9月5-8日の4日間に渡ってスペイン・ソリアで開催された2024スカイランニング世界選手権の結果をお知らせします。16名の選手が出場した日本チームはVERTICAL・SKYULTRA・SKYの3種目の合計ポイントで競われる国別団体(チームランキング)で3位。2016・2022年大会に続き、3度目の銅メダルを獲得しました。個人では、長距離種目のSKYULTRAで秋山穂乃果(Akiyama Honoka)が女子2位・小田切将真(Otagiri Shoma)が男子3位、中距離種目のSKYで上田瑠偉(Ueda Ruy)が3位となり、3名が個人メダルを獲得しました。

開催国スペインが優勝。イタリアが2位。日本は3位の地位を確立。 ©JSA
秋山が日本女子初のメダル獲得 ©JSA
佐久長聖高校同期の上田と小田切は揃って銅メダル獲得 ©JSA

2年に1度開催される最高峰競技会であるスカイランニング世界選手権にはISFに加盟する各国団体が組織するナショナルチームが参加できます。日本はチームとして2014年フランス・シャモニー大会より連続して参加しています(JSA設立が2013年なのでその翌年から参加)。今回は6回目の参加となりましたが、過去最多の41カ国、310名が集結しました。

2024 Skyrunning World Championships

2024スカイランニング世界選手権 日本代表

Spain, Italy and Japan lead the 2024 Skyrunning World Championships

大会初日に開催されたVERTICAL距離4.8km、標高差1050m、ソリア県東部に位置するアグレダの名峰であるネヴェロス山の山頂まで駆け登るコースです。男子ではスペインのアライン・サンタマリア(Alain Santamaria)、女子はスペインのナイアラ・イリゴエン(Naiara Irigoyen)が優勝。日本勢では女子9位に池神悠希(Ikegami Yuki)が入りました。女子のバーティカルでは歴代最高位となります。

WOMEN
1. Naiara Irigoyen(スペイン)50:08
2. Paola Stampanoni(スイス)50:27
3. Benedetta Broggi(イタリア)51:15
9. 池神悠希(日本)54:29
16. 沢田愛里(日本)57:48
31. 齋藤磨実(日本)1:02:03

MEN
1. Alain Santamaria(スペイン)40:56
2. Joseph Demoor(アメリカ)41:00
3. Alex Oberbacher(イタリア)42:11
14.山口大河(日本)44:58
22.小牧弘季(日本)46:13
30.武村佳尚(日本)47:16

女子バーティカルで初のトップ10入りを果たした池神 ©JSA
女子16位の沢田 ©JSA
女子31位の齋藤 ©JSA
バーティカル日本代表 ©JSA 
男子14位の山口 ©JSA
男子22位の小牧 ©JSA
男子30位の武村 ©JSA

大会2日目に開催されたSKYULTRA距離70km、累積標高差4350m、ソリア県北部に位置するビヌエサをスタートし、ウルビオン山頂を踏み、コバレダでフィニッシュするコースです。男子ではイタリアのクリスティアン・ミノッジオ(Cristian Minoggio)、女子はイタリアのギウリア・マルチェソニ(Giulia Marchesoni)が優勝。日本勢では女子2位に秋山穂乃果が入りました。日本勢女子として初のメダル獲得となります。また女子7位に相原千尋(Aibara Chihiro)が入りました。男子では小田切将真が3位。小田切から1分強の差で小笠原光研(Ogasawara Koken)が4位に入る健闘をみせました。

WOMEN
1.Giulia Marchesoni(イタリア)8:38:10
2. 秋山穂乃果(日本)8:43:03
3.Gemma Arenas(スペイン)8:48:54
7. 相原千尋(日本)9:15:31
19. 長野安那(日本)10:26:38

MEN
1. Cristian Minoggio(イタリア)6:53:44
2.Jesus Gil Garcia(スペイン)7:21:29
3.小田切将真(日本)7:28:01
4.小笠原光研(日本)7:29:33

見事女子2位の秋山 ©JSA
男子3位の小田切(右)と4位の小笠原(左) ©JSA
女子2位秋山のフィニッシュ ©JSA
女子7位の相原 ©JSA
女子19位の長野 ©JSA
男子3位の小田切 ©JSA
男子4位の小笠原 ©JSA
スカイウルトラ日本代表 ©JSA

大会最終日に開催されたSKY距離37km、累積標高差2540m、コバレダをスタートし、ウルビオン山頂を踏み、コバレダでフィニッシュするスカイランニングのテーマに相応しいコースです。男子ではスペインのアライン・サンタマリア(Alain Santamaria)、女子はスペインのナイアラ・イリゴエン(Naiara Irigoyen)が優勝。日本勢では男子3位に上田瑠偉が入りました。上田は2021・2022に次いで3大会連続のSKY種目銅メダル獲得となります。また、山口大河(Yamaguchi Taiga)が男子9位に入る健闘をみせました。山口はコンバインド(VKとSKYの複合種目)で男子4位という好成績も残しました。

Women
1. Louise Jernberg(スウェーデン)4:25:36
2. Barbro Fjällstedt(スウェーデン)4:27:50
3. Karina Carsolio(メキシコ)4:30:26
11. 枝元香菜子(日本)4:52:41
15. 楠田涼葉(日本)5:00:09
17. 髙村貴子(日本)5:06:16

Men
1. Alain Santamaría(スペイン)3:33:11
2. Lorenzo Beltrami(イタリア)3:34:12
3. 上田瑠偉(日本)3:39:17
9. 山口大河(日本)3:50:09
14. 笠木肇(日本)3:58:35

男子3位の上田 ©JSA
女子11位の枝元 ©JSA
女子15位の楠田 ©JSA
女子17位の髙村 ©JSA
男子9位の山口 ©JSA
男子14位の笠木 ©JSA
スカイ男子・日本代表 ©JSA

3種目の合計獲得ポイントで競われる国別団体(チームランキング)では日本は、スペインとイタリアに次いで3位となりました。2016・2022年大会に次いで3度目の銅メダル獲得となります。

©iancorless

2年に1度のスカイランニング世界選手権は、次回は2026年に開催される予定です。なお、2026年にはスペイン・シエラネバダで冬季種目であるスカイスノー世界選手権も開催されることがISF総会で確認されました。

今大会においては、日本代表応援サポーターの皆様はじめ、多くの方々に応援・ご支援をいただきました。心より御礼申し上げます。世界最高峰の空に挑み続ける日本代表を今後ともよろしくお願いいたします。

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