えられることがあるとしたら、もし挑戦したい夢や目標がある方がいれば、ぜひ思い切って一歩踏み出してみてほしいということです。やらない後悔はずっと残るけれども、挑戦することで何かが確実に変わります。その変化は自分自身の人生の中で、かけがえのないものとなります。今回の私の挑戦が、もし誰かの挑戦のきっかけとなってくれればすごく嬉しいです。

2026MSWSのカレンダーは11月中に発表される予定です。挑戦することで何かが必ず変わる。楠田選手からタスキを受け継ぐ次なる挑戦者の活躍が楽しみですね!!














