今週末、世界中からトップクラスのスカイランナーが集まり、2025シリーズチャンピオンを決める究極の戦いを繰り広げます。11月8日、2025MERRELLスカイランナーワールドシリーズ(MSWS)の最終戦であるスカイマスターズ(THE SKYMASTERS)がスペインのセラ・デスパダにて開催されます。この重要なレースは、2025年の男女スカイランニングチャンピオンを決定するものであり、複数の大陸と多様な地形を駆け抜けてきた世界のトップアスリートたちの栄誉を称えるものです。 通常の1.5倍のポイントが付与されるため、シーズンの総合タイトル獲得を決定づける重要なレースとなります。日本からは今シーズンSWSを転戦してきた楠田涼葉(Kusuda Suzuha/TEAM☆SKY KYOTO/滋賀県)が参戦。42.5kmで累積標高差3800mを誇る難易度の高い技術的かつ過酷なレースに挑みます。

THE SUMMIT OF THE 2025 SEASON: THE SKYMASTERS – MARATO DELS DEMENTS TO CROWN THE WORLD’S BEST SKYRUNNERS

最終戦を前にしたMSWSの映像

MERRELL SKYRUNNRE® WORLD SERIES(MSWS)
ISF(国際スカイランニング連盟)が主管するスカイランニング競技の世界サーキット。年間を通じての獲得ポイントに応じてランキングが決定する。2004年より開始され、名だたる山岳レースの”国際化”を促進してきた、歴史あるサーキットである。日本では2006年・2007年に長野県王滝村、2019年に新潟県三条市、2025年に長野県上田市で開催。2019年には上田瑠偉(Ueda Ruy)がアジア勢として初のチャンピオンに輝く。2025年は4大陸で24レースが実施。最終戦のスカイマスターズ(THE SKYMASTERS)には暫定ランキング上位者や各国で開催されるナショナルシリーズ(SNS)の上位者のみがエリート選手として参戦できる。

MSWS公式ページ

ポーランド大会で6位入賞 ©MSWS

2025MSWSは全24戦で構成され、5月の第7戦は日本(UEDA SKYRACE®)でも開催されました。2025MSWSの転戦をテーマに挑み続けた楠田涼葉は、5月の第7戦上田(UEDA SKYRACE®)で3位入賞と順調な滑り出しとなりました。しかし、6月の第12戦カナダ大会(MINOTAUR SKYRACE®)では現地入りしたにも関わらず悪天候のためにレース中止という不運に見舞われます。さらに、7月の第15戦ポーランド大会(TATRA SKYMARATHON)ではレース中に天候が急変し急遽のコース短縮に見舞われましたが、その中でも6位入賞を果たしました。9月の第18戦イタリア大会(GRIGNE SKYMARATHON)ではテクニカルな鎖場を含む本場のスカイランニングを経験。10月の第21戦マレーシア大会(CLIMBATHON)でも見事に6位入賞を果たしました。

標高4000m級のキナバル山で6位となった楠田 ©MSWS

最終戦を前に、楠田は次のようにコメントします:

ずっと憧れていたワールドシリーズ。 参戦には色々壁があって、なかなか踏み出せていなかったワールドシリーズ。 ついに今年思い切って参戦し、日本で開催されたUEDA SKYRACEをはじまりに、カナダ、ポーランド、イタリア、マレーシアと今年は世界各地のスカイレースを戦ってきました。 いよいよ今週土曜日は最終戦のSKYMASTERS MARATO DELS DEMENTS。 「出し切った!」「やり切った!」と言って笑顔でゴールできるために。 最後まで集中して、楽しみながら駆け登り、そして駆け下りたいと思います。 『見たい景色を見るために』がモットーのワールドシリーズ、どんな景色を見ることができるのか、今からとてもワクワクしています!

2024スカイマスターズの映像

最終戦スカイマスターズ(MARATÓ DELS DEMENTS)は11月8日7時30分(日本時間15時30分)にスタートします。楠田選手は果たしてどんな景色をみるでしょうか!?日本から応援しましょう!!ぜひご注目ください!!

MARATÓ DELS DEMENTS