10月20日（日）に長野県山ノ内町で2024全日本スカイランニング選手権大会・スカイウルトラ種目（志賀高原エクストリームトレイル）が開催されました。標高2000m超の山岳部分は氷点下の過酷なコンディションとなった中、男子は丸山将真（Maruyama Shoma／長野県）、女子は林楓（Hayashi Kaede／長野県）が2024全日本チャンピオンの栄冠を勝ち取りました。
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全日本選手権の対象レースとなった志賀高原エクストリームトレイルは、長野県山ノ内町・志賀高原に位置する、熊の湯温泉（標高1700m）を起点として、横手山（標高2307m）・赤石山（2109m）・焼額山（標高2295m）等の2000m級の山岳を巡る距離55km／±2850mの国内屈指の本格派山岳レースです。全日本選手権にはJSA登録選手43名（男子38名・女子5名）が出走。氷点下の極寒の中、日本一の座をかけた熱いレースが展開されました。
男子は、丸山将真が序盤よりリードし終始一人旅の完全勝利を飾りました。前回参加した際の自己記録を30分近く更新した高いパフォーマンスを発揮したことで、自身初の全日本タイトル獲得を達成しました。一方、2位以下の争いは順位が大きく入れ替わる熾烈なものとなりました。第1エイドまでの序盤は丹野沙音志（Tanno Satoshi／栃木県／古賀志山快速登山部）が丸山から数分差で2位につけますが、丹野は中盤で失速。第3エイドまでの中盤では須永義伸（Sunaga Yoshinobu／埼玉県）が2位に上昇します。しかし、登り基調の終盤に底力をみせたのが日本代表経験組のレジェンド2名でした。最終的には2位に牛田美樹（Ushida Miki／群馬県／Kiryu sky 481）、3位に宮川朋史（Miyagawa Tomofumi／福井県）が入り、メダルを獲得しました。40代以上のマスターズではOver40部門で牛田美樹、Over48部門で岡田裕也（Okada Yuya／長野県）、Over56部門で中川善博（Nakagawa Yoshihiro／神奈川県）が金メダルを獲得しました。なお、中川は同部門で2連覇達成となります！
女子も、林楓が序盤よりリードし完全勝利を飾りました。長野県白馬村に住む林は、これまでアルペンスキー競技に打ち込み、今年スカイランニングにデビューした20代の新鋭。長距離のスカイウルトラ初挑戦となりましたが、粘りをみせて見事全日本タイトルを獲得しました。2位にはスカイウルトラ初挑戦となった2024日本代表の齋藤磨実（Saito Mami／神奈川県）がランクイン。林とは中盤でタイム差を縮める好走でした。3位には2023北日本選手権女王である小谷奈穂（Kotani Naho／北海道）が入りました。40代以上のマスターズではOver40部門で齋藤磨実、Over48部門で黒川芳恵（Kurokawa Yoshie／栃木県／古賀志山快速登山部）が金メダルを獲得しました（Over56部門は該当者無し）。なお、黒川は同部門で2連覇達成となります！
全日本選手権・メダリスト（総合）
WOMEN
1.林 楓（長野）7:12:33
2.齋藤 磨実（神奈川）7:21:16
3.小谷 奈穂（北海道）7:43:39
MEN
1.丸山 将真（長野県）6:05:44
2.牛田 美樹（群馬県／Kiryu sky 481）6:18:49
3.宮川 朋史（福井県）6:22:35
全日本選手権・メダリスト（マスターズ）
Over40 WOMEN
1.齋藤 磨実（神奈川）7:21:16
Over40 MEN
1.牛田 美樹（群馬／Kiryu sky 481）6:18:49
2.宮川 朋史（福井）6:22:35
3.須永 義伸（埼玉）6:30:45
Over48 WOMEN
1.黒川 芳恵（栃木／古賀志山快速登山部）9:16:47
Over48 MEN
1.岡田 裕也（長野）6:25:02
2.清水 克利（東京）7:31:45
3.静 貫太郎（栃木／古賀志山快速登山部）7:50:09
Over56 MEN
1.中川 善博（神奈川）7:53:52
2.岩瀬 史明（山梨）8:02:35
3.安藤 雅夫（愛知／SKYTIGER）9:30:04
VERTICAL・SKY種目
全日本スカイランニング選手権大会のバーティカル種目とスカイ種目は10月26-27日に滋賀県大津市・びわ湖バレイで開催されます。23歳以下のユース選手権も兼ねており、日本各地から100名超のアスリートがびわ湖の地に集結します。
