9月9・10日、山形県山形市蔵王温泉にて、2017スカイランニングアジア選手権「蔵王スカイランニング」が開催されました。中国・韓国・フィリピン・日本から各協会が派遣するナショナルチームが参加し、個人参加の選手も合わせると9カ国から、2日間で約700名のスカイランナーが蔵王の地に集まりました。アジア選手権ではVK(バーティカルキロメーター)とSKYRACE?(スカイレース)の2種目が開催され、日本勢は金メダル4個を含む11個のメダルを獲得。開催国の日本がアジアでトップの成績を収めることができました。
初日に行われたVK(蔵王バーティカルレース/+900m/4.8km)では、男子は宮原徹(Toru Miyahara)、女子は吉住友里(Yuri Yoshizumi)、昨年のアジア王者が共に連覇を達成しました。男子2位には宮原から+2分で永里剛城(Goki Nagasato)、3位には+3分で新牛込崇史(Takashi Shinushigome)がランクイン。吉住は昨年の自身のタイムを上回るコースレコードを記録。女子2位には吉住から+4分で小川ミーナ(Mina Ogawa)、3位にはウルトラ女王の星野由香理(Yukari Hoshino)が入りました。大勢の強豪がひしめく中、男子4位には高校1年生の近江竜之介(Ryunosuke Ohmi)、女子4位には当日に20歳の誕生日を迎えた2017ユース選手権銀メダリストの滝澤空良(Sora Takizawa)がランクイン。若きスカイランナーの活躍も大会中に話題となりました。
2日目に行われたSKYRACE?(蔵王スカイレース/±2300m/28km)では、男子は上田瑠偉(Ruy Ueda)、女子は高村貴子(Takako Takamura)、先日にアンドラで開催された世界戦で大活躍した2人がアジア選手権を制しました。高村は後続を大きく引き離す圧勝でアジア選手権連覇を達成。終始トップを駆けぬけた上田はアジア選手権初勝利となります。男子2位には上田から+2分弱でシリーズランキングトップの加藤聡(Satoshi Kato)、男子3位には2015アジア選手権銀メダリストの近藤敬仁(Yoshihito Kondo)がランクイン。女子2位には高村から+29分で前日のVK銅メダリストの星野由香理(Yukari Hoshino)、女子3位には2016アジア選手権銀メダリストで韓国チームのパク・スージ(Sooji Park)が入りました。
かつてないほどハイレベルなレースとなったアジア選手権「蔵王スカイランニング」。この結果より、男子上位3名、女子上位1名が2018世界選手権の日本代表に内定となります。選手権コースとなった28kは、コース難易度や参加者レベルも高く「アジア選手権に相応しい大会であった」という声が多くありました。火口湖であるお釜を望むスカイレースには一般部門の21kやファンレースもあり、より多くの山岳ランナーが空に向かって駆け登るスカイランニングの魅力を知る機会となりました。開催地である蔵王温泉の皆様をはじめ、開催にご尽力した多くの皆様に感謝申し上げます。
なお、ウルトラ種目のアジア選手権「ランタウ50」は12月3日に中国・香港で開催されます。こちらでの日本チームの活躍にも大いに期待です。
Zao Vertical Race
Men
1. Toru Miyahara JPN) – 37’34”
2. Goki Nagasato (JPN) – 39’26”
3. Takashi Shinushigome (JPN) – 40’32”
4. Ryunosuke Ohmi (JPN) 40’48”
5. Hayato Yanagisawa (JPN) 41’40”
Women
1. Yuri Yoshizumi (JPN) – 44’41”
2. Mina Ogawa (JPN) – 48’43”
3. Yukari Hoshino (JPN) – 54’12”
4. Sora Takizawa (JPN) 1h01’04”
5. Kishiko Suto (JPN) 1h02’25”
Zao SkyRace® 28K
Men
1. Ruy Ueda (JPN) 2h42’41”
2. Satoshi Kato (JPN) 2h44’29”
3. Yoshihito Kondo (JPN) 2h50’45”
4. Yuichi Miura (JPN) 2h50’57”
5. Yamato Yoshino (JPN) 2h51’17”
Women
1. Takako Takamura (JPN) 3h15’15”
2. Yukari Hoshino (JPN) 3h44’50”
3. Sooji Park (KOR) 3h49’46”
4. Sayuri Orito (JPN) 3h58’49”
5. Eri Kuwabara (JPN) 4h01’44”
The 2017 Asian Skyrunning Championships:
VERTICAL – September 9 – Zao Vertical Race, Yamagata, Japan
SKY – September 10 – Zao SkyRace®, Yamagata, Japan
ULTRA – December 3 – MSIG Lantau 50, Hong K
ISFニュースリリース① Japan hosts VK and Sky Asian Champs