女子チャンピオンの大掛莉奈 ©菅平スノーランニング

2024スカイスノー・ジャパン・シリーズ(SKYSNOW JAPAN SERIES)のリザルトを発表いたします。同シリーズはスカイランニングの冬季種目であるスカイスノー(SKYSNOW)の日本国内における普及・強化のために2022年より始まったプロジェクトであり、今年で3シーズン目となりました。シーズン前半は深刻な雪不足のため、当初予定されていた八海山・セントメリーはシリーズから除外され、菅平の1戦と嬬恋の2戦の計3戦の合計獲得ポイントでランキングが決定されました。

2024スカイスノー・ジャパン・シリーズ(SKYSNOW JAPAN SERIES)

シリーズチャンピオンの石田(前)と3位の中嶋(後) ©嬬恋スカイラン
健闘を讃え合う石田と中嶋、新潟勢強し! ©嬬恋スカイラン

映えある2024チャンピオンは石田寛雄(Ishida Hiroo/新潟県)大掛莉奈(Ogake Rina/愛知県)でした。両者ともに最終戦の嬬恋スカイランのクラシックで優勝したことでランキングトップに躍り出ました。大掛莉奈は双子の姉妹である大掛柚奈(Ogake Yuna/愛知県)と同ポイント。最終戦の上位者が最終的には上位となるため大掛莉奈、大掛柚奈の順となりましたが、見事、姉妹で日本の冬空を制しました。

シリーズ2位の大掛柚奈 軽々とした走り ©菅平スノーランニング
男子2位の宮川 ©菅平スノーランニング
シリーズ3位の小幡 ©菅平スノーランニング

男子2位には宮川朋史(Miyagawa Tomofumi/福井県)、男子3位は中嶋純太(Nakajima Junta/新潟県)と日本代表組が上位を占めました。男子4位にはユース世代の山岸大志(Yamagishi Taishi/神奈川県)、男子5位には夏季のバーティカル王者である乾碩(Inui Suguru/埼玉県)が入りました。一方、女子3位には2022シリーズチャンピオンである小幡莉子(Obata Riko/新潟県)が入りました。女子はユース世代がトップ3を独占と若手の台頭がみられました。女子4位には今季がスカイランニング初挑戦の新星である林楓(Hayashi Kaede/長野県)、女子5位には2023シリーズチャンピオンである齋藤磨実(Saito Mami/神奈川県)が入りました。

女子4位の林楓、笑顔でフィニッシュ! ©嬬恋スカイランスカイスノー
4位の山岸大志 ユース世代男子ではスカイスノーナンバーワンの実力者 ©菅平スノーランニング
女子5位の齋藤、今季は怪我で調子が出なかった ©菅平スノーランニング
5位の乾。スカイスノーの経験が夏のレースにどれほど効果があるか?夏季の乾にも注目だ! ©嬬恋スカイラン

2024 SKYSNOW JAPAN SERIES トップ5

WOMEN
1 大掛 莉奈(愛知県)278pt
2 大掛 柚奈(愛知県)278pt
3 小幡 莉子(ECHIGO SKY CLUB/新潟県)273pt
4 林 楓(長野県)242pt
5 齋藤 磨実(神奈川県)222pt

MEN
1 石田 寛雄(ECHIGO SKY CLUB/新潟県)322pt
2 宮川 朋史(福井県)296pt
3 中嶋 純太(ECHIGO SKY CLUB/新潟県)276
4 山岸 大志(Zushi Skyrunners/神奈川県)234
5 乾 碩(埼玉県)200pt

2024 SSJS RANKING

2024SSJSトップ3 ©嬬恋スカイラン

雪不足に悩まされたシーズンとなりましたが、関係者の努力もあり無事に2024シーズンを締めくくることができました。来シーズンのスカイスノーはいよいよISF(国際スカイランニング連盟)により世界サーキットの開催が予定されています。高所山岳での快速登山をルーツにもつスカイランニング。その原点であり山岳スポーツの本質を体現するこの種目は、間違いなく成長していくジャンルであり、より多くの山岳スポーツの愛好者やアスリートを惹き付けていく事でしょう。2025シーズンのサーキットは秋季に発表されます。「世界の流れに乗り遅れるな!」ということを日本のスカイランナーの皆さんに伝え、2024ウィンターシーズンを締めたいと思います。