6月14日(土)、イタリア・ピエモンテ州で開催された、ヨーロッパ最高峰のレースであるモンテローザスカイマラソン(Monterosa Skymarathon)に、SC丹沢秦野竹原直矢(Takehara Naoya/神奈川)・丹藤卓也(Tando Takuya/北海道)のペアが参戦。日本人ペアとして初の完走を果たしました!!

感動のフィニッシュ!左が丹藤・右が竹原(本人提供/大会公式写真より)

同大会は、標高4554mモンテローザ山頂を目指して山麓の集落から駆け登り、駆け下る、距離35km・標高差±3500mのコース設定。アウトドアスポーツの本場である西欧において最高標高の山岳レースであると同時に、1992年に最初のレースが開催されたスカイランニング発祥の地でもあります。2018年に新たな形式で復活した大会では、毎年30カ国から約700人のワールドクラスのアスリートが、山頂を目指してオリジナルのコースを辿ります。

本格的なスカイランニングスタイルで行われるこのユニークなイベントは、モレーン、雪原、氷河の横断を含み、選手たちは安全のためロープ(ザイル)で繋がれた2人1組のチームで競います。日本では決して体験できない環境。2人は北海道の大雪山系や富士山など、残雪の高所山岳でトレーニングを積み重ねてきました。

(本人提供/大会公式写真より)

竹原選手のコメント:

リザルトとしては7時間46分04秒/男女総合48位/男子ペア36位、出走194組/完走135組、トップは男子ペア4:38:09/女子ペア6:17:03でした。スカイランナーとしての憧れの舞台に遂に立つことができ、チームメイトの丹藤選手と日本人ペア初完走を共にできたのは夢の時間でした。 初めての標高4,000m以上の空気の美味しさと景色は忘れようがありません。 この挑戦のおかげで富士山や大雪山系で残雪の山頂を巡ることもできました。 街から雪上の高所山岳をより軽くより速く登山し下山するという原点は競技を超えた感動でした。 往復記録は平凡なものです。 足りない技術、見てみたい景色は無限大、Skyrunning人生まだまだ先は長いです!

丹藤選手のコメント:

スカイランニングをはじめた当初、映像でみたMonterosa Sky Marathonに、その山岳的要素とあまりに壮大なスケールに憧れを抱きました。 今回その舞台で、竹原さんと日本人ペア初完走を勝ち取れたことはとても嬉しく、感無量の思いです。 やはりモンテローザは至高のスカイランニングでした。 また、今回の挑戦を通じてFast&Lightなスタイルで残雪期の山々を自由に行き来する豊かさを体験することができ、私が暮らしている北海道のフィールドで、仲間たちともっと高め合っていきたいと思いました。 しっかり鍛錬し、もっと勝負できるようになってまたチャレンジしようと思います!

(本人提供)
(本人提供)
(本人提供)

モンテローザスカイマラソンは、スカイランナーを自認する者であれば一度は目指す価値のある大会です。この最高峰の舞台に挑み、見事に日本人ペア初の快挙を成し遂げた竹原・丹藤ペアの挑戦のスピリットは、山岳スポーツの歴史の1ページとして、後世まで讃えられるべきことでしょう!!

MONTEROSA SKYMARATHON