3月18日(土)、宮城県大崎市のオニコウベスキー場にて、2023スカイスノージャパンシリーズ(SSJS)第3戦として「スカイスノー鬼首・雪山登山競走」が開催されました。SSJSは日本スカイランニング協会が主管する冬季の雪上山岳ランニングのサーキットであり、全5戦中4戦の獲得ポイントでシリーズランキングが決定します。

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鬼首の急坂を駆け登る 先頭は優勝の小幡 ©スカイスノー鬼首

大会当日は降雪のためコースが当初プランよりも短縮となりました。距離約6.5kmで累積標高差は約800m(3周の周回コース)。巨大カルデラ地形である鬼首らしい、急傾斜のコース設定となりました。

男子優勝は接戦を制し今期初優勝となった新潟県の小幡利春(Obata Toshiharu)、女子優勝は八海山・蔵王に続き3連勝を飾った神奈川県の齋藤磨実(Saito Mami)でした。男子2位は福井県の宮川朋史(Miyagawa Tomofumi)、男子3位は新潟県の高村純太(Takamura Junta)。女子2位は宮城県の櫻本恵津子(Sakuramoto Etsuko)でした。

男子優勝の小幡。急峻な鬼首の斜面を登る ©スカイスノー鬼首

大会ディレクターの太宰智志氏は鬼首というフィールドと思いについて次のように述べます。

鬼首カルデラの外輪山に囲まれたオニコウベスキー場の急斜面は、スカイスノーのレースを行うのに最適だと思います。今回のコースは、一周2.2kmに対して標高差は300m弱あります。最後の登りでは四肢を使って攀じ登る選手の姿を多く見ました。鬼首のレースを通じて、多くの選手が交流をもち、そして競い合い、いつの日か世界の舞台に立つことを願っています。大会としては、やっと一歩目を踏み出しました。あの山頂目指してがんばります。来年もオニコウベでお待ちしています。

男子トップ3 左から高村・小幡・宮川 ©JSA
女子優勝の齋藤(右)と2位の櫻本(左) ©スカイスノー鬼首

2023 SSJS 第3戦 男女トップ5

MEN

1. 小幡 利春 新潟県 45:13
2. 宮川 朋史 福井県 45:18
3. 高村 純太 新潟県 46:06
4. 涌嶋 優  静岡県 52:10
5. 根本 正蔵 栃木県 53:32

WOMEN

1. 齋籐 磨実 神奈川県 1:02:46
2. 櫻本 恵津子 宮城県 1:07:49

全リザルト

巨大カルデラ地形の内部に位置する鬼首(正面は禿(かむろ)岳)。8月11日には夏季レースとしてバーティカル(登山競走)も開催される

2023SSJSの最終戦は4月1-2日には群馬県嬬恋村にて開催される嬬恋スカイランSKYSNOWとなります。2023全日本選手権でもある「嬬恋」は日本における雪上ランの最高決戦となります。ご注目ください!

スカイスノー鬼首

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