
2025年10月3-5日にブルガリア・カルロボにおいて「2025マスターズスカイランニング世界選手権(2025 Masters skyrunning world championships)」が開催されます。40歳以上の”達人”たちによるスカイランニングの祭典に、今年は日本からは過去最多となる19名の代表選手が参戦します。世界からは、23カ国よりのべ281名の選手がエントリーしており、バーティカル・スカイ・スカイウルトラの3種目で合計75個のメダルと世界タイトルをかけて競い合います。

3回目となるマスターズ世界選手権の舞台は東欧のブルガリア。標高2000m級の山岳を舞台とした、厳しい登り坂、トラバース、そしてテクニカルなダウンヒルが選手を待ち構えています。バーティカルとスカイウルトラは悪天候が予想されるため、コースの変更が発表されています。低温の冷たい雨の中の過酷なマスターズ選手権となりそうです。
10月3日 – 種目❶ – バーティカル – 5.2 km/+1,131m(日本時間17:00スタート)
10月4日 – 種目❷ – スカイウルトラ – 59 km/±4,100m(日本時間12:00スタート)
10月5日 – 種目❸ – スカイ – 32 km/±2,400m(日本時間13:30スタート)
2025 Masters Skyrunning World Championships

各競技には40 歳以上(O40)、45 歳以上(O45)、50 歳以上(O50)、 55歳以上(O55)の4つの年齢区分があります。出場選手の中の最年長は1958年生まれ、2大会連続で日本の内田正直(Uchida Masanao/長野県/SKYNINJA)です。”世界のレジェンド”でもある内田は次のようにコメントします。
2025マスターズ世界選手権で日の丸を背負って走れることに感謝して、団体戦で表彰台にあがり、昨年の銅メダルより、いい色になれる様にチームJapanの一員として頑張ります。又、スカイランニングは生涯スポーツを根ざしております。今回も全参加中、最高齢となります。年齢を重ねても、選手としてまだ出来る事を示しながら、恥ずかしくない走りを目指し頑張ります。チームJapan応援お願い致します📣

昨年の2024マスターズ世界選手権のスカイウルトラ(O45)で、日本人初の金メダルを獲得した岡田裕也(Okada Yuya/長野県/Ssessionzz)は注目選手としてISFニュースでも取り上げられています。2度目の世界選手権の挑戦に関して、岡田は次のようにコメントします。
昨年に続き、2025マスターズ世界選手権スカイウルトラ種目に出場させていただきます。昨年はチームメイトの温かいサポートに支えられ、OVER45で金メダルをいただくことができました。二連覇を目指すのかとよく聞かれますが、私自身の目標は、世界の同世代と切磋琢磨し、自分が納得できる走りをすることです。この貴重な機会に心から感謝し、すべてを楽しみに変えて走り抜けたいと思います。日本チームへの応援を、どうぞよろしくお願いいたします!!


マスターズ世界選手権は、イタリア・ポルトガル・ブルガリアの3回目となります。その全ての舞台に立つ”皆勤賞”の選手は山本隆二(Yamamoto Ryuji/The Skywolf/埼玉県)です。また、19名中8名が2回目以上の”リピーター”です。その中のひとりであり、2年ぶり2度目の挑戦となる小野田誠也(Onoda Seiya/sola/東京都)は次のようにコメントします。
個人的には2023年以来、2度目となるスカイランニングのマスターズ世界選手権の舞台。今回は、豊かな自然が息づくブルガリアでの開催に心から感謝し、一歩一歩を踏みしめたいと思います。 ともに戦うチーム日本のメンバー全員が、大会を通じて怪我なくその実力を発揮できるよう、心から願っています。私たち一人ひとりが、これまで積み重ねてきた練習の全てを、この空高くそびえる山々で解放してきます! 年齢を重ねても衰えない、日本のスカイランニングの底力を、世界の舞台で証明するつもりです。そして、競技を通じて、世界のトップアスリートたちと交流を深め、山を愛する者同士の絆を広げられることを楽しみにしています。 すべてを出し切り、最高の挑戦にしてきます!

2024スカイランナージャパンシリーズ総合3位に食い込んだ強豪のレジェンドである宮坂康子(Miyasaka Yasuko/守屋山快速登山クラブ/長野県)は、初の世界選手権への挑戦について次のようにコメントします。
日本のスカイ魂を背負い、ブルガリアの高峰に挑む! これまでの鍛練と情熱を力に変え、チーム一丸となって全力を尽くします。マスターズの誇りを胸に、自分自身の勝利を目指し、最後まで粘り強く駆け登ります!応援よろしくお願いします!
マスターズ世界選手権の日本代表はコーチ・監督がチームをまとめる体制ではなく、選手たち自身が監事を務めてチームをひとつにまとめています。監事の長を務める、細木郁生(Hosoki Ikuo/The Skywolf/東京都)は最後に次にように意気込みを語ります!
マスターズ日本代表第一陣、無事karlovoに到着いたしました。コースチェック等本格的に動き出しています。山も選手も自分にとってはまったく未知の相手ですが、この夏は南アルプスと八ヶ岳でやれる限りの高地練習を積んできました。個人としてはメダル獲得を目指して、残された時間を目一杯過ごしてまいります。 安全登山無事下山、帰国まで全員無事故で行って参ります!応援よろしくお願いいたします!

いよいよ開幕するマスターズ世界選手権は、イベント公式サイトより速報(速報サイトはこちら)が閲覧できます。JSAでも現地からの画像や映像を極力リアルタイムでSNSにて発信していきます。日本代表選手紹介ページには各選手のSNSリンクも掲載しています。我々日本のスカイランナーの誇りであるマスターズ日本代表への応援をよろしくお願いいたします!!
ISF公式ニュース(Skyrunning over 40? The masters are ready to take off in Bulgaria)